2011年04月26日

訓練日誌 8日目


皆さん、こんにちは。
ついに第1回目のテストの当日を迎えました。
学生の頃は自分を試される場が多々ありましたが、この年齢になるとそのような機会は皆無に等しく、久々に味わう緊張感に私の小さな心臓は大きく波打っていました。
1週間、それも午前と午後に歩いていたコースですから、頭の中に描かれるメンタルマップも完成し、点在する建物などの状況や路面の状態、信号の判断などについてもある程度体に染み込んでいましたが、テストという言葉を耳にするだけで今まで覚えたことが一気に消去され白紙状態になってしまうような不安をぬぐい去ることはできませんでした。
そうそう、今回新たに日記を読み進んでいく中で気付いたのですが、前日辺りから「トリトン」という言葉が増えてきています。
それまでの日記では、「犬」と表現していることが多く、何もかもが初めてのことに、きっと、私自身自分のことで精一杯、トリトンに対して愛情を注ぐまでの余裕がなかったのだろうと推察できます。
では、テスト当日の日記をどうぞ!
【4月19日(土) くもり(強風)
昨日が雨で、本日は強風という悪条件での歩行訓練、午後からはテストである。
朝食の席で、昨夜協会に到着した4頭目のAさんの紹介があった。
我々も一人一人、人間と犬の名前を紹介した。
その後はブラッシング、これから午前中の練習に出かけるというところだ。
Aさんの入校式もあるので、指導員のSさんとしては大忙しの一日となる。
よくもまあ、これだけ各自に目が行き届くものだと感心の連続だ。体力、気力共に半端では務まらない大変な仕事である。
さて、Aコースとしては最後の練習に張り切って出かけてこよう!
と、かなり威勢が良いものの、いきなりドジをかましてしまった。
今日は、後の順番なのに、先と勘違いし、ずっと待機していたが、いくら待っても呼ばれないことで、やっと自分の誤りに気づき、慌ててトリトンのハーネスを外した。
さて、午前中の練習に出かけてきた。
太陽も顔を出し、昨日と比べると気温も上昇しているようだ。心配された風はさほどひどくもなく、歩行の妨げになるものではない。
信号待ちをしている時によそ見を2回ほどして、2回目にはノーの言葉をかけたが、よそ見をしていることが分かった場合は、すぐにチョークして叱ることが大切とのことだ。
10時半からの入校式に我々も出席し、その後の昼食を挟んでいよいよ本番である。
その入校式を終えて居室に戻ってきた。
2週目から参加する複数頭目のアイメイト希望者がメインで先週から入校している生徒はその後ろに位置し、前回と同じような流れで進めれていった。
歩行指導員のSHさんの司会で、理事長の挨拶、職員紹介、生徒紹介という流れだ。
現在時刻、午後12時35分、昼食を終えて居室に戻っている。
昼食時に言われたことだが、テストの順番、俺が最初とのことだ。
午前の練習では、同じクラスのHさんが最初だったので、テストもその順番かと思っていただけに、S指導員から思わぬフェイントを食らわされてしまった。
まあ、早く終わった方が精神的にもよいかもしれない。とにかく、落ち着いて、急がずに確実に歩いて協会に戻りたい、トリトンと。
Aコースの試験を終えてきた。
帰ってから、トリトンに水をやり、自分も冷蔵庫の中で冷えているコーラを少し飲んで喉を潤した。
その後、トリトンは手足を伸ばして俺の太ももを枕にして昼寝を始めた。そのしぐさが非常に可愛くて、しばらくそのまま時間を過ごしていた。
そうそう、肝心のテストについて触れておかねばならない。
時々スピードアップを命じたが、今回はほとんど反応を示してくれず、まあ、ゆっくり行こうかという気持に切り替えた。
その他、一度だけ交差点の近くで右腕が停車中の自転車にぶつかったので、チョークを加え、自分の太ももを叩いて「気をつけなさい」と言うことをトリトンにアピールした。
しかし、それ以外は順調に俺をどこにもぶつけることなく障害物をよけ、無傷で協会まで導いてくれたトリトンに感謝の気持を捧げたい。
協会のドアを開けたところには、指導員のSさん、そして、次にスタートするHさんが控えていた。
Sさんが差し出す「おかえりなさい!」の言葉を載せた小さな手をしっかり両手で受け止めて感謝の気持を表した。
トリトンに食事を与え、入浴を済ませ、夕食…。
8時からのミーティングでは、今回のAコースを歩いた報告、および感想を各々順番に発表し反省会をした。
その後、指導員のSさんから口頭で月曜日から始まるBコースの説明が行なわれ、同時に触地図を触って一人一人が確認した。
明日の日曜日は、歩行訓練は休みで、6時半にアイメイトの排泄、9時前後にブラッシング、人の昼食後にもう一度犬の排泄となる。
面会は午後1時から4時くらいまでが最も適当と思われる。
その後は、4時のトリトンの食事を与えて排泄、入浴と夕食である。
明後日からのBコース、Aコースとは異なり、1週間の練習ではなく、3日間と午前中の1回だけの練習でテストを迎えるということだ。
面会に訪れる予定になっている兄夫婦とM子に備え、洗濯と掃除もして清潔な状態を整えておかねば。
と言うことで、今日も一日無事に終えることができた。】
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2011年04月25日

訓練日誌 6日目、7日目


皆さん、こんにちは。
今回は二日分の訓練日誌を一気にご紹介させていただきます。
当時の日記を読み進んでいくと、初めの頃は脈絡のない文章、が目立ち、とにかく書き残すことに必死な様子がうかがえます。
でも、何もかもが初めてのこと、覚えなくてはいけないことが山積みという状況の中では仕方のないことだと当時の自分を慰めています。
協会に泊まり込んでの訓練が約1週間になろうとしている頃から少しずつではありますが、なんとか読める状態に落ち着いてきているので、今回は、ほぼ原文のまま掲載させてもらうことにしました。
【4月17日(木) くもりのち雨
今日の夕方から天気が崩れ、明日は大雨になるという予報が出ている。
今朝のトリトンのツーは最後の方がマシュマロのように柔らかくなっていたと言うが、心配する必要はないということでひとまずホッとしている。
今日も同じAコースでの練習が予定されているが、後の番になっているため、初めて洗濯をしてみた。
現在は、洗濯機が一生懸命洗っていることだろう。
練習に出る前に乾燥機に放り込めればと思っているがどうなることか。
さて、同じ道を歩いていても、午前と午後では周囲の状況がかなり違うことに気付く。昨日が上手に歩けたからと言って、今日も同じように歩けるとは限らない。
トリトンのツーが少し柔らかいと聞いたせいか、自分のツーも少しゆるい。
午前中の練習のあとブラッシングをして、乾燥機に入れておいた洗濯物を取りに行ってきた。
何か一つは落としてくるだろうと想像していたが、やはり、靴下の片方がないようである。しかし、面倒なので、取りに引き返す積もりは更々ない。
今回の練習では、スピードのコントロール、特に、もう少し早く歩いてもらうための命令後、「ハップアップ」を使用した。
いつも、少し遅いなあと感じていたので、これを上手に使いこなせれば自分なりのスピードをトリトンにも把握してもらえるようになるのではなかろうか。
「ハップアップ」の指示に対し、ちょっとは反応するが、またすぐに遅くなる。が、多分、これからの二人の間での信頼関係の問題だろう。
基礎訓練もまた一つ難易度をあげている。
「カム」と言うと同時に歩き出し、歩調を早めたりゆっくりしたり、スピードにいつでも即座に対応できるようにという練習もした。
今は、昼食の時間を待っている。トリトンも気持ちよさそうに眠っている。
午後の練習は、多分、2時過ぎになるだろう。
その練習から帰ってきた。
歩行自体は、今までの自分としては最もスムーズに歩けたような気がする。
信号の見極めが難しく、2回ほど見送って万全を期したつもりである。
スピードに関しても雨が降っていたので、行きに何度か「ハップアップ」をかけ、それなりに快適なものとなった。
障害物も少なく、小学生の下校時にも合わず、昨日とは同じ道でも状況がかなり違っていた。
昼食時に買い物の有無を尋ねられたので、500ミリリットルのコーラを2本頼んだ。1本が空になれば、湯沸かしポットへの水の補給も楽になるだろう。
さて、明日の天気は良くないと聞いている。カッパとレインハットを装着しての歩行はどのようなものとなるか。
特に、レインハットに当たる雨音で周囲の状況をどれくらい確実に判断できるかどうか、これも練習の一つとして、天候を怨むことなく明日を迎えたい。
いつも8時から行われているミーティングは本日は休みとのことである。】
【4月18日(金) 雨(強風)
起床後からいつものスケジュールに従って行動している。
基礎訓練では、すぐに座らせるためのチョーク、ダウンのチョークなどを習った。
命令してすぐにできるようになれば、チョークをする必要はないということだ。
出かける前にソファーに自分が座ってその足下に伏せさせる動作も習った。
椅子の奥が深いところであれば、自分の両足と平行につまり正面を見るような感じでダウンさせるやり方もある。
もう一つ習ったことに、「ドア」を指示したあと、その状態を保持させてから「OK」を出すこと。確実にドアノブに鼻先を向けさせることが大切で、少しずれていたり、面倒くさそうにやっている場合は即座にやり直しさせる。
カッパを着ての初めての練習となり、レイン法度も着用したが、いざ外に出てみると、これが非常に聞きづらい。途中からは帽子を外して歩行を続けた。
今日は、風も強く、かなりの悪天候で、水たまりも多く、トリトンもそれに入りたくないので、確実にコーナーを教えてくれるとは限らなかった。
雨の日はコーナーの確認が結構難しい。どうしても、その部分に水たまりができやすく、その中に足を突っ込んで確認しているものだから、靴の中にもすぐに水が浸入してしまう。
しかし、訓練中なので、様々な天候の中で練習できるのは、ある意味ラッキーなのかもしれない。
昼食を終えて、午後の練習から戻り、後片付けとたばこを2本吸ってくつろいでいる。
この後は、トリトンの食事、人の入浴、夕食、そしてミーティングといういつもの流れで一日を終えることになる。
今回のミーティングでは、明日のAコースのテストに関する注意点、基礎訓練の大切さ、アイメイト歩行では左側通行を徹底するという理由などが話された。
明日から同じクラスに4頭目となるAさんという女性、もう一クラスにも3頭目となるEさんというベテランの女性群が加わる。
1頭目の訓練生は4週間、2頭目以降の訓練生は3週間の歩行指導が基本になっているとのことだ。
明日の午前の練習でAコースの訓練は終わりになる。
そして、午後は、いよいよ第1回目のテストである。
1週間に渡って基本的な歩行を積み重ねてきた。これらを踏まえて指導員なしで安全にトリトンと一緒に協会に戻って来れればと思う。】
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2011年04月24日

