2011年01月30日

マナー “アイメイトを美しく” 1”

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アイメイト使用者としての周囲へ向けてのマナーについて、今回から私なりに注意し遂行している事柄を具体的にご紹介させていただきます。
私が考える使用者としての“マナー”は、基本的に周囲へ向けての気遣いと心配りであり、これらを遂行することによりフィードバックという形で周囲からの盲導犬、そして使用者自身に対する理解を得られ、社会におけるノーマライゼーションの第一歩として寄与できるのではという思いも含まれています。
協会で訓練を受けていた際に学んだこと、これらはすべてのアイメイト使用者が実際の社会生活に参加する上で欠かしてはならない最低限のマナーだと感じています。
このブログ内で、どのようにわかりやすく書いていけばいいのだろうと、私の少ない頭で考えているのですが、なかなかいいアイディアが浮かんできません。
うーん、そうですねえ、まず、アイメイトの衛生面と健康管理について一つずつ掲げていこうかなあと思いますがいかがでしょうか?
以前の記事と重複するところが随所に現われますが、まあ、復習と言うことでご勘弁願えれば幸いです。
まず、アイメイトの衛生面についてお話しを進めさせていただきます。
常にアイメイトを清潔に保つこと、これは何が何でも守らなければならない最重要課題です。
では、具体的にどのようなことに気をつけアイメイトを清潔に保てばいいのでしょうか。
【ブラッシング】
第一にあげられるのがアイメイトにブラシをかけることです。
基本的に毎日行い、1年に訪れる換毛期には、なお一層丁寧に行なう必要があります。
ブラシをかけることによって、外出時の抜け毛を最低限に抑え、同時に犬特有の匂いも抑制することが十分期待できます。
飲食店や交通機関などを利用する際、抜け毛や匂いを抑えることで、アイメイトや盲導犬に対して良い印象を残すことができますし、次に同じ場所を利用する違う使用者が快く受け入れてもらう助けになることは想像に難くありません。
私が使用しているブラシは、ゴムブラシ、毛ブラシ、ファーミネーターの3種類です。
まずはゴムブラシの登場です。高さ20センチほどの台に前足だけ乗ってもらい、毛並みとは逆の方向に向けて、ちょうど背中をかいてあげるように少し強めの力を加えて行ないます。
犬は自分の後ろ足を使って体を小刻みにかくことがあります。どれくらいの強さを加えているのかと、その部分に手をもっていくことがありますが、想像以上に強いことに気がつきます。
トリトンもゴムブラシをかけてもらっている時はなんとも言えない気持ちよさにうっとりしているのが私にもわかります。
背中をブラシしている時、自分でかいているかのように後ろ足で空中をかいている仕草は、なんとも微笑ましい光景です。
次にファーミネーター、これは、無駄なアンダーコートの除去に威力を発揮する優れものです。
形はT字で、長い方の柄を握り、ちょうどバリカンのような刃の部分を毛並みに沿って優しくスライドさせます。
ゴムブラシのように強い力を加えるのは禁物、デリケートな肌を傷つけてしまわないよう十分気をつけながら行ないます。
時期によって違いますが、面白いくらいフワフワのアンダーコートがたくさん抜けます。
次にお湯でしぼったタオルで全身を拭いてあげます。ちなみに、私は顔、体、肉球用に3枚のタオルを使用しています。
最後に毛ブラシをつかって毛並みを整えて終了です。
ここまでで45分前後、犬も新陳代謝が盛んだということがブラシを終えた床を触れば一目瞭然、手のひらで集めた毛のなんと多いこと、その中には垢もたくさん混じっています。
このように、毎日きちんとブラシをかけていれば、匂いはほとんど気になりませんし、抜け毛を抑えることも十分可能です。
外出時、他人の洋服に毛がついてしまう、カーペットなどの床を毛だらけにする、犬アレルギーの人に迷惑をかけてしまうなどの防止策としてブラッシングは欠かすことのできないマナーの基本です。
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2011年01月28日

マナー “まえがき”

