2011年01月11日

ニューイヤーコンサート 後編

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トリトンと一緒に出かけた過去のコンサートで学んだこと、これからも実行しようと感じていることが幾つかありますので紹介させていただきます。
但し、これはあくまでも私個人としての意見であり、アイメイト協会で訓練を受けていた際に学習したことではありません。
また、すべての盲導犬ユーザーに強制するようなものでもないことを予めご了承願います。
曲と曲の間に拍手があり、演奏中は静かに鑑賞するようなコンサートの場合を想定しており、それ以外の、例えば、みんなノリノリのものとは状況が異なることをご承知ください。
席についたら、まずトリトンに装着されたハーネスを外します。
これには二つの理由があります。
一つは、長い時間にわたるダウンの姿勢からくるトリトンの疲労を考慮してのもの、そしてもう一つが、ハーネスのハンドルが床や椅子に当たって雑音を出してしまうことへの配慮です。
それに関連し、トリトンにかけられたチェーンカラーという金属製の首輪と、それに接続されたリード(引き綱)も雑音の原因になるので外します。
つまり、彼の体からすべての装具を取り払うというわけです。
そして、トリトンの様子がいつでも把握できるように、必ず私と彼の体の一部が接するように心がけています。
これにも二つの理由があります。
まず一つめ、足下にダウンしてくれているとは言え、ずっと同じ体勢をとり、同じ場所に留まっているとは限りません。左右や前後の観客に迷惑が及ばないよう、いつもトリトンの存在を確認するためです。
もう一つは、トリトンの寝言を防ぐためです。
アイメイトは基本的に吠えたり唸ったりしませんが、
「ん〜ん」といった喉声と呼ばれる気持ちのいい時に出す音、
そしてもう一つ、寝ている時の寝言についてはOK、叱ることはありません。
が、静かな曲が流れているコンサート会場では、やはり寝言は禁物です。
皆さんは、犬の寝言を聴いたことがありますか?
私にとって、日常は声を発することがないトリトンの肉声を聴くことができる大変貴重な一瞬なんです。
今度録音に成功したら、このブログに音声をアップさせてもらおうと思っているのですが、なかなかチャンスに恵まれないというのが現状です。
この寝言、ものすごく可愛いんですよ。
どんな夢を見ているのか想像するだけで笑みがこぼれてしまうんです。
本当ならば許してあげたいこの寝言、でもでも、この場所でそれをやられたら、せっかくの静かな曲は台無しです。
心を鬼にしてでも、トリトンの発する寝言を食い止めなければなりません。
鼻の濡れ具合などを常に観察しその予兆を察知し防止するためにも、常に彼の体に接している必要があるわけです。
今のところ、私が気をつけているのは以上のようなことです。
この日、電車の乗り継ぎで少々戸惑いはしたものの、私達3人は美しい曲に心癒され、そして、トリトンとの大切な思い出をまた一つ増やすことができました。
初めて歩く場所、でも、彼はがんばってくれました。
「トリトン、おつかれ様でした。ほんとにありがとね!今度はどこに行こうか!」
最後になりましたが、美しいピアノの音色で癒しの時を奏でてくださった中村由利子さんのオフィシャルサイトをご紹介し、今回は失礼いたします。
中村由利子オフィシャルサイト
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々