訓練日誌 5日目


皆さん、こにゃにゃちは!
実は、個人的に嬉しい出来事がありました。
いや、違いますよ、私が総理大臣になったとか、宝くじに当選したとか、トリトンが5頭に増えたとか、そのようなことではありません。
このブログを読んでくださっている同じアイメイトユーザーの方から個人メールをいただいたんです。
これは私にとって非常に嬉しい事実であり、黙っていられなくなってこうしてブログ上に報告させてもらっちゃいました。
同じ立場であるアイメイトユーザーの方も読んでくださっていると知れば、なお一層力が沸いてくるというものです。
よしっ、!今から腕立て1000回、違うか(笑)
では、気を引き締めて本題へと移るべえか。
4月16日の水曜日、この日は一日曇り空でした。
6時半の起床からワンツー、朝食、午前の練習、帰ってきてからブラッシングの流れで、あっという間にお昼を迎えてしまいます。
Aコースを歩いていますが、ポイントとなるところが数カ所あり、日記にも路面の状態やコーナーの特徴などがこと細かに記されています。
担当指導員のSさんから犬との間隔が広すぎるという注意を数回受けており、改善に向けて私なりに試行錯誤する様子も書かれています。
犬との間隔が広いと言うことは、それだけ私の体が右に寄っている状態になり、トリトンがせっかく障害物を避けようとしているにも関わらず、衝突、あるいは、接触してしまいがちになります。
ぶつかってしまえばトリトンを叱らなければなりません。原因を作っているのは私、なるべく早く矯正し彼の負担を少なくしてあげる必要があります。
また、トリトンと歩いていて初めて体験したことが一つありました。
後方で大きな音がした時、トリトンがそれに驚いてピョンと前に跳ねるように急激に小走りになったのです。
それに伴い、私が握っているハーネスのハンドルにも大きな衝撃を受け少々あわてました。
犬は後ろの音に敏感であること、そのような時は、「イージー」の声符と共にハンドルを一瞬後ろに引くことを教えてもらいました。
昼食を挟んで午後の練習、午前中に注意を受けたことを念頭におきながら少しずつのレベルアップを目指し、同時にトリトンとの信頼関係を高めていかなければいけません。
そうそう、前日の日記の最後に記してありますが、昨夜から館内の自由行動が認められました。
空いている時間であれば、好きな時に館内の移動が許されるわけで、私にとっては、そうです、たばこを吸いに食堂に行ったりきたり、行ったりきたり、限りなく繰り返すことができるようになったのです。
たまには洗濯もしました。
階段の上り下りの練習もしました。
どこかで指導員のSさんが見ているかもしれませんが、トリトンと二人だけで行動できる喜びがジワジワと胸の中に沸いてきます。
でも、それと同じくらい責任の重さも感じていました。
「はい、叱ってください!はい、賞めてあげてください!」
というSさんの指示を待たずに私自身がトリトンに接していかなければならないのですからね。
今回もミーティングで話されたことの一部を紹介し失礼こきます。
【自分が指示を出したコーナーに行かず、明らかに違う方角へ行こうとしていることが分かったら、チョーク、あるいは、ストップをかける。
その後、正しい方向と思われる向きに指示を出してコースの修正を図る。ストップをかけているにも関わらず、止まらなかった場合もチョークをしてよい。
現在の犬のよい状態のままということはあり得ず、少しずつでも崩れてしまうので、それを食い止める意味でも、その場その場でのきちっとした対応が必要となる。
ユーザー独自の叱り方と賞め方を犬に覚えさせることが必要となり、その表現は、曖昧なものであってはならない。
自信をもって叱り、それを修正してくれたなら、気持をこめて賞めてあげるべきである。その差を大きくした法が犬にも理解がしやすいそうだ。
と言うことで、今日も無事になんとか一日を終えることができた。
かなりの日数をここで過ごしているように感じるが、まだ5日を過ぎただけ、しかも、犬との生活は4日だけである。その間にずいぶんたくさんのことを詰め込まれたような気がするが、かと言って、ほとんど頭の中には収まっていない。
土曜日のAコースのテストまでに、少しでも多くの手がかりを頭の中に入れておかねばと思う。
では、また明日。】
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2011年04月23日