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今回から少しの間、アイメイト使用者としての周囲へ向けてのマナーに関するお話しをさせていただきます。
実は先日、アイメイト協会同窓会(アイメイト使用者の会)の主催で、“アイメイト使用者としてのマナー”というテーマで研修会が行なわれました。
会場は懐かしのアイメイト協会3階の会議室です。
約2時間という短い間でしたが、使用者の代表として3名の方の体験談、協会からは歩行指導員によるお話し、その後は、出席者による意見交換と、われわれアイメイト使用者にとって実りあるものとなりました。
残念ながら他の重要な仕事で出席が叶わなかった協会の理事長ですが、われわれに宛てたコメントを職員に託してくださいました。研修会の冒頭で代読していただきましたが、、個人的にはこの言葉がすべてを物語っているのではと思うほどの重みを感じました。
協会の了解を頂戴していますので、下記にそのコメントを掲載させていただきます。
尚、私の文章と混同しないよう、コメントの初めと終わりを【】で区切らせていただくことにします。
【何事にも終着点はありません。
それは、アイメイトとの生活にも同じことが言えます。
しかし、人間は弱いもので、どうしても楽な方、手抜きの方向に流れやすいものです。
また、自己責任の範疇のことを周囲や社会のせいにして、後ろ向きな思考をしやすいものでもあります。
しかし、本日あらためてアイメイトと生活していく上での社会との共存、マナーについて考える時間をもち、あらためるべき点に気付くことができれば、これは、協会にとっても皆さんにとっても大きな進歩です。
マナーは永遠の課題です。使用者の皆さんが十二分に配慮をして、どこからも後ろ指を指されることのないようにがんばってまいりましょう!
もちろん、協会は使用者の皆さんと固くスクラムを組んで進んでまいります。
最後になりますが、やがて来たる春を前に、皆様の益々のご健康をお祈りして簡単ではございますが、挨拶とさせていただきます。】
現在では盲導犬やアイメイトに対する一般の認識もかなり高くなっており、交通機関、公共の施設、病院、ホテルなどの宿泊施設、レストランなどの飲食店等々、受け入れ体制が大分整ってきました。
平成14年には身体障害者補助犬法も施行、平成19年に一部改正が行なわれ、補助犬を伴っての社会参加に果たす役割の大きな一助となっています。
しかし、一方では盲導犬同伴での入店拒否も未だに散見され、使用者それぞれが自ら努力し理解を求めるべく日々を送っているのも現状です。
各地方自治体ではそのような入店拒否などに対応すべく、補助犬相談窓口が設置され、その店に対して直接行政指導を行なう場合もあります。
でも、私達盲導犬使用者、ここでもう一度立ち止まり、自分自身を見つめ直す必要はないのでしょうか?
ただ単に補助犬法を水戸黄門の印籠の如く振りかざせば問題の解決に繋がると安易に考えていいのでしょうか?
決してそんなことがあっていいはずはない、私はそう思いますし、大多数の使用者も同じ意見を有しているからこそ、今回のような企画で研修会が開催されたのだと思います。
実際、当日話されたことは、下記に記すような内容が大部分を占めていました。
現在の恵まれた環境は、先人の盲導犬使用者達が歩み、築き上げたであろう、気の遠くなるほどの地道な周囲への働きかけの上に成り立っていることを忘れてはなりません。
そのためにも、いま一度原点に戻り、自分のアイメイトや盲導犬がどこに出しても恥ずかしくないと言える状態を常に保持し続けることの重要性を再確認する必要があるのです。
もちろん、これらは私自身にも当てはまることであり、今回の研修会を通して学んだことは常に胸の中にとどめ遂行していかねばと叱咤激励しています。
次回からは数回にわたり、私なりに注意している周囲へ向けての具体的なマナーについて話を進めていきたいと思いますので、「そんなのつまんなーい!」などとおっしゃらず、お付き合い願えれば幸いです。
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2011年01月22日

車道回避 4

今回の”車道回避”、まだ終わりませんね。
「もう飽きちゃったよ」
という声が世界中から聞えてきそうですが、そんな言葉に私は負けていられません。
アイメイト歩行がどれだけ計算し尽くされた緻密なものなのか、視覚障害者とアイメイトが安全に歩くということがどのようなことなのかを理解してもらうためならば、例え火の中、水の中に放り出されようが毅然とした態度で立ち向かうのがアイメイトユーザーとしての誇り…
あららら、かなり大げさになってしまいました。ごめんなさい。
えーと、どこから書けばいいのでしょうか?そうそう、行きは良い良い、帰りは大変というところでしたね。
車道を左に見ながら歩道上の障害物を回避する、でも、これがアイメイト歩行にとって実に難しいお仕事だというところまでが前回の記事でした。
私達の目の前にワゴン車があります。この時点で車道は左側に位置しています。さあ、私がトリトンに出した最初の指示はなんでしょうか?
「ゴー レフトコーナー」
そうです、車道に下りるための指示になりますね。トリトンが左に角度を変えて段差で停止しました。
「コーナー グッド」で彼を賞め、私は車道を走る車の流れに全神経を集中させます。
私達が進む右側からの車の流れが途切れたようです。
「ゴー ライト」
段差を下りた私達は右に進路を変え歩き出しました。
「ライト グッド」でトリトンを賞めたあと、すかさず
「ライトコーナー! ライトコーナー!」
右の段差を探すよう、少ししつこいくらい、そして強い口調で指示を出します。
なぜでしょうか?どうして、そんなに繰り返し同じ指示を出すのでしょうか?しかも強い言い方で?
現在の状況は以下の通りです。
車道の右に位置する歩道、その歩道上いっぱいに障害物があるために、一時的に車道に下りて右に進む私とトリトン、実はこの時点で二人は右側通行をしていることになります。しかも車道を。
以前の記事でもお話ししましたが、アイメイト歩行の原則は左側通行、これは、道路交通法で許可されているというものでした。
アイメイトは左に寄って歩くことを常とし、右にずれ込んでしまった場合は
「よって」の指示で修正しています。
しかし、現在はほんの数メートルとは言え車道の右側を歩いており、強い声符と視符で右を指示しなければ、真面目なアイメイトのことです、左に寄らなければと車道を横断するように歩いてしまう恐れがあります。それを阻止するために右の段差を強調して指示を出す必要があるのです。
段差を下りて右に進み、ワゴン車をやり過ごしたのち再び右の歩道に上がる単純な行程、晴眼者の方にとっては朝飯前、昼飯後のお茶の時間と言った簡単なものでしょうが、耳と空気の流れ、そしてアイメイトの力を借りながら歩く私達全盲の視覚障害者にしてみれば、大切なディナーを目前にしたような緊張感を感じていることをご承知いただければと思います。
数メートルを歩いた後、無事にトリトンが右の段差で停止してくれました。
「コーナー グーッド グッド!」
大きく彼を賞め、
「ゴー」で歩道上に上がります。
私は、その場にしゃがみ込み、トリトンを何度も褒め称え、最大限の喜びを表します。
「さあ、おうちに帰ろう!」
残り90メートルの直線をあっという間に歩き去るドスコイノブ&トリトンです。
「ママー!ただいまー、買ってきたよ!」
こうしてドスコイノブの”はじめてのおつかい”は静かに幕を下ろすのでした♪♪
これで”車道回避”は終わりです。おつかれ様でした!
そして、アイメイトの基本となるお仕事の紹介も本日で終わりです。
もう大丈夫、皆さん安心してください。
「なんのこと?」
万が一、百万が一、皆さんが見えなくなってしまったとしても、私のブログを初めから読んでくださっていたならば、アイメイトと歩くための正しい知識は蓄えられたことになります。あとは実践あるのみ!なんちゃって…
そんなことにならないよう、皆さん、日頃より目を労り大切にお使いくださいね。
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2011年01月21日

