2011年04月13日


皆さん、こんにちは。
本日4月13日は私にとって忘れることのできない1日です。
もちろん、自らの誕生日でも結婚記念日でもございません。さあ、皆さん、この日はなんの日だと思いますか?
「そんなもん知らねえよ」
「とっとと教えろよ」
ですよねえ。
実は、3年前の今日、トリトンと運命的な出会いを果たした記念日であり、忘れることのできない、そして、あらためて初心に戻れる大切な日なんです。
場所は、もちろんアイメイト協会、本日と同じようによく晴れた日曜日の午前中でした。
前日の土曜日から協会での訓練に入っていた私ですが、パートナーとなるアイメイト候補犬との対面はまだおあずけでした。
その日は、居室や協会内の説明を受けたり、犬に関する基礎や接し方などを学んだり、犬に装着するハーネスを担当の歩行指導員が持ち、それから伸びるハンドル部分を私が握って路上を歩く練習をしたりと、翌日からの歩行始動を受けるための準備段階に費やされました。
そして、そしてです、待ちこがれていたその日がついに訪れたのです。、毎晩のように夢にまで見ていたパートナーとの運命の対面の瞬間です。
“犬渡し式”と言いますが、別名は“結婚式”と呼んでいるほど、大きな期待と少しの不安が入り交じるおごそかな儀式です。
アイメイト協会3階の会議室、中央に訓練生が、その前方には向かい合う形で理事長、協会スタッフが座っています。
理事長より訓練を始めるに当たっての注意や激励のお言葉をいただいた後、それに続いてパートナーの名前やその由来、性別、毛色、誕生日、体重の発表が行なわれました。
部屋の外では担当指導員とアイメイト候補犬のトリトンが静かに待機しています。
前夜のミーティングで教えられていた通り、私はそちらの方向に顔を向けて優しく声を発しました。
「トリトン カム」
後方から担当指導員とトリトンの足音が、そして、それに合わせるようにチェーンカラー(金属製の首輪)とリード(引き綱)の金具がぶつかる軽快な音が少しずつ近づいてきます。
そして、それは、確かに私の前で停止しました。
予め手にしていた新品のリードをトリトンのチェーンカラーに装着し、続いて、指導員が装着していたリードをチェーンカラーから静かに外します。
トリトンを日々訓練し、ここまで立派な犬へと成長させてくれたお礼の気持ち、同時に、今日からは自分が責任をもって見守りますという気持ちを込めた目には見えないたくさんの心が通い合う誠に静かな静かな儀式であり、トリトンの主人が今までの指導員から私へとバトンが渡された瞬間です。
『あれっ?なんかおかしいなあ』
私の他にも2名の訓練生がおり、それぞれがそれぞれのパートナーに」これからよろしくね!」の言葉をかけていましたが、犬達はとてもおとなしくしています。
それに比べて、トリトンだけが1人でハアハア言いながら大きく尻尾を振って私の足もとに前足を駆使しながら突っ込んできたりと遊びモード全開です。
今では当たり前、これでなきゃトリトンじゃないよと感じるそんな仕草も、初対面の私にとっては、かなり戸惑う状況でした。
使用者の性格や体格、歩き方などを判断し、それに適した犬をマッチングさせると聞いていましたから、本当にこの犬が俺と相性がいいのだろうか?という気持ちも脳裏を過ぎったものです。
でも、おれにはこの犬しかいないと思えるようになるまでにさほどの時間は必要在りませんでした。
それを見越して人と犬のマッチングを決定する歩行指導員の優れた技能にも驚かされたものです。
“結婚式”を終えた私とトリトンは居室に戻り、「これからよろしく頼むぞ」「任せとけよ」のようなお互いの気持ちを通わせる意味で二人きりでしばらくの時間を過ごします。
これを“ハネムーン”と私達は呼んでいます。
このようにして、3年前の今日、私達は出会い、たくさんの日々を過ごし、共に成長し、現在ではかけがいのない存在として日常生活の中に溶け込んでいます。
縦と横の糸が出会った3年前の4月13日、来年も、そして、その来年も互いに元気で一緒に懐かしくその日を思い出せればと願うドスコイノブです。
posted by ドスコイノブ at 15:39| Comment(6) | TrackBack(0) | トリトンとの日々