訓練日誌 4日目


皆さん、こんにちは。
早速ですが、本題に移りましょう。
4月15日の火曜日を迎えました。
朝食の席で、私達に向かって
「今日は快晴ですよ!」と、Sさんが元気な声で教えてくれました。
「よしっ、がんばるぞ!」と気合いを入れて練習の順番を待っていた私。
が、いきなりボケをかましてしまいました。
名前を呼ばれて
「はいっ!」
大きな返事と共に居室のドアを開けて歩き出した私に、
「○○さん、どうしましたか?ちゃんと靴に履き替えてください」
「あれっ?」
しっかり見ていたSさん、
練習に出る際は必ず靴を履いて出なければいけませんが、間抜けな私、サンダルのままスタスタと居室を出てしまったのです。
始め悪ければ終わり悪し、さい先でつまずき、顔に似合わず気が小さい私、その日は1日中、な〜んとなく落ち込んでいたように思います。
月曜日から始まった歩行練習前の基礎訓練、昨日は“スィット”を習い、新たに本日から“ウェイト”が加わりました。
このように、習得しなければいけないことが日々増えていくので、頭の中の隙間がどんどん狭くなってしまい、いつそのスペースがなくなってしまうか、今後に大きな不安を抱き始めていました。
年には勝てない?そんな甘いことを言っている場合ではありません。
自分の名前や住所を忘れてもいい、今はただここで教えてもらうことを脳裏に刻んでおかねばと、私なりに必死こいて、その時その時を噛みしめながら過ごしていました。
本日もAコースを歩いています。
コーナーの特徴やコース上に点在する店などを教えてもらいながら、少しずつ頭の中の地図を完成に向けて形作っていきます。
昼食を挟んで午後の練習です。
基礎訓練にまた新しい動作が増えました。“ダウン”です。
この日の日記に記されていますが、トリトンは“ダウン”の指示に素早く従ってくれませんでした。
私の指示の出し方、叱り方、賞め方などが未だ彼に対して正確に伝わっていない。つまり、2人の主従関係が確立されていないという証拠です。
再度落ち込みながら午後の練習に出ましたが、うまく歩けたという感覚がないまま協会に戻ってきました。
玄関を入ってきた私の表情が芳しくなかったのでしょうか、事務所から理事長が顔を出し、私に声をかけ励ましてくださいました。
そんなささやかな心配りは、単純な私を元気づけてくれるには十分過ぎる威力を発揮し、いきなり体の中から力が沸いてきたことを記憶しています。
訓練も4日目、トリトンに出会ってから3日目、24時間トリトンが傍にいてくれることにも少しずつ慣れてきたことが当時の日記からも伝わります。
今回もミーティングの内容を少し記させていただきながら失礼します。
最後の方に嬉しいことが書かれていますので、つまらないとおっしゃらずに最後までご覧くださいますよう心よりお願い申し上げ候。
【ストレートコーナーにつけてからバックを命じ、レフトなりライトのコーナーを指示するのは、確実に横断歩道のコーナーにつけたいと言う意味から行う。例えば、ストレートコーナーまで行かず、大腿の目測で右なり左のコーナーを指示した場合、横断歩道ではなく、駐車場の段差を教えたりする可能性があるからだ。
知っている道ならば、それでもいいかもしれないが、初めて行くようなところならば、確実性を求めた方が安全、かつ的確である。
特に、大きな交差点の場合はこのような方法をとるべきとのことである。
ストップをかけた時、すぐにハンドルから手を離さずに、少し間合いをおくこと。そして、ちゃんと賞めてやることが大切である。
今夜から館内の自由行動が認められた。たばこを吸いに行く時も洗濯に行く時も一人で行ってよいとのことだ。
ユーザーの責任が求められるようになったということで、ちゃんと命令と賞めることを怠ってはならない。】
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2011年04月22日

訓練日誌 3日目


4月14日、月曜日の日記を参考に、訓練3日目の様子をご紹介させていただきます。
この日の天候は雨が降ったり止んだり、でも気温はさほど低くありませんでした。
ここで毎日のスケジュールを簡単に記しておきます。
6:30 起床、洗面、アイメイトのワンツー(運動場)
7:00 人の朝食
7:30 ブラッシング(犬舎)
8:00 ワンツー(運動場)、基礎訓練、午前中の歩行指導
12:00 昼食
13:00 ワンツー(運動場)、基礎訓練、午後の歩行指導
16:00 アイメイトの食事(居室にて)、ワンツー(運動場)
16:30 入浴
18:30 夕食
20:00 ミーティング(食堂、あるいは、3階会議室)
21:00 ワンツー(運動場)
22:30 消灯
以上です。結構忙しいと思いませんか?
日を追うごとに徐々に体が覚え、スムーズに行動に移せるようになりましたが、慣れるまでは少々苦労したものです。
さあ、トリトンとの生活も2日目、それに伴って新しく覚えることも次々に増えてきました。
この日から加わったものにブラッシング、歩行指導前の基礎訓練が在ります。
それぞれについての詳細はこのブログの中でも紹介してありますので、参考にしていただければ幸いです。
歩行指導は午前と午後の2回、訓練生が1人ずつ順番で約1時間程度行ないますので、空いた時間を利用して居室の掃除、洗濯、パソコンに向かって日記を書いたりなど、ある程度自由に過ごすことができます。
この日の午前の練習の途中から雨が降ってきました。雨具を装着せずに出たので人も犬も濡れてしまいましたが、協会に着いてから乾いたタオルを借りて十分拭き取ったので大丈夫、それよりも、肝心の歩行練習が思い通りにできていないことに少々落ち込んでいました。
Aコースは19日の土曜日の午前中まで練習し、午後にはテストが控えているそうです。
ちなみに、卒業するまでには、A、B、C、Dの4種類のコースで練習があり、それぞれにテストがあります。卒業試験の銀座歩行、その翌日の幻の卒業試験と呼ばれている恐ろしいものを加えれば全部で6種類のコースをクリアし、加えて電車やバスの乗降、車道回避なども習得しなければアイメイト許可証を手にすることはできず、もちろん、トリトンを家に連れて帰ることもできません。
う〜〜ん、かなり前途は厳しい状況です。でも、諦めるわけにはいきません。
絶対にトリトンと一緒に帰るんだという強い気持ちを持ち続け晴れの卒業を迎えなければいけません。
この日の日記ではAコースについて詳しく書かれています。
あまり詳しく書いてしまうとアイメイト協会に叱られてしまう恐れがありますので、ここでは簡単に紹介させていただきます。
協会の玄関を出るとS街道が左右に走っています。その街道に沿ってあまり広くはありませんが歩道が設けられています。
協会を出て左側に進み、6本目のコーナーまで行きます。
そのコーナーを渡らずにバックし、すぐ左のコーナーにつけてS街道を横断します。
渡りきったら右に進み、7本目のコーナーを過ぎてから右のコーナーにつけS街道を横断します。
渡りきったら左に方向を変え1本目のコーナーを過ぎて少し歩いたところでアイメイト協会のブリッジにつけて到着です。
つまり、S街道のこちら側と向こう側を歩く単純なコースになりますが、合計6回、信号のある横断歩道を渡らなくてはならず、車の流れを的確にとらえて横断すること、また、何本目のコーナーに自分がいるのかをいつでも把握していなければなりません。
白杖で歩いている頃は、信号のある横断歩道はなるべく避けてコース設定をしていましたので、車の流れを耳で確認する作業、私は、あまり得意ではありませんでした。
でも、この4週間の訓練によって、ある程度自分なりに自信がつき、無事に卒業して家に戻れたら、
「あの信号に挑戦してみよう、ああ、あそこにも信号があったな、よし渡ってみよう」
というように、未来に向けてかなり気持ちが先走っていたことを覚えています。
午後の訓練も無事に終えて、ここから後はいつもの流れで時間は進んでいきました。
明日も同じAコースを午前と午後の2回歩きます。
時間帯が異なれば、車の交通量、歩道を歩く人々の年齢層、気温や湿度などの気象状況なども変化するので、同じ道だからと気を抜いてはいけません。
「はい、わかりました!反省します!」
この日のミーティングで注意されたことを記して失礼いたします。
【ハーネスを握る時、手のひらの一番奥で軽く大きく持つこと。玉子を手のひらに包む感覚で握るようにする。
ハーネスの角度も重要で、必ず、ハンドルが犬の背中の中央になるように心がける。ハンドルだけが体についていて、犬とすねの間が空いていてはいけない。
これから向かう方向に犬を向かせてからハーネスを握ってスタートさせること。
自分の体の左側に寄せるように犬のお尻をぐっと引き寄せてもよい。
犬が止まったら必ず右足で確認し、何もない場合は先に進める。これは、左足がいつも軸足でなければならないという点にある。
賞める時の言葉に関して、犬は意味で理解するのではなく、その言葉が発する調子で理解するもので、マンネリ化した調子にならないように心がける必要がある。
正しいバックの仕方は、必ず、右足を半歩後ろに引き、視符と共に声をかけ、犬の動きに合わせるようにしなければならない。人が先に動いてしまえば、犬は楽なので、仕事をしなくてもよいというようになってしまう。
歩道から車道に下がっていくダウンコーナー、ここでは少し間合いを取りながら次のストレートの指示を出すことが大切で、
1.安全確認
2.犬がちゃんと自分の指示を待ってから行動しているかの確認
3.現在地の確認
の三つの事項を把握することが理由である。
逆に車道から歩道に上がるアップコーナーの場合は、すぐに前進させることが大切となる。これは、間合いを長くとることで、犬が車道にいる時間が増えることに繋がり、危険要素を少しでも少なくする理由からだ。】
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2011年04月21日