車道回避 3

話がなかなか前に進まない今回の”車道回避”、しかも、読んでくださっている皆さんにとっては、かなり理解に苦しむ内容になっているかもしれないことをお詫びしつつ続きを書かせていただきます。
歩道いっぱいに停車しているワゴン車をよけるために、一度、車道に下りる目的で右の段差につけたところまでが前回のお話しです。
私達は車道を向いて立っています。耳に神経を集中し、右からの車が途切れるのを待ちます。
そして、数十秒後、「今がチャンス!」の場面を逃さず次の指示をトリトンに出します。
「ゴー レフト」
段差を下りて車道に出た私達は先ほどのワゴン車をよけるために左に数メートル歩きます。
「レフト グッド」で賞めた後、すかさず、
「レフト コーナー」と、身振り(視符)を加えながら少し強い口調で指示を出します。
ハーネスのハンドルの角度でトリトンが左の段差に前足をかけたことがわかります。
「レフトコーナー グッド!」で大きく賞め、
「ゴー」の指示で素早く歩道に上がります。
この時点で先ほどのワゴン車は私達のすぐ左に位置していることになります。
無事に障害物の回避に成功した私達、ここで初めてホッと一息です。
焼き鳥屋さんまではほんの5メートル、長い100メートルの私達の旅が一段落した瞬間です。
このように、歩道に置かれている障害物に対して、まず私達は通れる隙間がないかを確認する作業を試みます。運悪く通れない場合のみ車道に下りて回避しますが、車の流れを注意深く観察しながら行動することを忘れてはなりません。
焼き鳥屋さんのおばさんから熱々の商品を受け取り、シワシワになってしまった千円札を支払い、さあ、ママの待つおうちに帰ります。
「ゴー」
来た道を視符で示し、トリトンに前進するよう指示を出しました。が、またもや彼は歩みを止め私に顔を向けて通れないことを訴えています。その様子を受け、手を前方に伸ばしてみると、
「おやっ?おかしいな、さっきの車がまだ止まってるぞ」
そう言えば、焼き鳥屋さんのおばさんとお話ししているおじさんがいて、私達が買い物を済ませたあともその場を離れていませんでした。
仕方ありません。再び、車道に下りてワゴン車を回避しなければおうちに帰れない私達、トリトンと力を合わせてもう一がんばりです。
来た時と同じように帰ればいいのですが、先ほどとは大きく異なる点が一つあります。
今度は車道が左側に位置しているということです。
「だからなんなの?さっきと同じようにさっさと帰ればいいじゃないの」
と思われる方がいらっしゃると思いますが、ところがスッとコドッコイ、そうは問屋が卸さないというのがアイメイト歩行です。
                              つづく
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2011年01月20日

車道回避 2

引き続き、”車道回避”のお話しです。
前回は、車道を右に見て進むか、左に見て進むかで歩き方が違うということまでお伝えしました。
では、どのように違うのか、具体的な例を取り上げてお話しを進めていくことにしましょう。
車道を走る車の音を右に聞きながら歩道を直進し、100メートルほど先にある「安くておいしい」と評判の焼き鳥を買いに行き、180度方向転換し、同じ歩道を歩いて戻って来るという場面を想定し”車道回避”をご説明します。
実は私、肉が好きではありません。しかも、中でも鳥は大の苦手、頼まれて仕方なく買いに行かされました。でも、焼き鳥のあの香ばしい匂いは大好きというわけのわからないドスコイノブの”はじめてのおつかい♪”です。
往復で200メートル、しかも直線上の歩道を行って帰るのですから、トリトンにとっては朝飯前の仕事のはずでした。
ズボンの右のポケットにはママから手渡された千円札が入っています。1本50円の焼き鳥を20本、「たれ」と「しお」を10本ずつ買ってきなさいと言われています。
お金をなくしたら大変、ママゴン怪獣にたくさん叱られてしまう!私は何度も何度もポケットに手を忍ばせ、その存在を確認しながら焼き鳥屋さんを目指します。
炭火で焼かれる焼き鳥の香ばしい匂いが近づいてまいりました。あと10メートルで到着です。
と、その瞬間、どうしたのでしょう?トリトンが静かに止まるではありませんか。
「あれ〜?おかしいなあ」
なぜトリトンが停止したのか、私には皆目見当がつきません。とりあえず、
「ゴー」で、前に進むよう指示を出してみました。
それに対し、方向を少し左に変え前を目指そうとするトリトンですが、かなりぎこちない動きです。
「ん?前に何かあるのかな?」
前方に圧迫感を感じた私は、恐る恐る右手を伸ばしてみました。
指先に冷たく堅いものが触れ、続いて、手のひらでそれが車だということを認識していました。しかも、背の高いワゴン車、幅もありそうです。
きっと、私と同じように、焼き鳥を買いにきたお客さんでしょう。
そうなんです、トリトンは、歩道上いっぱいに乗り上げて停車している車を目の当たりにして、二人分が通れるような隙間がないだろうか、どのように回避しようか彼なりに試行錯誤していたのです。
原因がわかればなーんにも怖くはありません。
「車があって行けなかったんだね」と、トリトンを労い、私は改めて新しい指示を出しました。
「ゴー ライトコーナー「
これは、一端車道に下りる目的で、右の段差につかせるための指示になります。
右に方向を変え、少しだけ歩いたところでトリトンが止まりました。
右足で段差を確認し、
「コーナー グッド」で彼を賞めてあげます。
この時点で、私達は車道を向いて立っていることになります。
さあ、ここからは十分注意を払いながらの二人の共同作業となります。
                              つづく
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2011年01月19日

