2010年11月28日

ゴー!

前々回の”ステイ”までが基礎訓練であり、日常生活の中でも頻用され、リード(引き綱)のみの操作で行なうものでした。
さて、今回からは、トリトンの体に装着したハーネスのハンドルを握って皆さんと一緒に外を歩いてみることにしましょう。
初冬の午後の一時、柔らかな日差しが私とトリトンを温かく包んでくれています。
我が家の玄関を出ると目の前には片側一車線の県道が左右に走っています。
比較的新しい道なので、歩道も広く、安全に歩くことができます。
日々歩いているうちに段差の違いも足で確認できるようになり、この歩道の段差がどの辺なのかを把握できるようになりました。
私の住む街は、歩道と車道の区別がない道が多いため、トリトンと歩いていても常に緊張感をもって前後左右に注意を払いながら歩く必要があります。
アイメイト歩行は、あくまでも人が犬をコントロールして安全に目的地を目指すものであり、トリトンが、障害物をよけてくれるからといって、犬に任せっぱなしにしてはいけません。
今、自分がどの辺を歩いているのか、あとどれくらいで曲がり角があるのかなどを気にしながら、的確にトリトンに次の指示を出す準備をする必要があります。
ところが…、ところがです。それができなくなってしまうことが間々あります。つまり、道に迷ってしまうことが。
今もそうですが、トリトンを迎え入れた当初は、そんなことが日常茶飯事でした。
そんな時、先程の我が家の前を走る県道、これが最高の目印となり、滅茶苦茶役に立ってくれるんです。
迷ったあげく、やっとのことでこの道を見つけた時は懐かしい故郷にでも帰ってきたような、重い荷物を肩からおろしたようなホッとした気持ちになれるのです。
またもや前置きが長くなりました。
玄関を出たところからでしたね。すいません。
トリトンと私は車道を向いています。駅に行きたいので左側に進むことにします。
ハーネスのハンドルに手をかけ、掌の奥で軽く握り、さあ出発です!
「ゴー レフト!」
このように、歩く動作を開始する時の指示語として”ゴー”を使います。
歩き出したトリトンの動きは、ハーネスのハンドルを通して私の左手に力強く伝えられます。
この感触を言葉で表すのはとても難しく、毎日感じているはずなのに、だけど、いつも新鮮で、二人だけの無言の会話の始まりを想起させてくれる、何ともうきうきした感覚は、アイメイト歩行をやみつきにさせてしまう魔法のような不思議な魅力を秘めています。
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posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々
この記事へのコメント
道に迷ったときは人に聞くのですか?人が見当たらない場合もありますよね。トリトンにコマンドを出してほめてさらに地図を頭にいれて歩くのはすごいなぁーーとドスコイノブさんの能力にも感心してしまいます。
Posted by ブルックス at 2010年12月09日 23:43
ブルックスさん、連続のコメントに感謝しております。忙しいのに恐縮してしまいます。
あまり私を賞めない方がいいと思います。頭の中の地図とか言っても私の頭にはそれほどスペースが残っていないようで、トリトンに頼ることが結構多いんですよ。偉そうに書いていますが、アイメイトユーザーだったら、こうしなければいけないんだという自分への戒めも含まれているのです。
基本的に私は人に聞かないことが多い人間です。どうしてもお手上げ状態のときに人間様を頼ることにしています。ですから、ほとんどの場合は、トリトンがいれば大丈夫です。しかも、私が住む街には人はいません。嘘です。
Posted by ドスコイノブ at 2010年12月10日 15:27
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