訓練日誌 2日目

toriton 118.JPG
皆さん、こんにちは。
スギ花粉は峠を越えたという報道を耳にしますが、未だに鼻水、くしゃみに悩まされるドスコイノブ、皆様がお住まいの地域はいかがですか?
さて、早速ですが訓練日誌の2日目を紹介させていただきます。
これから卒業までの毎日、起床時間は6時半、その後、犬を“ワンツー”に出すため1階の運動場に出しますが、この時点では相棒となるアイメイト候補犬は存在していません。
4月13日の日曜日、くもり一時雨で気温が低かったと日記に記されています。
7時の朝食に間に合うように洗面などの身支度を済ませ、指導員のSさんのノックの音を待ちます。
いやあ、まいったことに前夜はほとんど眠れませんでした。
どんな場所でも熟睡できるので、その原因が環境の変化にあったとは考えられません。
ウトウトしたかと思えば、自分が発する「ノー」という大きな声に驚き、おまけに左腕は無意識のうちに大きく動かしベッドのへりを叩きつけていたのです。
夢の中で私は“チョーク”の練習をしていたので、そのような奇妙な行動をとったようです。
それだけ、今後の訓練に対する不安材料が大きかったのでしょうね。先が思いやられます。
日曜日と祝日、木曜日は食事を作ってくれるMさんが休みなので、昼と夜は店屋物になります。
朝食は、トーストと紅茶(お代わり自由)、それにヨーグルト、このヨーグルトですが、日替わりで味の違うものが出ます。
昨日の入校式に引き続き、本日は待ちかねていたアイメイト候補犬との運命の対面の当日になります。
午前9時から3階の会議室で行なわれた犬渡し式については以前の記事

で紹介させていただきましたので、ここでは割愛させていただきます。
“結婚式”を終えて居室に戻り“ハネムーン”を満喫しました。
日記には想像していたよりも犬がコンパクトであること、どんな性格の犬なんだろうと思いを巡らせている様子、きっと向こうも同じように考えているだろうことなどが記されています。
昼食までの時間、トリトンと二人きり居室で過ごす一時、何もわからない私は、よろしく頼むぞという気持ちを込めて、ただひたすら彼の体を撫で回していたものです。
しばらくすると、Sさんから声がかかり、昼食を摂るために食堂に移動することになりました。
この時点でトリトンの体にハーネスはまだ装着されていません。
リードのみなので、後ろからのSさんの指示に従っての移動になります。
昼食を済ませお腹もいっぱい、いよいよ、トリトンとの初めての歩行練習の時間が近づいてきました。
本日は同じクラスのHさんが最初に出発、その帰りを待ってからの練習です。
2時を過ぎた頃、Sさんから声がかかりました。
まずは階下の運動場に出て初めてのワンツータイムです。
その方法などが詳しく日記に記されていますが、ブログ上でもご紹介させていただいているので、こちらも割愛させていただきます。
ワンツーをさせるのも初めての試みなので、何が何だかわからないうちに“ワン”“ツー”の両方をトリトンはしてくれていたようです。
何度か同じ動作を繰り返すうちに、「ワンをしたな」「ツーを始めたな」ということも段々認識できるようになりましたが、最初の頃はリードから伝わる動きを判断するのに苦労しました。
無事にワンツーを終えたあと、ぎこちない動作でトリトンにハーネスを装着しますがかなり時間がかかってしまいました。
さあ、出発です。
私とトリトンが前を歩き、その後方からSさんが様々な上方や注意を与えながらの歩行が基本の形で、これは各コースのテストを除けば卒業まで変わることはありません。
初めてトリトンと練習に出た時のことは今でもよく覚えています。
とにかく私の動きや命令が滅茶苦茶ぎこちないものだから、トリトンも同じように滅茶苦茶戸惑っていたものです。
「なんでこの人と一緒に歩かなきゃいけないの?」
「Sさん、どうしてそんな後ろにいるの?」
「それにしてもなんか歩きづらいなあ」
彼の気持ちを言葉に変換すればこんな感じでしょうか。
次の土曜日まで歩くことになるAコースと呼ばれる2キロ弱の道のりですが、とてつもなく長く感じたことを覚えています。
以下に3年前の4月13日の日記を記し今回は失礼させていただきます。
【初めての犬との歩行練習をしてきた。
一つ一つの動作に命令をかけ、それに対してできれば賞める。この繰り返しで歩き進んでいくことになる。
横断歩道や信号のある段差の始まりと終わりでちゃんと賞める。、
段差があり、これから渡る場合は、
「コーナー、ぐっど!」」」「ストレート、ゴー、グッド!」
渡りきり、段差を上る際には
「コーナー、グッド!ゴー、ぐっと!」
ほとんどがこれらの繰り返しである。
途中、少し歩くスピードが遅くなった場合、自転車などの回避をしているので、それが分かった場合も賞めながら歩くことになる。
なんとか協会までたどり着き、ハーネスを着けたまま自分の部屋へ戻る。
ドアノブを指示し、ちゃんと場所を教えてくれたなら、そのノブを叩きながら賞める。
「ドアー、グッド!」
洗面台の下にある大きなステンレス製のボールを出して水をやる。
ハーネスを外してドアチェーンを装着し、リードを外しておしまい。
かなり疲れたが、上手に歩いている時の爽快感は何ともたまらない。杖もなく、人の手を借りずに、指導員が後ろから見ていたとしても実際自分で歩いている。
今日歩いたコースが、明日から歩くAコースとのこと。1週間付き合うコースは、S街道沿いのこちら側と向こう側を歩く単純なコースだが、車の騒音がかなりやかましい。
信号も幾つか渡るので、周囲の音に気を使わなければならない。
しかし、まだ犬との歩行に神経がいっているので、路面の状況や、周囲の雰囲気、信号の有無などを確認する余裕が全くない。
基本的なコースでこれだけの疲労感を伴うのだから、今は、それ以降のコースのことなど到底考えられない。
なので、あまり考えないようにしたい。
4時から犬の食事タイムである。
ボールに入れたフードに指導員が水を足し、座らせてから「ウエイト」をさせ、少し後に「OK」の声をかけると、ものすごい勢いで休むことなく全部たいらげる。
食べ終わった食器はたわしで洗い部屋の外に出しておく。
その後、ハーネスをつけて排泄に出向いた。今回はワンのみで、ツーは何度回ってもしなかった。
部屋に戻り今度は自分の風呂の支度に取りかかる。
浴室では、昨日同様、隣人のNさんが先に来ており、色々なことを話しながら用を済ませるが、体をこするタオルを部屋に忘れてきてがっかり。
トリトンは風呂の外にあるドアチェーンに繋いでおき(ハーネスはしたまま)、ダウンさせステイをさせる。
出てきてからは、ステイの声をかけなければならない。ちゃんとその体制で待たせてからドアチェーンとリードを交換し居室に向かう。
ただ、これらの行き帰りは、今のところ全て指導員のSさんがついてきて、様々な注意点を指摘する。
今日の行事は、夕食とミーティング、それに最後の排泄を残すのみである。
夕食は、とり南蛮そばで、始めに食えないとりをとってもらって完食した。
その後、トリトンに水をやり、8時からのミーティングに臨む。
ミーティングの内容を簡単に記す。
ハーネスの動きをこちらからしてはならない。全て犬の発する動きに合わせた行動が必要とのこと。
ハーネスを外して、リードの状態の時には、カム以外の命令後を出してはいけないとのことだ。
明日に備えて今日はもう寝ることにする。】
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2011年04月20日