車道回避 1

協会で学んだアイメイトの具体的なお仕事としては今回の”車道回避”が最後になります。
このように「最後」という言葉を使用すると、一抹の淋しさを感じてしまうのは私だけでしょうか。
でも、まだこのブログは続けるつもりでおります。
アイメイトとしての基本的なお仕事が最後というだけで、これから先も普段の出来事を交えながら、訓練中に感じたこと、、皆さんが日常の生活でアイメイトや盲導犬を見かけた際に守っていただきたいこと、使用者として私なりに実際に遂行している周囲へ向けてのマナーなど、お伝えしたいことがたくさんありますので、もうしばらくの間お付き合い願えれば幸いです。
さて、今回のタイトルにも記した”車道回避”について、お話しを進めていくことにしましょう。
このお仕事もアイメイトにとっては難易度の高いもので、実際、この訓練を受けたのも卒業を目前とした最終週、銀座で行なわれる卒業試験の前日のことでした。
この”車道回避”、歩道上いっぱいに置かれた障害物を車道に下りて回避し、その後再び歩道に戻るというものです。
具体的には、次のような場合が想定されます。
歩道上に乗り上げて停車しているトラックが原因しアイメイトとユーザー二人分の幅が少なく通過できない時、あるいは、歩道の一部が工事中で通れない時などが考えられます。
その場合、一度車道に下りてそれらの障害物が置かれている距離を慎重に歩いたのち再び歩道に上るというかなり難しいお仕事であり、なおかつ危険を伴うものです。
”車道回避”という名目のお仕事ですが、あくまでも歩道を占めている障害物を回避するということであって、車道に回避するという意味ではないことを申し添えておきます。
普段街中を歩いていてこのような場面に遭遇することはさほど多くはありませんが、決して少なくもありません。特に、工事が集中する年度末には頻繁にこのような状況を実際に経験しています。
目的地に向かうためには必ずその場所を通らなければならない場合が多々あります。しかも、周囲には援助を求める人も歩いていないこともしばしばです。
アイメイト協会では、どのような状況におかれても、全盲の視覚障害者とアイメイトが二人で力を合わせて様々な難所をクリアしながら少しずつ前進していくためにも、このような場面を予め想定し、共同訓練の一環として実践しているのです。
では、歩道上を占めている障害物、実際にどのようにして回避するのでしょうか?
ここでお断りしておかなければならないこと、車道の左側の歩道を進むか、逆に、右側の歩道を進むかで歩き方がまったく異なってくることをご承知ください。
                              つづく
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2011年01月17日

訃報

皆さん、こんにちは。厳しい冷えこみの毎日、体調をくずされていませんか?
毎朝のトリトンのワンツーのあとを水で流しますが、ここ数日は外の水道が凍ってしまい、一滴も水が出てくれない状態です。その前に蛇口が固まって回せないのですから、それだけ気温が低い、そして、私の暮す地域が人里離れた山奥ということがおわかりいただけますね。
今回はタイトルにも記したように、とても悲しいお知らせになってしまいます。
メディアでも報道されていますので、すでに皆さんもご存じかもしれませんが、昨日の夕方、JR山手線目白駅の外回りホームから視覚障害者の男性が転落し、運悪く入線してきた電車に跳ねられ死亡しました。
同行していた奥様も視覚障害者ということで、この事故を未然に防ぐことが叶わなかったようです。
ご夫婦は内回り電車に乗車していましたが乗り越してしまい目白駅で下車し、外回りホームを目指そうとして足を踏み外してしまったようです。
まだ42歳という若さ、まさかそんなところで自分の一生が断ち切られるとは思ってもいなかったでしょうし、その瞬間、どれほどの恐怖を感じたかを想像すると胸が痛みます。
更に、旦那さんのそのような状況を把握することもできず、ただわけがわからず、起こってしまった現実を受け入れざるを得なかった奥様の心中を思うと胸が苦しくなります。
慣れたホームであればそのような事故には繋がらなかったのでしょうが、空気の流れや反響する音の感覚が違うホーム上、しかも、乗り過ごしてしまったという気持ちの焦りなどが重なり最悪の結果を招いてしまった、何とも悲惨で悔しい出来事です。
私の友人の一人もこの目白駅を利用しています。そして、過去にホームから転落したことも経験していると聞いています。
私よりもはるかに優れた方向感覚の持ち主であるにも関わらずです。
今回の事故、私にとっては人事と割り切ることは到底できないことであり、同時に、今後の行動における戒めとして、しっかり脳裏に刻み、これから先もトリトンと力を合わせ歩んでいかなければと思っています。
首都圏、しかも、ひっきりなしに電車が入線するような駅のホーム、視覚障害者に限らず、高齢者、乳幼児などの安全を第一に考慮し、一刻も早いホームドアの設置を切望するドスコイノブです。
以前の記事
爪切り 3
の中でもホーム上における危険性を投げかけているものがありますので参照していただければ幸いです。
最後になりましたが、亡くなられた男性のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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2011年01月15日

