2011年05月07日

訓練日誌 21日目


皆さん、こんにちは。
アイメイト協会に泊まり込んでの訓練、本日は4回目のテストの当日です。
このテストをクリアすれば、卒業試験の“銀座歩行”までとりあえずテストと呼ばれる代物からは解放されます。
しかし、その合間には覚えることがまだまだ山積み、さて、私の頭の中の残り少ない容量が卒業まで持ちこたえることができるかどうか。
その前に風船が割れるようにいきなりパンクし、今まで習ったことが一気に頭から消滅してしまうかもしれません。
さあ、賑やかな繁華街、今日もトリトンと二人で仲良く力を合わせて楽しく歩いてまいりましょう。
5月2日(金) くもり時々小雨
【朝からどんよりした天候で、午後からは雨になるという予報が出ているそうだ。
少し蒸し暑いくらいの気温で、午前中のKのテストは半袖1枚で出かけたが、それでも汗ばむほどだった。
肝心のテストだが、結果はかなり満足できるもので、最後のI街道でストレートコーナーにつけなかった以外、トリトンの誘導は完璧だったように思う。
その見逃してしまったコーナーについては、俺の頭の中に地図が描かれていたので、引き返してやり直しすることができたし、大きくコースから外れることなくほぼ順調に歩けた。
ゴール地点到着後、指導員のSさんから成果を聞かれ、先ほどのストレートコーナーでのことを正直に話し、自分のとった行動を説明した。
でも、今回のテストは、指導員が後からついてきたということで、すべてを見ていたSさん、俺がとった対処法に誤りがなかったことも評価してくれたし、その他についても問題がないということだ。
とりあえず、わがクラスの3人は無事にゴールしたのでホッとしている。
今週の月曜日から練習に加わっていたYさんは、本日めでたく卒業とのこと、昼食後、晴れて帰宅の都につくということだ。
前回は身内の不幸という思いがけないアクシデントに見舞われ、最後の最後で協会を去る形になったが、今回あらためて無事に卒業を迎えることができて本当によかった。心から「おめでとう!」の言葉を贈りたい。
午後の1時前にワンツーを終え、全員が車に同乗しYのF先生の動物病院に行き、健康診断、ならびに、混合ワクチンの接種を受け、その後、犬の健康管理、病気になった場合の対処法などの話を聞いた。
75歳とは思えぬほどしっかりした人で、様々な話もわかりやすく説明してくれて大変参考になった。
その一部を下記に記す。
外出先から帰った後の犬の足拭きに関して、濡れた雑巾や水で足を洗うことは避けるべきとのことで、これは、水虫の原因をつくってしまう恐れがあるからだという。
外出後は、靴ブラシを用いて肉球とその周囲を丹念にはらってあげれば、ほとんどの汚れは落ちると言うこと。
また、汚れが激しい時には、人が使用するシッカロールを小さじ1杯ぐらいの量をすり込み、後に、先ほどと同じように靴ブラシで汚れを取るといいそうだ。
夏場の外出先での注意点は、熱射病予防をすること。
外出前に冷たいタオルを持って行き、犬の鼻先から後正中線上にかけて拭いてやり熱を取ってあげるようにする。
外出後は、氷を口の中に放り込んであげたり、ポカリスウェットなどのスポーツ飲料を飲ませてあげるとよい。
それに加え、冷房の効いた室内で体温を下げてあげることも重要となる。
これらの対処により、30分以内で、ハアハアという荒い息づかいも取れてくる。
それでも変化がないような場合、荒い息づかいが続いたり、嘔吐する場合は、すぐに獣医に連絡して連れて行くことが賢明である。
毎朝起床後すぐに、犬の耳を握って体温を確認し、その日の体調を気遣う必要がある。
下痢に対する対処法は前日のミーティングで記したことに準ずる。
フィラリアの予防薬は、錠剤のものもあるが、犬の方で飲んだふりをして後で吐き出すことがあるため、チュアブル状の薬の方が確実性が高い。
混合ワクチンは1年に一度の摂取が望ましい。
もちろん、法律で定められている狂犬病ワクチンも1年に一度摂取し、役所に届け出ることが必須となる。
ノミ取りは、フロントラインと呼ばれる液体状の薬を肩甲間部に垂らすことで、2ヶ月間ほど効力を発するということだ。
麻酔を必要とする手術を受ける場合は、必ず、アイメイト協会に連絡をとり、F先生の指示を仰ぐ必要がある。
今回は、7種混合ワクチンを摂取したが、その場合、肩甲間部に注射をする。
犬を診察台の上に抱き上げて乗せ、すぐに座らせる。
犬と対面し、両耳をチェーンカラーと共に握っておくと静かに注射を打たせてくれる。
採血は前足の下の方で行うが、この場合、犬を座らせ右横につき、犬の首を抱え込むようにする。
トリトンは体を小刻みに震わせながらおとなしく我慢してくれた。実に偉い。
夕方からは時折、激しい雨も降り、渋滞も重なり、協会に戻ったのは6時半を過ぎていた。
すぐに犬の食事を与え、、ワンツーに出し、休む間もなく夕食の時間となった。
順調に進めば、来週の木曜日にいわゆる卒業試験、“銀座歩行”が予定されている。
その様子を撮影するために、テレビ局が取材に訪れるという話を動物病院から協会に戻る車中、同行したK指導部長から聞かされた。
国産第一号の盲導犬、チャンピィに纏わるドラマ化が決定、現在制作中、その関係で今回の取材という流れになったようだ。
放映は、今年の秋ぐらいと聞いている。
チャンピィのモデルとなるシェパードも現在アイメイト協会の犬舎にいて、アイメイトとしての俄訓練を受けている。
名前はヘーゼルと言い、体重30キロもある大きな雌で、ブラッシングの時に紹介され、一度触らせてもらったこともある。
どのようなドラマに仕上がるのか、今からこちらも楽しみだ。
と言うことで、本日はかなり強行軍のスケジュールだったが、やっとのこと落ち着いたところである。
明日からの3日間は電車乗降の練習をするという。
午前がC線だとしたら、午後はSセントいった具合で進めていくそうだ。
まだまだ教えてもらわなければならないことは山ほどある。
卒業後、家に帰ってから迷うことのないように少しでも確実に覚えていかなければならない。
それにしても、トリトンと歩くことが日を追うごとに楽しくなっている。
そして、どのようなコースの課題が与えられようと、二人で苦労しながらも楽しく歩ける自信もついてきている。
姿勢良く背を伸ばし、大きく右腕を振って歩けば、トリトンもそれに応えて小気味よく歩いてくれるのだ。
好奇心が非常に強く、人が大好きで、誰にでも大きく尻尾を振って愛想を振りまくトリトンだが、きっちり仕事をしてくれる姿は実に頼もしい。
そして、I市に帰ってからも、必ずや人気者になって、地域の住民にもとけ込んでくれると確信している。
自分が思い描くアイメイトにしていくためにも、自分自身がトリトンをしっかりコントロールし、健康管理にも十分気配りしていかなければならないという責任の重さも感じている。
とにもかくにも、本日で四つのテストを無事に終えたことになる。今日だけは、その充実感に浸らせてもらうことにしよう。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(4) | TrackBack(0) | トリトンとの日々
この記事へのコメント
本日(5月7日)塩屋先生の写真展会場で、トリトンの飼育奉仕者と楽しそうにしていらしたとき、横入りして話を聞いておりました。ブログのことも、横耳にはさんだので、早速検索。いきなり訓練日誌だったので、おや?と思いましたが、2010年の10月、ブログの最初から、一気に読んで、納得です。
しばらくぶりに、アイメイトが集まるイベントに足を向け、けなげなアイメイトたちを目にして、1984年から、2005年まで続けた飼育奉仕、かわいい子犬たちとの日々がよみがえりました。
今日、ハンドルネームに使ったのは、一頭目の子犬の名前です。飼育奉仕の草分けである吉田吉行さん(牛久の牧師)の繁殖した仔犬たちは、メスなら花の名前、オスなら木の名前がつけられていたのです。キルタンは、ランの一種だそうで、近所の子供たちからは、「変な名前」と、言われていましたが、私にとっては、忘れえない名前です。また、読ませていただきます。
Posted by キルタン at 2011年05月08日 02:47
キルタンさん、こんにちは。コメント、ありがとうございます。
昨日は大変お世話になりました。20年以上飼育奉仕のお仕事をされていたなんて、私達アイメイト使用者にとって、お礼の言葉をどれだけ集めても足りないほどの感謝でいっぱいの気持ちです。
皆さんが愛情豊かに育ててくださったアイメイトと外に飛び出し一人でも多くの人に知っていただけるよう努めるのが私達使用者の役目だと思っています。
キルタン、そうですか、初めて飼育奉仕をした犬の名前なんですね。かわいい名前だと思います。なんとなく、音の響きがトリトンに似ているような気がします。
アイメイトのことをどれだけ読者の皆さんに伝えられているのかいささか首をかしげる私の拙いブログ、今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by ドスコイノブ at 2011年05月08日 10:52
こんばんは。
変な所に食いつきますが、犬も水虫になるのですか!私濡れタオルでダルクの足を拭いておりました〜(汗)。
なるほど汚れはブラシでとれる事はわかりましたが、何というか・・・外は汚いじゃないですか?
唾や痰やよくわからない汚物などが犬の歩く道端に落ちておりますよね。また犬のツーがそのまま放置されていたり。
どれもご立派な筈の人間様の落とし物ばかり。
そんな汚れた道を裸足で歩かざるをえないダルクの足をつい清めたくて拭いておりましたが、犬の為ではなかったのですね。改めます。