訓練日誌 1日目 3

toriton 117.jpg
皆さん、こんにちは。
長い長い訓練初日はまだ終わりを迎えてはくれませんね。
もう飽きちゃいましたよね?
文章を簡潔にまとめる能力に乏しい私、どうぞお許しください。
それでは、訓練初日の最終回といきましょう。
犬につけるハーネスをSさんが持ち、そこから伸びるハンドルを私が握っての路上練習を終えて協会に戻ってきたところから話を進めていきます。
歩き方を詳細にチェックしたSさん、この時すでに彼女の中で私に適したアイメイトがトリトンということが決定していたに違い在りません。
さて、本日のスケジュールも大まかなところは無事に終わり、あとは入浴、夕食、ミーティングを残すのみとなったようです。
風呂場は2階で、階段を上りきってから食堂を左に見ながら直進し、突き当たりを右に曲がった数メートル先にあります。
もちろん、指導員のSさんによる後ろからの指示を受けながらの移動です。
しかし、風呂場の中にまでは一緒に入ってくれません(笑)
今日は男性が先で女性があとということで、毎日順番を変えて入るそうです。
隣のクラスのNさんと一緒になり、自己紹介から始まり、お互いの目のこと、家庭のこと、仕事のこと、今後の訓練に対する不安など、様々な話をしながら1日の疲れを温かいお湯で流しました。
Nさんも今回が初めての訓練なので、アイメイト初心者同士、卒業を迎えるまでの毎日を互いに励まし合いながら楽しく過ごさせてもらいました。
入浴後、Sさんにお願いし食堂でたばこを1本吸わせてもらいました。
「遠慮しないで言ってください」とSさんは言ってくれましたが、度々声をかけるのも申し訳ないので、自由行動の許可が出るまでは少しの我慢です。
そうなんです、私は喫煙者で、16歳からたくさーん吸い続けてきました。きっと、肺は真っ黒、でも、その肺を鍛えるために現在でも強いたばこを楽しく吸わせてもらっています。
夕食までの時間を利用して、パソコンに向き合い、本日の出来事を思い出しながらできるだけ詳しく書き留めました。
それからの卒業までの毎日、忙しい時間の合間を縫って残した駄文の数々、でも、今になって思えば私にとっては大切な財産の一つとして輝きを放ち続けています。
夕食を終えたあとはミーティングです。
ほぼ毎日夜の8時から約1時間、その日の復習や反省、それを踏まえた上での翌日の練習課題やその他、新しいコースの説明、犬の健康管理などについて話し合う時間が設けられていました。
聞いていてもすぐに忘れる得意技の持ち主である私は、必ずICレコーダーでその日の内容を録音し、あとで聴き直していたものです。
ちなみに、その録音ファイルは現在でも大切に保管しており、ことあるごとに聴き返しています。。
不思議なもので、その時は何気なく受け流していたSさんの話す内容が、現在では大きく首を縦に何度も動かすほど重みをもつ事項として受け止められるようになりました。
毎日の消灯時間が10時半、やっとのこと訓練初日の終了を迎えた瞬間です。
この日のミーティングの内容を紹介し、本日は失礼いたします。
【明日の朝は7時の朝食に間に合うように身支度を調えておけばよいということ。
3階での9時からの犬渡し式に関しての注意事項をいくつか聞いた。
自分の順番になったら優しく犬の名前を呼び、「カム」と言って自分のところに来させる。
よく来てくれたと犬に声をかけ、体を撫でてやる。しかし、腹を見せて寝ころんでしまった場合は、あまり、腹の部分を触るのは避けて、他の太ももや肩の部分に触れるということ。
これは、元々犬は腹を触られるのが大変好きなので、こちらが手を出した際にいつでもそうやって触ってもらえるという癖をなくすことによるもの。
この癖が日常化すれば、どのような場所でもすぐに主人に腹を見せてしまうことになり、周囲から見ていても盲導犬としての威厳が失われてしまう恐れがあるからだという。
犬渡しの際には、元々指導員が着けていたリードを外すのではなく、まず、自分のリードを取り付けたあとに指導員のそれを外すこと。
その他、面会に来てくれた人達に、むやみに触らせないと言うこと。主人の存在をはっきりさせる意味からだという。
部屋にいる時は、普段の犬の状態をいつでも気にかけ、長い時間どこかを舐めていたりした場合は叱ってやめさせ、舐めていた場所の点検も忘れてはならないということだ。寝言やいびきに関しては全く心配ない。
ハーネスの取り付け方を自分の膝を犬に見立てて練習した。
これは、非常に難しく、何度か一人で練習させてもらった。実際に犬が来てからは日常的な動作となるので、今から心配することもないだろうが、あまり手間取っていては犬になめられてしまうかも?
と言うことで、今日の日程は全て終了した。
部屋に戻ってからスクワットを200回やった。朝の指立て伏せと夜のスクワットをここでの日課にすることに決めた。
明日は、いよいよこれからのパートナーとなる犬との対面である。待ちこがれていた相手にやっと会えるのだ。】
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2011年04月19日

訓練日誌 1日目 2

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おはようございます!
早速ですが、前回の続きになります。
その前に、このブログでは今回初めて耳にする“チョーク”という言葉について予めご説明させていただきます。
この“チョーク”、犬を叱る際の動作になります。
指示に即座に従わない場合、段差や曲がり角で一時停止しなかった時、障害物にぶつかってしまった時、歩行中よそ見をしたり周囲の匂いをかいだりした際に「ノー!」の言葉と同時に行ないます。
チェーンカラーに取り付けられたリードを一瞬後ろに強く引くことにより、犬の首に刺激を与え、「いけない」「だめじゃないか」の気持ちを「ノー」の言葉と共に伝えます。
将来的には「ノー」の言葉のみで反応させることが望ましく、現在では、トリトンに対し“チョーク”を行なうことはほとんどありません。
ここで皆さんに一つだけお願いがあります。“チョーク”は周囲から観れば犬の首を締めている、いじめているように思われるかもしれませんが、それは単なる誤解、決してそのような意図をもって行なっているわけではないことをご理解ください。
私達はアイメイトを叱ることは確かにあります。でも、それは、無限に秘めている犬の能力を最大限に引き出す目的で行なうものであり、やり直しをさせた結果、指示通り上手にできた時には叱ったとき以上にたくさん賞めてあげることを常としています。
もちろん、考え方は様々で、“チョーク”を行なわない盲導犬協会も話しには聞いています。
色々な意見や批判があって当たり前、しかし、私はトリトンと生活していく中で、誰からも後ろ指を指されない立派なアイメイトであると自信をもってお見せできますし、それは、“叱る”ことと“賞める”ことを繰り返しながら成長した結果であると確信しています。
では、続きをどうぞ!
入校式を終え、後ろからのSさんの方向指示でいったん居室に戻り次の指示を待つことになりました。それに伴い、私の奥さんも埼玉県の自宅へと帰っていきました。
少し部屋で休んでいると、Sさんから声がかかり、食堂に案内されました。
階段を背にして左側と右側に1人用の居室が並び、直進した左側に食堂、その向かい側に2人用の居室が二つという位置関係になります。
食堂に落ち着くと、これからの毎日の大ざっぱなスケジュール、それに続いて、チェーンカラー(金属製の首輪)、リード(引き綱)の使い方の説明を受けました。
次に、チョークのやり方の練習です。
左手でリードを握り、手背(手の甲)を前にした状態で腕を伸ばし脇を締め、体側につけます。
その状態で少し手を前に出すことでリードをたるんだ状態にし、瞬時に真後ろに引きます。かなり後ろの方まで引くことが重要で、上手にできた時の音がムチを打ったようにパシッと聞えれば成功とのことです。
「ノー」の言葉と一緒に行ないますが、いずれは「ノー」の言葉のみで正しい行動をするようになるのが理想的とのことです。
さあ、12時からは昼食の時間です。
当時の日記では、毎食のメニューも記載されていますが、このブログでは割愛させていただきます。
1日3回の食事、訓練生と担当指導員、他にも協会スタッフが集い、様々な会話を交わしながら、おいしい一時を過ごすことになります。
配膳や後片付けなどはすべて協会スタッフが手際よく行なってくれますが、これは、私達訓練生が犬との生活に集中できるようにという配慮からのものです。
「いただきます!」の前に各自のランチョンマットの上に並べられたものを時計の文字盤に例えて方向を示し、どこに何が置いてあるのかを指導員が説明してくれます。
例えばこんな感じです。
7時にご飯、5時に味噌汁、3時にハンバーグ、9時にポテトサラダ、12時に漬け物。
予めどの辺に何があるかを知っていれば、その方向に手を伸ばせば目的の食べ物にありつけることになります。
私達訓練生、協会スタッフの食事を毎日作ってくださるMさんという女性が働いています。
いつも豊富なバリエーションで食卓を楽しい一時へといざない、しかも、私が肉嫌いなこと、でも、ひき肉は食べられるという贅沢なわがままに対して、特別にメニューを変えて作ってくださったMさんには今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
家にいる頃は、仕事の関係で時間が合わず1人で食事をすることが多かった私、そんな食事への戸惑いを日記で次のように記しています。
【普段、会話をしながら食事をすることも少なく、かなり戸惑う部分もあり、慣れるまでは大変だろう。落っことしたものも平気で口にできないし、食い方にも気を使う。】
昼食後、居室に戻り、先ほど習ったリードの扱い方などを復習し次の指示を待っていました。
しばらくすると、Sさんから声がかかり協会の外に出ました。
犬につけるハーネスをSさんが持ち、そのハンドル部分を持って路上を歩く練習です。
ここからは日記をそのまま掲載します。
【ハーネスのハンドルは、腕を伸ばし、体側につけ、先ほどのチョークの時と同じように手背を前に向けてリードと共に軽く持つ。
丁度ズボンの縫い目に当たる部分に手が来るようにして、前や後ろに行ったり、体側から離したりしてはいけない。犬が障害物をよける時に微かに変わる角度に自分も合わせることが大切とのこと。
歩き出す前は、自分の右足を半歩先に出し、「ゴー」の合図で動き出す。
段差の始まりでちゃんと止まった時は賞めて次に進む方向を示す。
前方に渡る場合は「ストレート」、渡りきったところで犬は止まるので、またここで賞め「ゴー」の合図で動き出す。
ハンドルを握る力が強すぎるという注意を受け、ほんの軽く握るよう心がけた
姿勢に関してはなかなかよいとのこと。
賞める時は、犬の方角を向いてもいいが、方向指示をする時などはわざわざ犬の方を見なくてもよいとのことだ。
また、視符は慣れるまで行った方がよいとのことで、前、左右、後など、オーバーな動作はいらないが、こまめにやらなければならない。
段差で止まった時、障害物をよけているだろう時、指示通りの方向に曲がった時など、その場その場で賞めてあげなければならないということだが、これがなかなか難しい。
こちらは歩くことに夢中で、止まって当たり前、そのように考えてしまうところが恐ろしい。人間ではなく、犬がそうしてくれることに感謝の気持をこめて賞めることが重要だ。
まだ犬とすら歩いていないのに、結構、頭の中はこんがらがって来ている。
明日の午後から犬と歩く練習をするということなので、犬に負担をかけぬように自分がしっかりやらなければならない。】
                              つづく
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2011年04月18日

