2010年11月17日

歩行指導員 1

toriton 23.jpgアイメイトは約30種類もの指示を自ら判断し、即座に行動に移せるよう訓練されています。
犬に対する指示はほとんどが英単語を用います。
訓練中、未来のユーザーが男性になるのか女性になるのか予めわかっていないということ、男女どちらでも違和感なく使用できるということ、周囲の人々が聞いてもきつい口調に感じないと言うことなどが英単語を用いる理由です。
それぞれについては、一つずつ後日紹介させていただくとして、今回は、アイメイトの訓練、視覚障害者に対する歩行指導を行う協会の歩行指導員について私が訓練中感じていたことを少しだけお話しさせていただきます。
一人の指導員が、なんと、6〜7頭ものアイメイト候補犬の訓練に当たるということです。
専門的なことは何も知らなかった犬に視覚障害者と安全に歩行できるまでに教え込むという技術にも驚かされますが、何よりも、その地道で根気強い姿勢がとても尊いもののように感じました。
しかも、犬だけを訓練すればいいということではなく、その後の視覚障害者への歩行指導という大きな仕事を手がけるのですから、ちょっと考えただけでも大変な職業だと思います。
私が訓練を受けていた時、アイメイト協会の指導員は6名でした。
我が国に九つの盲導犬育成施設がありますが、単純に計算しても50名を少し超える程度の極めて少ない誠に貴重なお仕事と言えるでしょう。
訓練中、もう一つ驚かされたことがあります。
犬に対してかなり厳しい訓練をする指導員ですが、なぜか犬達は指導員が大好きなんです。
指導員のあとをノーリードで何頭もの犬が脇目も振らずに一生懸命ついていく姿を何度も経験しました。
犬は、元々集団生活をしていた動物で、その群れには必ずリーダーの存在がありました。リーダーは集団をまとめ安全を第一に他の者を率いる素質を備えていました。
他の者は、リーダーが絶対的な存在であり、強い信頼感をもって安心して生活していたのです。
そんな犬の特性を最大限に引き上げ接しているのがアイメイト協会の歩行指導員であり、訓練法を編み出した協会創始者の塩屋賢一氏と言えるのではないでしょうか。
                              つづく
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | トリトンとの日々