スピードコントロール 後編

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前回のスピードコントロールについての続きです。
「急げ!」という意味で用いる”ハップアップ”、他にも様々な場合に使用しています。
ハンドルから伝わるトリトンの動きで、今日は気合いが入ってるなとか、やる気がないみたいだなといった感覚を何となく感じることができます。
だらけたような歩き方になっている場合、「もっとしっかり歩きなさい!」という意味をこめて”ハップアップ”の指示をとばすこともあります。
また、階段の途中で止まってしまった時など、踊り場付近まで一気に行かせるために使用することもあります。
現在では指示に対して瞬時に反応し、スピードを上げてくれますが、協会で訓練を受けていた時期、家に迎えてからしばらくの期間は反応が鈍かったように思います。
いくら「ハップアップ」と指示を出しても、スピードに変化はなく、自分が希望する速さで歩けなかった経験が多々ありました。
やはりこれは、ユーザーに対する服従心が確立されていなかったことが原因しており、その当時のトリトンにとって、私は絶対の信頼感をいだける存在にまで達していなかったのでしょうね。
次に「もっとゆっくり歩きなさい」という場合に使用する”イージー”という指示語についてお話しを進めていきます。
私は基本的に速く歩くことが好きなので、あまりこの”イージー”の指示を出すことはありませんが、その場その時の状況に応じて利用する場合があります。
私達以外に同行者がいる時など、歩くスピードがゆっくりであれば、その人に会わせる必要がありますし、また、路面の状態が悪く歩きづらい場合は慎重を期する上で用いています。
私の気分や体調が優れず速く歩きたくない時、あるいは、スピードコントロールの復習の意味もこめて”イージー”の指示を出すこともあります。
この”イージー”、他の指示と大きく異なる点が二つあります。
まず一つめ、
今までご紹介してきたアイメイトのお仕事は、すべて声のみの指示によるものでしたが、この”イージー”だけはハーネスのハンドル操作が加わります。
「イージー」の声符(声の指示)と同時に左手で握っているハーネスのハンドルを地面と並行、つまり真後ろに一瞬引く動作をします。
こうすることで、胸を縦に走るハーネスのベルトに力が加わり、前に進もうとするアイメイトのテンションを下げ、その動きを抑制することができるのです。結果として、歩くスピードが今までよりも緩やかなものへと変化していくことになります。
ちなみに、ハーネスのハンドルに様々な情報を送るのはアイメイト側からだけということが絶対の原則で、ユーザーから直接ハンドルを通してアイメイトにこちらの意志を伝えるのは、この”イージー”のみということをご承知いただければ幸いです。
そして、他の指示と大きく異なる点の二つめ、
アイメイトのお仕事、指示通りできれば必ず
グッド!」で賞めていましたが、この”イージー”に関しては言葉で賞めることは、あえて行ないません。
指示通りお仕事できたのにどうして?と思われるでしょうね。
犬の内面を重視したアイメイト協会の繊細な教えがここにもあります。
「グッド」で賞められればアイメイトは嬉しくなり、気持ちが高ぶり、
『よし、もっとがんばろう!』と、仕事に対して更に前向きになります。
が、”イージー”で速度を落とすように命じられたアイメイトは、その時点で少しだけ仕事に対するテンションを下げられており、ここでもしも、
「グッド」で賞められれば、また元気よく歩いてしまう可能性があり、”イージー”の指示とその後の行動が無駄になってしまうことに繋がります。
それでは、ちゃんと指示を聞いて速度を落としたアイメイトに対して、どうやって賞めてあげればいいのでしょうか。
簡単なことです。心の中で大きく褒め称えてあげれば、必ずトリトンのハートにその思いは伝わるはずです。
スピードコントロールについては以上です。
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2011年01月14日

スピードコントロール 前編

toriton 94.JPG皆さん、こんにちは!
本日からスイッチを通常モードに「カチリ」と切り替え、アイメイトのお仕事の続きのご紹介です。
今回は、アイメイトの歩く速さについてお話しさせていただきます。
ユーザーの指示により、歩くスピードを変化させることが可能です。
皆さんも外を歩く時、その日その時、自らが置かれている状態によって意識的に、または、無意識のうちに歩くスピードを調節していると思います。
色々なケースが考えられますね。
早足で歩く時はどのような場合でしょう?
彼氏とのデート:「あっ、もうこんな時間!待ち合わせの時間に遅れちゃう!」
朝のウォーキング、自分よりも年配のおじさんに追い抜かれた時:「なにっ!負けてなるものか!」
尿意をもよおした時:「早く家に戻らなきゃ、あっ、漏れちゃう!」
逆に、のんびり歩く時は、どのような場合が考えられるでしょうか?
満開の桜並木:「まぁ、綺麗!もうすっかり春なのねえ!」
連休明けの登校:「行きたくないなあ、宿題もやってないし」
便意がピークを迎えた時:「やばい!落ち着け!大股で歩いたら出ちゃう!」
極端な例えばかりで、まったく参考にならず大変申し訳ありませんが、人は目的に応じて歩くスピードを変化させていることをお伝えしたかっただけなので、そんなに怒らないで続きを読んでいただきたいと思います(^∧^)、オ、ネ、ガ、イ。
現在のスピードよりも速く歩きたい時には”ハップアップ”、逆にゆっくり歩きたい時は”イージー”という指示語を用います。
毎日一緒に外出しますから、二人にとって基本となる”歩く速さ”というものが、ある程度確立されてきますが、だからと言って、いつも同じということではありません。
私とトリトンの歩くスピード、自分では速い方だと思っています。
比較する対象がないので、どれくらいと言葉で説明するのは難しいのですが、普通に歩いていて、後ろからの歩行者に抜かれることはほとんどありませんし、歩くことで風を切る気持ちよさも味わえます。
曲がり角や段差で何度も停止するので、先ほど抜いた人に追いつかれるというケースは以外に多く、こんな些細なことから「また会いましたね」などと会話の切っ掛けになることもあります。
河川敷のサイクリングロード、車の進入が禁止されているので、ランニングで汗を流す人、ウォーキングを楽しむ人、犬と散歩をする人など実に健康的な空気に包まれています。
私も好んでこの道をトリトンと一緒に歩きますが、ここではさすがに抜かれることがしばしばです。
不思議なもので、抜かれるとなぜか追い越したくなる、この感情はどこからくるものなのでしょうね。思わず
「ハップアップ!」と指示を出す私がいます。
その瞬間、力強いハンドルの引きを感じ、トリトンがスピードを上げました。
「ハップアップ グーッド!」私もストライドを広げ彼の動きについていきます。
前を歩く足音がどんどん近づいてきます。早くも射程距離に目標とする靴音を捕らえました。。
それに引き続き、トリトンは少し右に寄って併走し、一気に宿命のライバルを抜き去りました。
」よしっ、よくやった、いいぞトリトン!」
おもいっきりの日本語で彼を賛美します。
トリトンも私の日本語を大分覚えてくれたとみえて、尻尾を大きく振って返事を返してくれます。
いつの間にかライバルにされてしまったウォーキングを楽しむ誰かさんには申し訳ありませんが、アイメイトと歩けば、白杖では味わうことの叶わなかった”歩く楽しさ””風を切る爽快感”を手に入れることができるのです。
そしてこんな時、私は見えていないということをすっかり忘れている自分を発見し、驚嘆し、感激し、体中から熱いものが溢れてくるのを感じます。
                              つづく
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2011年01月11日