訓練日誌 1日目 1

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皆さん、おはようございます!お元気ですか?
今日も記念日、なんと、このブログ、今回でちょうど100本目となります。
今までこんなつまらない私の文章にお付き合いいただき御礼申し上げます。
トリトンの写真や画像によってなんとか持ちこたえている感覚は否めませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
早速ですが、本題に突入します。
そうそう、少し進め方を変えることにしました。“訓練日誌 まえがき”で当時の日記を修正しながら掲載すると書きましたが、あまりにも汚い言葉、話の流れがわかりづらい箇所が多々ありますので、日記を参考に当時を振り返るような形をとらせていただくことにしました。
ただ、印象的な文章については【】でくくりながら原文で掲載しようと考えています。
さあ、今日から協会に泊まり込んで本格的な訓練が始まります。
訓練に入るに当たって、インターネットや書籍などを通じてアイメイト協会のことを自分なりに前もって調べていましたので、どのような日程でどのような訓練をするかなどは知識としてある程度頭に入っていました。
しかし、それは単に知識に過ぎず、いざ実際の訓練となると思い描いていた通りに体は反応せず、それに比例するように頭の中の回路もうまくかみ合ってはくれませんでした。
他の訓練生に遅れをとらないよう必死になって毎日を過ごすそんな50を前にしたおっさんの奮闘ぶりをごゆっくりお楽しみください。
4月12日の土曜日、9時半前に私と私の奥さんはアイメイト協会に到着しました。玄関を入った私達を迎えてくれたのが理事長と私のクラスの担当になる歩行指導員のSさんという女性でした。
よろしくお願いしますの気持ちを込めて固い握手を交わし、いよいよ訓練のスタートです。
まずは約一ヶ月間を過ごすことになる居室に案内してもらうことになりました。
「白杖はお預かりします」
前方の障害物を確認するためには不可欠な全盲の視覚障害者にとっての必須アイテムである白杖をいきなり取り上げられてしまいます。
S指導員が後ろから声で方向を指示しながら居室まで移動するということです。しかし、この際、両手を前に出して障害物の有無を確認することも行なってはいけないということです。
白杖を取り上げられることは予め承知していましたので、後方からの指示を信じて素直に進むことに。
これは、多分、これから犬と歩く上で常に犬を信じ、その動きに逆らわずについていけるようになるための予行演習的なものだったに違い在りません。
後方からの指示に従いながら廊下を約10メートル進み右にある階段を上ります。途中には踊り場がありますが少し変則の形をしています。
居室は2階で、階段を上りきったら左に数メートル進んだ左側。
「はい、ここが○○さんの部屋です。ドアを開けて中に入ってください」
言われた通りドアノブを軽く回し居室の中に入ります。
その後、担当指導員が部屋の造り、配置されているもの、コンセントの位置などを私の手をとって丁寧に説明してくれました。
部屋は、ちょうどビジネスホテルのシングルのような造りになっており、左にトイレ、その先に洗面スペース、小型の冷蔵庫、ロッカータンスが並んでいて、その奥に壁に沿ってベッドがあります。
部屋の右側は、ドアを入った前方に犬がいつもいる場所となるスペース、真新しい大きなバスタオルがしつらえられてありました。
その奥、右の壁に沿って机がベッドと並行に置かれています。
机の上には電気ポットとCDラジカセがあり、嬉しいことにパソコンと接続するためのLAN端子も装備されていました。
部屋の最も奥は一面が窓ガラスになっており、そこからベランダに出ることもできます。
10時半の入校式までには時間があったので、私の奥さんと荷物整理をし、家から持ってきたすべてのものを一つ一つ収めていきました。
しばらくすると、ノックの音に続き、
「入校式が始まりますので3階の会議室まで移動します」というSさんの声が聞えてきました。
先ほどと同じように後ろからの声の指示を頼りに更に1階上の3階、ちょうど居室の真上に当たる会議室を目指します。
かなり広い部屋のようです。訓練生は中央の椅子、その前にこちらを向いて理事長を初めとする協会スタッフが並びます。
後ろには、私達訓練生の家族などが座り、入校式の様子を見守りました。
理事長の挨拶に引き続き、アイメイト協会のスタッフ紹介が行なわれ、続いて訓練生1人1人が簡単に挨拶を行ないました。
今回は362期と363期のクラスが同時進行します。
362期を担当する歩行指導員がSさん、私の他にHさんというアイメイトが2頭目の女性、そして、来週からは4頭目となるAさんという女性も加わり3名とのこと。
一方、363期を担当する指導員は超ベテランのKさん、生徒は今回私と同様1頭目のNさんという男性、来週からは3頭目となるEさんという女性も加わり2名ということです。
そうそう、その日の午後になって聞いた話ですが、私の担当指導員の女性、実は、私達の訓練が無事に終了した約1週間後に結婚式を控えていたのです。
出会った瞬間に一目惚れした私は、その事実を突きつけられ非常にがっかりしたものです。
でも、あとでよく考えて発見したのですが、すでに私は結婚しており、どうあがいたとしても、その恋が実ることは永遠になかったのでした。
いずれにせよ、予定通りに卒業を迎えなければその女性に多大なる迷惑をかけてしまうことになり、私にとっては更なるプレッシャーとして重くのしかかっていたことも事実です。
初日と言うこと、まだトリトンが横にいないと言うこと、何一つ忘れてはいけないと言うことなどが重なり、この日の日記はやたら長いものです。
進行がやたらと遅くて読者の皆さんに飽きられてしまうことが少し心配ですが、まあ、気にせずマイペースで書かせてもらうことにいたします。
                              つづく
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2011年04月17日