トリトンをはじめとするアイメイト達は様々な場所へ出かけますし公共機関にも乗る事になるので、このような思いもされる事もあるのではないのですか?周囲に抜け毛で迷惑をかけないという面やアイメイトを守るという意味でも洋服は必需品ですね。

Posted by おさお at 2011年05月11日 23:55
おさおさん、こんにちは。
そうですね、いろんなものが路上に落ちているのでしょうね。私はそんな様子が見えていないので、トリトンが変なものを踏んでもわからないというのが現状です。
外出後は基本的に靴ブラシや乾いたタオルでトリトンの肉球を拭いて室内にあげていますが、その際、前足、後ろ足、すべての肉球を私の指でチェックするようにしています。
雨の日や、雨上がりの道を歩いた後は堅く絞ったタオルやウェットティッシュなども利用します。
水たまりや散歩中の犬のツーなどについては、トリトンが自らよけて歩いています。
しかし、今までで最もたちの悪かったものはガムです。それを取るのに一苦労した覚えがあります。肉球にとどまらず、その周囲の毛に絡むものだから、少し毛を切ったほどです。
少し汚い言葉遣いをさせていただきますが、ガムを吐き出した方に
「てめえ、ふざけんじゃねえぞ!その吐き出したガム、てめえの鼻の穴と耳の穴、穴という穴に詰めこんでやる!さっさとトリトンに謝れっ!」
大変失礼いたしました。
Posted by ドスコイノブ at 2011年05月12日 10:40
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