ニューイヤーコンサート 後編

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トリトンと一緒に出かけた過去のコンサートで学んだこと、これからも実行しようと感じていることが幾つかありますので紹介させていただきます。
但し、これはあくまでも私個人としての意見であり、アイメイト協会で訓練を受けていた際に学習したことではありません。
また、すべての盲導犬ユーザーに強制するようなものでもないことを予めご了承願います。
曲と曲の間に拍手があり、演奏中は静かに鑑賞するようなコンサートの場合を想定しており、それ以外の、例えば、みんなノリノリのものとは状況が異なることをご承知ください。
席についたら、まずトリトンに装着されたハーネスを外します。
これには二つの理由があります。
一つは、長い時間にわたるダウンの姿勢からくるトリトンの疲労を考慮してのもの、そしてもう一つが、ハーネスのハンドルが床や椅子に当たって雑音を出してしまうことへの配慮です。
それに関連し、トリトンにかけられたチェーンカラーという金属製の首輪と、それに接続されたリード(引き綱)も雑音の原因になるので外します。
つまり、彼の体からすべての装具を取り払うというわけです。
そして、トリトンの様子がいつでも把握できるように、必ず私と彼の体の一部が接するように心がけています。
これにも二つの理由があります。
まず一つめ、足下にダウンしてくれているとは言え、ずっと同じ体勢をとり、同じ場所に留まっているとは限りません。左右や前後の観客に迷惑が及ばないよう、いつもトリトンの存在を確認するためです。
もう一つは、トリトンの寝言を防ぐためです。
アイメイトは基本的に吠えたり唸ったりしませんが、
「ん〜ん」といった喉声と呼ばれる気持ちのいい時に出す音、
そしてもう一つ、寝ている時の寝言についてはOK、叱ることはありません。
が、静かな曲が流れているコンサート会場では、やはり寝言は禁物です。
皆さんは、犬の寝言を聴いたことがありますか?
私にとって、日常は声を発することがないトリトンの肉声を聴くことができる大変貴重な一瞬なんです。
今度録音に成功したら、このブログに音声をアップさせてもらおうと思っているのですが、なかなかチャンスに恵まれないというのが現状です。
この寝言、ものすごく可愛いんですよ。
どんな夢を見ているのか想像するだけで笑みがこぼれてしまうんです。
本当ならば許してあげたいこの寝言、でもでも、この場所でそれをやられたら、せっかくの静かな曲は台無しです。
心を鬼にしてでも、トリトンの発する寝言を食い止めなければなりません。
鼻の濡れ具合などを常に観察しその予兆を察知し防止するためにも、常に彼の体に接している必要があるわけです。
今のところ、私が気をつけているのは以上のようなことです。
この日、電車の乗り継ぎで少々戸惑いはしたものの、私達3人は美しい曲に心癒され、そして、トリトンとの大切な思い出をまた一つ増やすことができました。
初めて歩く場所、でも、彼はがんばってくれました。
「トリトン、おつかれ様でした。ほんとにありがとね!今度はどこに行こうか!」
最後になりましたが、美しいピアノの音色で癒しの時を奏でてくださった中村由利子さんのオフィシャルサイトをご紹介し、今回は失礼いたします。
中村由利子オフィシャルサイト
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2011年01月10日

ニューイヤーコンサート 前編

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今回は、1月8日(土)、横浜は元町中華街駅から徒歩約5分の場所にひっそりと佇む、古い歴史を感じさせる瀟洒な造りのホールで行なわれた中村由利子さんのピアノコンサートの様子を書かせていただきます。
「いつまで正月気分なんだよ」と、お叱りを受けてしまいそうですが、そうなんです、私は年中正月のようなめでたい変なおじさん。まあ、気にしないで聞いてやってくださいませ。
私の仕事場ではBGMとして、いつもピアノ曲を流しています。
中でも、中村由利子さんという女性ピアニストのファンで、ほぼ毎日のようにこの方の曲を好んで流しています。
由利子さんが自ら作る曲、どれを聴いていても心が温まり、きつく結ばれた糸が徐々にほどけていくように気持ちがほぐれていくのを感じます。
私のマッサージを受けているよりも癒しの効果は絶大で、売上の一部を寄付しないと由利子さんに申し訳ないなと思うほどなんです。
由利子さんが奏でる生のピアノを聴くのは今回で2度目、200人入るかどうかというほどのこぢんまりとした会場で行なわれた今回のコンサート。
その日が訪れるのを楽しみに待っていた私の期待を遥かに上回る美しいピアノの音色は会場全体をしばし夢の時へといざなうのでした。
前から2列目、左から4番目の席で、私の右側が通路、左に私の奥さんという非常に恵まれたポジションです。
現在では、コンサートホールや映画館など、たくさんの人が集まる場所において盲導犬の入場が許可されています。
だからこそ私達アイメイト(盲導犬)ユーザーは、犬をきっちりコントロールし周囲に迷惑が及ばないように努力する責務を自覚し、それに応じた行動をしなければなりません。
そうすることにより、演奏者はもとより、観客や会場スタッフの皆さんも、次に訪れる盲導犬とその使用者に対して同じように快く受け入れる体制を整えてくださるでしょうし、尚且つ、盲導犬に対する更なる正しい理解を得てもらえるものと私は思います。
                              つづく
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2011年01月08日