訓練日誌 まえがき


皆さん、こんにちは!
今回からしばらくは、3年前の今の時期に受けたアイメイト協会での約一ヶ月間にわたる訓練の様子について、当時つけていた日記を紐解きながらご紹介させていただきます。
“アイメイトのマナー”に関する記事が中途半端な状態にありますが、ちょうど今の時期に受けた訓練、当時を思い出すには絶好の機会と判断し、このタイミングで書かせてもらうことにしました。
もちろん、“アイメイトのマナー”の続きを中断したわけではなく、必ず続きの記事も掲載することを皆さんにお約束し、とりあえず延期という形をとらせていただくことにします。
さて、私がアイメイト協会に泊まり込んで、“アイメイトと歩く”ために様々なことを学んだのが3年前の今頃、正確には4月12日の土曜日の入校式から5月10日の土曜日の卒業式までの29日間、暑くもなく、寒くもない、とても恵まれた過ごしやすい季節でした。
当時を振り返りブログ上に掲載する上で幾つか皆さんにお断りしておく事柄があります。
まず、毎日のブログ更新ができず、時系列的に当時と同じ時を刻んでいけないだろうことを最初にお詫びします。卒業式を迎えた日の記事をここに記すのが6月になってしまうかもしれませんし、7月にずれ込んでしまうこともありうることを予めご了承下さい。
次に、現在の記事と混同しないよう、当時の日記は【】で囲んで掲載いたします。
また、日記についても、原文通りそのまま掲載するのではなく、ある程度修正を加えつつ、個人名などにも配慮しながら紹介させていただきます。
私はそれまで犬をちゃんと飼ったこともない全くの白紙状態、アイメイト協会で学んだことは最初から最後までが初めてと言っても言い過ぎではないほどの毎日の連続でした。
当時私は49歳、何事に関しても習得する能力に陰りをみせ、ついさっき習ったことすら頭の中からすっぽり抜け落ちてしまう有様、そのような中での訓練、今にして思えば、よくがんばれたものだと今更ながら自分自身にエールを贈りたい気持ちになります。
かなり前置きが長くなりました。そろそろ行ってみることにしましょうか。
私と一緒に皆さん自身が訓練を受けている気持ちになっていただけるような記事にできればと思っています。
それでは、どうぞごゆっくりお楽しみください。
【4月12日(土)、俺と妻のM子が向かっていた場所は、東京練馬区関町にあるアイメイト協会というところだ。
盲人の歩行を助ける施設であり、その実現に犬を伴うという手段を利用する、つまり、盲導犬の育成と盲人の歩行指導をする施設である。
約束の10時に間に合うように俺とM子は、埼玉県××市の自宅を余裕をもって出た。
これまで、白杖を使用して歩いてきたが、そのほとんどは、横に誰かが付き添うという形で、一人で器用に杖を裁いて進む技は、俺には備わっていなかった。
いつも人を頼りにしてはならないと、たまには一人で外出したこともあるが、様々な障害物、雑多な音のかたまりは俺に大きな精神的疲労を土産にしてくれた。
だったら、外出しない方がよっぽど楽だ。家にいれば、事故に遭うこともないし、大きな疲労を伴うこともない。
それは、自分自身の弱さだと避難を受けるかもしれないが、実際、俺は、そう思っていたのだから仕方ない。
が、しかし、この考えは、大きな誤りであることに気付いた。
一人では、どこにも行けない、自分は、だめな男なんだと言った負の感情だけがほとんどを占めることになり、違った意味での精神的ストレスを貯め込むことになってしまった。
好きな時間に、好きな場所に楽に行けたらなという思いは心の奥底に押し込んで日常を送っていたが、奥深くに沈められていた感情は、日常と言う重いかたまりを少しずつ持ち上げ、ついには俺をアイメイト協会に導くほどの大きなエネルギーに変化していった。
盲導犬とならば、誰の手も患わすこともない。自分が外に出る助けにきっとなってくれる。これしか手段はない。これが一番自分に適している。
こうなれば俺の気持は、それだけにしか目は向かわず、国内に存在する盲導犬の協会の施設を調べることに毎日を送ることになった。
そして、たどり着いた協会が、アイメイト協会であり、その理念に深く共感した俺は、早速、直接電話連絡し、自分の希望を伝えた。
電話に応対してくれた女性は、埼玉県が盲導犬の育成事業をしているので、手続き的には、市区町村の役場で申し込むことになるが、犬との体験歩行もできるので、一度、こちらに来てくださいと言ってくれた。
次の休みの火曜日の午後1時半に協会に出向く約束をして電話を切ってから、俺の心は、アイメイト一色に染まるのだった。
これは冗談でもなんでもない。寝ても覚めても犬のことばかりが心を占め、寝ている時も、まだ見ぬ相棒が夢に出てくる始末だった。】
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2011年04月15日

♪裸のピアノ♪

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皆さん、こんにちは!Good afternoon.
It's fine today.今日は、ごっつ、ええ天気でおまんなあ。
How old are you?52歳でちゅ。
今日のドスコイ英会話教室はこれでおしまい!
「いきなりどうしちゃったんだろう?」
はいはい、春なので少し変な私です。
いや、今日は春を通り越してサマーですよねえ。
急激な気温の変化、特に上昇はトリトンにとってもちょっと辛そうです。
散歩していても、
「パパ、今日は、ちと暑くないかい?ハアハア!」と私に語りかけてきます。
「もうちょっとでおうちだからがんばって、ファイト!」
と会話を交わしながら川沿いのしずかな道を歩いています。
私には見えませんが、多分、桜もかなり散ってしまっているかもしれませんね。
さて、今回は先日の休みを利用して行なったピアノの調律について少しだけ書かせていただきます。
もちろん、調律をしたのは私ではありません。以前の記事
♪私はピアノ♪ 3
でご紹介させていただいた
中嶋ピアノサービス
の中嶋さんに依頼したものです。
昨年の6月に初めてお世話になってから約10ヶ月、今回が4回目の調律になります。
なにしろ購入してから30年以上も経過しているにも関わらず、一度として調律をしていない、しかも、その間に3回もピアノを移動しているわけですから、ピアノが良い状態に安定するまでにはそれなりに手を加えてあげなければなりません。
そりゃそうですよねえ、それだけの永い期間、ずーっと放っておかれたのですから、すぐに機嫌をなおしてくれるはずがありませんよね。
でも、中嶋さんが一生懸命わが家のピアノに接してくれたおかげで、大分ご機嫌を取り戻してくれたようです。
「かなり安定してきましたよ」
という嬉しいお言葉を頂戴し、やっとのことわが家のピアノも完全復活を遂げたことになります。
今後は半年〜1年に一度程度の調律で今の状態を保っていけるとのこと、私が元気でいる間は任せとけってな感じでございます。
調律の際には私も同席させていただいているのですが、なんか不思議なことに、調律の作業を聴いているうちにいつも眠〜くなってきちゃうんですよ。
結構大きな音が出ているにも関わらず、どうしてなんだろう?とその謎の解明に向けて私は考えを巡らせてみました。
多分、熟練された規則正しいリズムによる作業が心地よい眠りを誘うのではないかと、自分なりに答えを導き出したのです。
考えてみれば、私の仕事であるマッサージも一定のリズムを保ちながら行なっており、施術中、いびきをかいて気持ちよさそうに眠るお客さんもたくさんいます。
中嶋さんに聞いてみました。
「調律をしている間、眠くなりませんか?」
それに対して
「集中しているので眠くはなりませんね」
さっすが〜、これぞプロの回答です。
それに引き替え私などはどうしようもないマッサージ師なんですよ。
自分の規則正しいリズムによる施術で、私自身が眠くなっちゃって、今、自分がどこにいて何をしているのかわからなくなることも…(笑)
笑ってる場合じゃないですよね。
「ちゃんと仕事しろっ!」
「ふぁ〜〜い」
「おいおい、ブログ書きながら寝てんじゃないよ!」
まあ、そんなわけで、無事に調律も終了、ピアノの板を取り付ける前に記念写真を撮らせていただきました。
そうそう、中嶋さんのブログ
ピアノのハナシ -ピアノ調律師の日記-
の4月13日の記事で私達のことを掲載してくださいましたので、そちらもご覧いただければ幸いです。
こちらのブログとはちょっと違う写真も載ってますよ。
と言ったところで、本日はこの辺で失礼します。
posted by ドスコイノブ at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年04月13日


