2011年01月15日

スピードコントロール 後編

toriton 95.JPG
前回のスピードコントロールについての続きです。
「急げ!」という意味で用いる”ハップアップ”、他にも様々な場合に使用しています。
ハンドルから伝わるトリトンの動きで、今日は気合いが入ってるなとか、やる気がないみたいだなといった感覚を何となく感じることができます。
だらけたような歩き方になっている場合、「もっとしっかり歩きなさい!」という意味をこめて”ハップアップ”の指示をとばすこともあります。
また、階段の途中で止まってしまった時など、踊り場付近まで一気に行かせるために使用することもあります。
現在では指示に対して瞬時に反応し、スピードを上げてくれますが、協会で訓練を受けていた時期、家に迎えてからしばらくの期間は反応が鈍かったように思います。
いくら「ハップアップ」と指示を出しても、スピードに変化はなく、自分が希望する速さで歩けなかった経験が多々ありました。
やはりこれは、ユーザーに対する服従心が確立されていなかったことが原因しており、その当時のトリトンにとって、私は絶対の信頼感をいだける存在にまで達していなかったのでしょうね。
次に「もっとゆっくり歩きなさい」という場合に使用する”イージー”という指示語についてお話しを進めていきます。
私は基本的に速く歩くことが好きなので、あまりこの”イージー”の指示を出すことはありませんが、その場その時の状況に応じて利用する場合があります。
私達以外に同行者がいる時など、歩くスピードがゆっくりであれば、その人に会わせる必要がありますし、また、路面の状態が悪く歩きづらい場合は慎重を期する上で用いています。
私の気分や体調が優れず速く歩きたくない時、あるいは、スピードコントロールの復習の意味もこめて”イージー”の指示を出すこともあります。
この”イージー”、他の指示と大きく異なる点が二つあります。
まず一つめ、
今までご紹介してきたアイメイトのお仕事は、すべて声のみの指示によるものでしたが、この”イージー”だけはハーネスのハンドル操作が加わります。
「イージー」の声符(声の指示)と同時に左手で握っているハーネスのハンドルを地面と並行、つまり真後ろに一瞬引く動作をします。
こうすることで、胸を縦に走るハーネスのベルトに力が加わり、前に進もうとするアイメイトのテンションを下げ、その動きを抑制することができるのです。結果として、歩くスピードが今までよりも緩やかなものへと変化していくことになります。
ちなみに、ハーネスのハンドルに様々な情報を送るのはアイメイト側からだけということが絶対の原則で、ユーザーから直接ハンドルを通してアイメイトにこちらの意志を伝えるのは、この”イージー”のみということをご承知いただければ幸いです。
そして、他の指示と大きく異なる点の二つめ、
アイメイトのお仕事、指示通りできれば必ず
グッド!」で賞めていましたが、この”イージー”に関しては言葉で賞めることは、あえて行ないません。
指示通りお仕事できたのにどうして?と思われるでしょうね。
犬の内面を重視したアイメイト協会の繊細な教えがここにもあります。
「グッド」で賞められればアイメイトは嬉しくなり、気持ちが高ぶり、
『よし、もっとがんばろう!』と、仕事に対して更に前向きになります。
が、”イージー”で速度を落とすように命じられたアイメイトは、その時点で少しだけ仕事に対するテンションを下げられており、ここでもしも、
「グッド」で賞められれば、また元気よく歩いてしまう可能性があり、”イージー”の指示とその後の行動が無駄になってしまうことに繋がります。
それでは、ちゃんと指示を聞いて速度を落としたアイメイトに対して、どうやって賞めてあげればいいのでしょうか。
簡単なことです。心の中で大きく褒め称えてあげれば、必ずトリトンのハートにその思いは伝わるはずです。
スピードコントロールについては以上です。
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々
この記事へのコメント
最近ダルクはお散歩時の引っ張りが強くなり、「イージー」を言う事が多いのですが、「ハップアップ」は知りませんでした。
我が家の近くで見かける歩行訓練中の皆様は、トロトロ歩いている私より速くスタスタと歩いていらっしゃるのに(トリトン、時々でいいから私を引っ張ってくれないかしら?)、更に指示で速くされるのですか。又その指示に合わせて速度を変えられるアイメイトの何と賢い事。そして只褒めれば良いというものでは無いという犬の心理を読んだ協会の指導法に納得です。
Posted by おさお at 2011年01月15日 21:45
おさおさん、こんにちは!お元気ですか?
ダルクさん、散歩中の引っ張りが強くなっているとのことですね。ダルクさんの日々の成長は私などには想像できないほど急速だと感じています。体重も増え、体長や体高も大きくなり、それに伴って筋肉量も増え、筋力も強化されているでしょう。ですから、ダルクさんにとっては、いつもと変わらない力で歩いているつもりなのかもと感じました。
協会で訓練中、指導員の方々から色々な話を聞く中で、犬によって引きの力がそれぞれ違うというものがありました。訓練である程度矯正できますが、どうしても前に行きたがる犬を抑えるのが大変ということもしばしばだそうです。ユーザーの中には、犬の引っ張りが強すぎて、手のひらに豆を作って歩いている方もいらっしゃるとか。元々、ラブラドールは力持ち、レトリーブする以前は、漁師の舟の網を引っ張っていたということですから、人間なんてかなうわけありませんよね。
おさおさん、いつでもトリトンをお貸ししますよ。私の奥さんもたまにトリトンと散歩しますが、リードはいつもたるんだ状態、誠に快適とのことです。その代わり、ダルクさんと歩かせてくださいね。楽しみだなあ!
Posted by ドスコイノブ at 2011年01月16日 11:25
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