新年会 2011

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今回は、一昨日参加させてもらった新年会の様子について書かせていただこうと思います。
私が住む町にもたくさんの視覚障害者が生活しています。
その暮らしを少しでも快適、且つ、住みやすいものにしようという目的で視覚障害者達が自ら立ち上げた団体があり、私もトリトンを迎え入れてから加入させてもらっています。
それとは別に仕事上、マッサージの組合にも加入しており、その二つの団体が合同で行なう一年に一度の飲み会が今回参加させてもらった新年会ということになります。
トリトンの友犬、スコーピオのユーザー、Tさんもメンバーの一人なので、その日も一緒の参加です。
そして、カメラマンとして私の奥さんも同行しました。
少し体調が思わしくなかった私、あまりお酒を口にしないように心に決めての出発です。
Tさんの家で待ち合わせ、そこから最寄駅までみんなで歩き、組合のメンバーと合流、その後、今日の会場となる料理屋さんが用意してくださる送迎バスを待つという予定でした。
元日と同じようにトリトンに抜け毛予防のダスターコートを着せて、家の玄関を出た私達でしたが、Tさんの家に向かう途中、私は携帯電話を家に忘れてきてしまったこと、仕事場の電話を留守番にセットし忘れたことを思い出しました。
細かいものを忘れることは意外に少ない私ですが、大きなものを忘れることが結構多いんです。
トリトンと一緒に出かけるのにハーネスを忘れ、家を出て歩き始めるまで気がつかないとか、トリトングッズが詰まったバッグごと忘れちゃうとか、以前は、白杖を持たずに外に出てびっくりしたり、かなり抜けているところがあるドスコイノブなんです。とか言って、ブログの続きを書くのを忘れていました(笑)
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とりあえず、私の奥さんには、Tさん&スコーピオと先に駅に行って待っていてもらうことにして、私とトリトンは家に戻り、忘れ物をとり忘れ事を済ませ再び駅を目指しました。
無事にみんなと合流、その後は予定通り料理屋さんに到着し、宴会の始まりです。
部屋に入る前にはトリトンの足を拭いてあがるのもアイメイトとしてのエチケットの一つです。ウェットティッシュで四つの可愛い肉球を丁寧に拭いてあげました。
今回の部屋も元日同様、畳敷きの和室だったので用意した敷物を部屋の隅にセッティング、トリトンとスコーピオには、その上でダウンして待ってもらうことになりました。そのハウスの傍に私が席をとり、時々彼等の様子をみながらという実に楽しい宴会です。
代表者の新年の挨拶、乾杯、自己紹介に続いて、それぞれ自慢の喉を披露するカラオケタイムのスタートです。
なぜか不思議なことに、みんな歌が滅茶苦茶上手なんです。視覚に障害があると、耳の感覚が鋭くなり、音符に対する反応もそれに比例するのでしょうか?
歌の苦手な私の代わりに私の奥さんに歌ってもらいました。曲目は聖子ちゃんの「赤いスイートピー」です。50を過ぎたおばさんがスイートピーというのも少々気持ち悪いですが、皆さん、お酒が入りわけがわからなくなっているのか、大きな拍手で私の奥さんの歌を賞めてくださいました。
楽しい時間というのは、どうしてこんなに早く流れ去ってしまうのでしょう。
2011年、新年会の終了の時を迎えました。
「あれぇっ!」
ふと気がつけば、私、たくさんお酒を飲んでいるではありませんか。一体どうしたことでしょう?
家を出る前、心に刻んだことをすっかり忘れてしまっていたようです。まったく仕方ありませんね。
でも、言い訳をさせてもらうなら、トリトン、スコーピオを魚に飲む酒のうまいこと!どんな料理もこの二人に叶うものはないとつくづく実感したドスコイノブ、かなり酔っぱらいました。どうもすいません。
「飲むなら乗るな!乗るなら飲むな!」
もしかして、私、アイメイト許可証を取り上げられちゃうかも?十分反省していますので、どうかお許しを!(_ _ )/ハンセイ
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2011年01月06日

ドスコイ家のお正月 2011 後編

toriton 80.JPGtoriton 81.JPGtoriton 82.JPG前回に引き続いて今回もわが家のお正月、2日と3日の様子を書かせていただきます。
元日に顔を出せなかった三男家族ですが、今回は三男が子供を連れて遊びに来てくれました。残念なことに、奥さんは体調不良のためおうちで留守番、ゆっくり体を休めてもらうことにしましょう。
そして、もう1人のゲスト、長男の彼女も遊びに来てくれました。
この女性、大の犬好きで、わが家に来てくれる度にトリトンをとても可愛がってくれます。そして、トリトンにとっても大切なお友達の一人で、彼女が来ると大喜び、いきなり顔を舐めて、彼なりの歓迎の舞いを披露してくれます。
さあ、賑やかになりました。大人が6人、子供が1人、そしてトリトンです。。
普段は静かな家も、この日ばかりは笑い声が絶えることのない、これぞ”ザ・正月”を絵に描いたような光景です。
大したおもてなしはできませんでしたが、みんなで食卓を囲むことが何よりものご馳走です。何でもおいしい、酒もうまい、もっと飲ませろ!の世界です。
トリトンも一カ所に落ち着くことを完全に放棄し、お客さまのおもてなしに大忙しの様子です。
少し前まで、トリトンを見ると泣いていた孫娘もいつの間にか1歳8ヶ月。
怖がる気配はどこへやら、トリトンの尻尾を握って追いかけ回すまでに成長し私達を驚かせてくれました。
それに対し、どんなに泣かれようが、どれだけ尻尾を握られようが、いつも変わることのない態度で接するトリトンの優しさに触れ、改めて彼の心の奥深さを目の当たりにし、あぁ、自分も見習わなければと深く反省するドスコイノブです。
その晩は皆がわが家に泊まり、翌日のお昼頃、散歩を兼ねて最寄駅まで見送りに行きました。
午後の柔らかな日差しが降注ぐ中、トリトンと私を先頭に、後ろからみんながついてくるという形で歩きました。
駅まで約30分ほどの道のり、ほんの少しの間でしたが、私にとっては至福の極みと言っても過言ではないほどの満ち足りた時間でした。
歩き慣れた街並みなのに、妙に新鮮で、自然のすべてが私達に優しく微笑むように語りかけてくれるのを感じます。
ちゃんとみんながついてきているか後ろを気にしながら歩くトリトン、歩調もいつもより緩やかです。
孫娘と手をつないで歩ける日が訪れる幸せ、それを見守るようにゆっくりと速度を合わせるトリトンの優しい気持ち、それらが私の脳裏で混ざり合い、急に胸が熱くなり、危なく涙があふれ出しそうになり、非常にやばかったドスコイノブでした。
簡単ですが、これがわが家の2011年のお正月です。
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2011年01月05日

