2011年01月11日

ニューイヤーコンサート 後編

toriton 92.JPGtoriton 93.JPG
トリトンと一緒に出かけた過去のコンサートで学んだこと、これからも実行しようと感じていることが幾つかありますので紹介させていただきます。
但し、これはあくまでも私個人としての意見であり、アイメイト協会で訓練を受けていた際に学習したことではありません。
また、すべての盲導犬ユーザーに強制するようなものでもないことを予めご了承願います。
曲と曲の間に拍手があり、演奏中は静かに鑑賞するようなコンサートの場合を想定しており、それ以外の、例えば、みんなノリノリのものとは状況が異なることをご承知ください。
席についたら、まずトリトンに装着されたハーネスを外します。
これには二つの理由があります。
一つは、長い時間にわたるダウンの姿勢からくるトリトンの疲労を考慮してのもの、そしてもう一つが、ハーネスのハンドルが床や椅子に当たって雑音を出してしまうことへの配慮です。
それに関連し、トリトンにかけられたチェーンカラーという金属製の首輪と、それに接続されたリード(引き綱)も雑音の原因になるので外します。
つまり、彼の体からすべての装具を取り払うというわけです。
そして、トリトンの様子がいつでも把握できるように、必ず私と彼の体の一部が接するように心がけています。
これにも二つの理由があります。
まず一つめ、足下にダウンしてくれているとは言え、ずっと同じ体勢をとり、同じ場所に留まっているとは限りません。左右や前後の観客に迷惑が及ばないよう、いつもトリトンの存在を確認するためです。
もう一つは、トリトンの寝言を防ぐためです。
アイメイトは基本的に吠えたり唸ったりしませんが、
「ん〜ん」といった喉声と呼ばれる気持ちのいい時に出す音、
そしてもう一つ、寝ている時の寝言についてはOK、叱ることはありません。
が、静かな曲が流れているコンサート会場では、やはり寝言は禁物です。
皆さんは、犬の寝言を聴いたことがありますか?
私にとって、日常は声を発することがないトリトンの肉声を聴くことができる大変貴重な一瞬なんです。
今度録音に成功したら、このブログに音声をアップさせてもらおうと思っているのですが、なかなかチャンスに恵まれないというのが現状です。
この寝言、ものすごく可愛いんですよ。
どんな夢を見ているのか想像するだけで笑みがこぼれてしまうんです。
本当ならば許してあげたいこの寝言、でもでも、この場所でそれをやられたら、せっかくの静かな曲は台無しです。
心を鬼にしてでも、トリトンの発する寝言を食い止めなければなりません。
鼻の濡れ具合などを常に観察しその予兆を察知し防止するためにも、常に彼の体に接している必要があるわけです。
今のところ、私が気をつけているのは以上のようなことです。
この日、電車の乗り継ぎで少々戸惑いはしたものの、私達3人は美しい曲に心癒され、そして、トリトンとの大切な思い出をまた一つ増やすことができました。
初めて歩く場所、でも、彼はがんばってくれました。
「トリトン、おつかれ様でした。ほんとにありがとね!今度はどこに行こうか!」
最後になりましたが、美しいピアノの音色で癒しの時を奏でてくださった中村由利子さんのオフィシャルサイトをご紹介し、今回は失礼いたします。
中村由利子オフィシャルサイト
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々
この記事へのコメント
ドスコイノブさん 久々にお邪魔いたします。
中村由利子さんの事は恥ずかしながら知らなかったのですが、オフィシャルサイトを覗いてみましたらジブリ美術館の映画「星をかった日」の音楽を担当されているとあるではないですか!
私この映画の世界観や原画の担当となった井上直久さんの大ファンなのです。映画も勿論見まして、内容にあった、不思議な世界を紡ぎだす繊細で優しい音楽だったと記憶しております。
是非中村さんのCDを探して聞いてみたいと思います。
それにしても音を出さない配慮でハーネス類を外されるドスコイノブさんは本当に繊細で立派で頭が下がります。
トリトンの寝言はこの場所以外でしたら、皆に微笑ましく受け取られる事でしょうけど!
聞いてみた〜い!
Posted by おさお at 2011年01月15日 21:32
おさおさん、こんにちは。コメントありがとうございます!お元気ですか?
中村由利子さん、あまりメジャーではないので、知らなくて当然です。そうですか、「星をかった日」をご覧になったのですね。私こそ、恥ずかしながら、この映画は観ておりませんし、原画を担当された井上尚久さんのことも存じ上げておりません。先ほど、三鷹の森ジブリ美術館のHPを除いてみたところ、、中央ホールの壁画「上昇気流」の作者ということも知りました。
中村由利子さんのCDはほとんど所持していますが、三鷹の森ジブリ美術館でしか購入できない「星をかった日」のサントラ盤は持っていません。
中村由利子さんのCDのお勧めは「微笑みの軌跡」です。この中に「ノナの星」「上昇気流 〜飛び立つ日〜」というピアノソロで奏でる美しい曲が入っています。是非、お聴きになってください。
コンサート会場で盲導犬の証であるハーネスを外してしまうのが果たして妥当な行動なのかわかりませんが、ずっと前からチケットを手に入れ、その演奏を楽しみにしていた一人の観客の立場になれば、雑音を極力抑えることは最低限のマナーだと私は考えています。実際、携帯の電源を切り忘れている人に対してムッとする私もいるわけですからね。でも、やはり、これは私個人としての意見にとどめたいと思います。
Posted by ドスコイノブ at 2011年01月16日 11:01
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