ドスコイ家のお正月 2011 前編

toriton 77.JPGtoriton 78.JPGtoriton 79.JPG皆さん、こんにちは。お久しぶりです。お元気ですか?
私達は元気にしております。が、まだまだ正月気分が抜けていないドスコイノブです。とは言え、とりあえず昨日からお店を開けています。
皆さんは、どのようなお正月を過ごされましたか?
帰郷する人、家族で旅行に出かける人、家でのんびり過ごす人、きっと、それぞれの新年を楽しまれたことと思います。
わが家のお正月ですが、おかげさまでとても和やかな時を過ごさせてもらいました。
まずは元日の様子を簡単にお知らせいたします。
トリトンへのブラッシング、一年の最初の日ということで、普段より時間をかけて入念に行ないました。
適量のベビーパウダーを手のひらにとり、トリトンの毛並みとは逆の方向で皮膚を刺激するように全身をマッサージしてあげます。いわゆるドライシャンプーと呼ばれるものです。
その後は、いつもと同様に3種類のブラシを駆使し、お湯で絞ったタオルで拭いてやり、最後にもう一度毛ブラシを使って毛並みを整えて終了です。
トリトンの体からほんのりパウダーの香りが漂い男前が更にアップ、「今日ももてまくるぞ!」モード全開です。
ワンツーを済ませ、抜け毛予防対策としてのダスターコートをビシッと着こなし、さあ、これでお出かけの準備は万端整いました。
次男のステップワゴンに家族が乗り込み、兄の家に向けて、いざスタートです。
約1時間のドライブ、ハーネスを外してもらったトリトンもリラックス。スィットの体勢で車窓を流れる景色を観察したり、かと思えば、今度は視線を車内に転じて家族の存在を確認するように見回したり、彼なりに小さな幸せを噛みしめているように私には思えました。
残念ながら、この日三男家族は都合により合流することは叶いませんでしたが、兄の家に集まった親族の間で交わされる他愛ないやりとりは、新しい年にふさわしい柔らかで温かな時間となりました。
昨年7月末には兄の長男夫婦に女の子が誕生し、また一人家族が増えました。今は5ヶ月になる赤ちゃんですが、初めて対面する私達に対しても目一杯愛想を振りまいてくれました。
「ん?この子と会うのは初めてだな」と言っているのかどうかは定かでありませんが、クンクンと鼻を働かせ初対面の赤ちゃんに対しても挨拶を忘れないトリトンです。
その後、両親が眠るお墓に全員で移動し、昨年の無事を感謝し、今年も皆が健康で楽しく暮らせるよう願いをこめ手を合わせました。線香を手向ける私の横には、もちろんトリトンが一緒です。
最後に予約していた料理屋に移動し、飲めや歌えの大騒ぎタイムです。あっ、カラオケはなかったので飲めや飲めやの間違いです。
みんなが食べたり飲んだりしている間トリトンは、家から持ってきた彼専用のハウス(敷物)の上にダウンした姿勢でくつろいでもらいます。もちろん、この時はハーネスも外してあげます。
そして、みんなと一緒にトリトンも食事です。携帯用の食器にフードを入れ、少しだけ水を加えて与えます。
初めて食べる豪華料理を味わうように彼はうまそうに休むことなくたいらげてしまいました。
みんなお腹もいっぱい、心の中も幸せいっぱいという中、またの再開を約束し、それぞれの帰路につき、2011年元日の夜は静かに幕を下ろしましたったかたぁ!
そうそう、わが家では初詣には行きませんでした。
だって、私には神様のような存在、アイメイトのトリトンがいつも傍に寄り添ってくれるのですから…
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2011年01月01日

Happy New Year 2011

toriton 75.JPGあけましておめでとうございます!!
本年も昨年に引き続きごひいきの程よろしくお願い申し上げます。
私もトリトンも元気に新しい年を迎えることができました。もちろん、家族みんなも元気です。
いや、しかし、無茶苦茶寒すぎる年明けになりましたね。あちらこちらでは大雪に見舞われているというニュースを耳にしますが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか?
元日は毎年の恒例として、私の兄の家に家族全員が集まることになっています。
いつの間にか年を重ね、子供だったはずの私達も親となり、更に年を重ねた現在では孫まで授かる年齢に達してしまい、少しばかり複雑な感慨にふける元日の朝のドスコイノブです。
おっと、そろそろ出かける用意をしなければなりません。
今年の私の抱負を記して本日は失礼いたします。
月並みになりますが、
家族揃って一年間健康に過ごすこと、
トリトンとなお一層の信頼感を育むこと、
このブログをきちんと継続していくこと、
そして、いつまで経っても下手くそなピアノの技術を向上させる目的で、今年こそはピアノ教室の門を叩き、できれば、発表会などにも参加してみたいなあと欲張ってみることにします。
あぁ〜、私の脳裏ににその時の光景がくっきりと映しだされるようです。演奏する私の横にはトリトンがお利口にダウンし、眩しいほどのライトを浴びながら会場の視線を一心に集める様子が…
皆様にとって、今年が最良の一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
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