皆さん、こんにちは。
本日4月13日は私にとって忘れることのできない1日です。
もちろん、自らの誕生日でも結婚記念日でもございません。さあ、皆さん、この日はなんの日だと思いますか?
「そんなもん知らねえよ」
「とっとと教えろよ」
ですよねえ。
実は、3年前の今日、トリトンと運命的な出会いを果たした記念日であり、忘れることのできない、そして、あらためて初心に戻れる大切な日なんです。
場所は、もちろんアイメイト協会、本日と同じようによく晴れた日曜日の午前中でした。
前日の土曜日から協会での訓練に入っていた私ですが、パートナーとなるアイメイト候補犬との対面はまだおあずけでした。
その日は、居室や協会内の説明を受けたり、犬に関する基礎や接し方などを学んだり、犬に装着するハーネスを担当の歩行指導員が持ち、それから伸びるハンドル部分を私が握って路上を歩く練習をしたりと、翌日からの歩行始動を受けるための準備段階に費やされました。
そして、そしてです、待ちこがれていたその日がついに訪れたのです。、毎晩のように夢にまで見ていたパートナーとの運命の対面の瞬間です。
“犬渡し式”と言いますが、別名は“結婚式”と呼んでいるほど、大きな期待と少しの不安が入り交じるおごそかな儀式です。
アイメイト協会3階の会議室、中央に訓練生が、その前方には向かい合う形で理事長、協会スタッフが座っています。
理事長より訓練を始めるに当たっての注意や激励のお言葉をいただいた後、それに続いてパートナーの名前やその由来、性別、毛色、誕生日、体重の発表が行なわれました。
部屋の外では担当指導員とアイメイト候補犬のトリトンが静かに待機しています。
前夜のミーティングで教えられていた通り、私はそちらの方向に顔を向けて優しく声を発しました。
「トリトン カム」
後方から担当指導員とトリトンの足音が、そして、それに合わせるようにチェーンカラー(金属製の首輪)とリード(引き綱)の金具がぶつかる軽快な音が少しずつ近づいてきます。
そして、それは、確かに私の前で停止しました。
予め手にしていた新品のリードをトリトンのチェーンカラーに装着し、続いて、指導員が装着していたリードをチェーンカラーから静かに外します。
トリトンを日々訓練し、ここまで立派な犬へと成長させてくれたお礼の気持ち、同時に、今日からは自分が責任をもって見守りますという気持ちを込めた目には見えないたくさんの心が通い合う誠に静かな静かな儀式であり、トリトンの主人が今までの指導員から私へとバトンが渡された瞬間です。
『あれっ?なんかおかしいなあ』
私の他にも2名の訓練生がおり、それぞれがそれぞれのパートナーに」これからよろしくね!」の言葉をかけていましたが、犬達はとてもおとなしくしています。
それに比べて、トリトンだけが1人でハアハア言いながら大きく尻尾を振って私の足もとに前足を駆使しながら突っ込んできたりと遊びモード全開です。
今では当たり前、これでなきゃトリトンじゃないよと感じるそんな仕草も、初対面の私にとっては、かなり戸惑う状況でした。
使用者の性格や体格、歩き方などを判断し、それに適した犬をマッチングさせると聞いていましたから、本当にこの犬が俺と相性がいいのだろうか?という気持ちも脳裏を過ぎったものです。
でも、おれにはこの犬しかいないと思えるようになるまでにさほどの時間は必要在りませんでした。
それを見越して人と犬のマッチングを決定する歩行指導員の優れた技能にも驚かされたものです。
“結婚式”を終えた私とトリトンは居室に戻り、「これからよろしく頼むぞ」「任せとけよ」のようなお互いの気持ちを通わせる意味で二人きりでしばらくの時間を過ごします。
これを“ハネムーン”と私達は呼んでいます。
このようにして、3年前の今日、私達は出会い、たくさんの日々を過ごし、共に成長し、現在ではかけがいのない存在として日常生活の中に溶け込んでいます。
縦と横の糸が出会った3年前の4月13日、来年も、そして、その来年も互いに元気で一緒に懐かしくその日を思い出せればと願うドスコイノブです。
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2011年04月12日

謝罪 3


ご心配をおかけしたまま前回の記事を終えてしまいました。早速続きを書かせていただきます。
元気いっぱいのトリトンが当たり前なので、今回、彼を見ていることは本当に辛いことでした。
代われるものならば私がその痛みや苦しみをすべて受け止めてあげたい。でも、残念なことに私には尻尾が生えていない。せめて、言葉や声で訴えてもらいたい。もどかしい気持ちをどうすることもできずに、ただトリトンの体を撫でることしかできない役立たずの私でした。
でも、一つの救いをワンツーをさせている際に発見したのです。
“ワン”でも“ツー”でも、その瞬間地面と並行に尻尾を持ち上げる動作、私は尻尾に注意を向けながら様子をうかがいましたが、彼はいつもと変わらずちゃんと尻尾を持ち上げて用を足してくれました。
と言うことは、骨折は免れていることになります。
腰を痛めた場合には排泄障害を来す可能性があると聞いていますが、その時点では問題なくワンツーもしてくれたので、少しだけホッとしました。
先生のおっしゃる通り、おとなしくトリトンと共に様子をうかがうことに決め、時間が解決してくれることをただただ祈ることに…
そして恐る恐る迎えた翌朝、昨日よりも尻尾は上向きになっていることに気付きました。いつもの元気も少し出てきたようです。
そして3日目、更に尻尾の角度は上昇、それに伴い体の動きも活発になり、私達を安心させてくれたのです。
しかも、その日、偶然ですが病人を見舞うようにトリトンの友犬のスコーピオがわが家に遊びに来てくれました。予め決めていたことではなかったので、スコーピオが不思議な力を発揮しトリトンの具合を察知してお見舞いに訪ねてくれたように私には思えました。
このようにして、日を追うごとにトリトンの尻尾の勢いは増し、現在は以前と同様、パワフルに家のよどんだ空気をかき回してくれています。
今から思えば、あの日の朝、華麗なる舞いを披露を始めた瞬間、フローリングの床に足を滑らせ尻尾に急激な衝撃を受け、捻挫のような状態になったものと推察します。
トリトンに関わってくださったすべての皆さん、中でも、彼を立派に育ててくださった飼育奉仕のBさん、事態を未然に防ぐことができなかったこと、この場をお借りして心よりお詫びいたします。すべて私の責任、再びお会いした時には、どうぞ私を煮るなり、焼くなり、それ相応の罰を受ける覚悟はできております。
いつも感じること、やっぱり健康が何よりもの宝物、皆様におかれましてもご自愛くださいますようお願いいたします。
さてさて、季節は春、ここ埼玉でも桜が満開と言います。今年の桜、例年と同じように健気にも美しい花を咲かせているに違い在りません。
外出された際は、皆さん、ここは一つ私の代わりに少し上に視線を向けていただければと思います。
ふと気づけば、桜達は、あなたの固く結ばれた口元の筋肉をほぐし、知らず知らずのうちに柔らかな笑顔に導いてくれるはずです。
と言ったところで、トリトンの近況報告は以上です。
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2011年04月11日

謝罪 2

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前回に引き続いての記事になります。
先日、トリトンのバースデーメールをいただきました。いつまでもトリトンと元気でお過し下さいというメッセージでしたが、そんな何気ない言葉が強く私の胸を打ち誠に嬉しかったことを記憶しています。
ですが、その方からのメール、お名前が記載されていなかったので、未だにどなた様からのものかわからずにいます。返信メールでもお礼させていただきましたが、この場から再度「ありがとうございました!」と言わせていただきます。
さて、今回の本題へと移りましょう。
元気に誕生日を迎えたトリトンでしたが、そのちょうど一週間後の水曜日に事件が起きました。
事件と書きましたが、正確には事故と表現した方がいいのかもしれません。
いつもと同じように目覚め、同じようにワンツーも済ませ、さあ、トリトンが待ちに待った食事の時間を迎えました。
普段の彼ならばここで嬉しい気持ちを表す華麗なる舞いを披露してくれるはずですが、この日、この瞬間に何か突発的なハプニングがトリトンの身に襲いかかってしまったようです。
踊りを急遽中止したトリトンは自らの体をかばうようにゆっくりとハウスに向かうではありませんか。
何も見えていない私ですが、トリトンの体に何か変調を来たしたことは、ただならぬ彼の様子から容易に想像することができました。
ハウスに座る彼の体のあちらこちらを触りまくりましたが変調を来した場所を特定することができません。
もちろん、トリトンに問いかけても、彼が言葉を発して応えてくれるはずもありません。
一体全体どうしちゃったんだろう?どこを痛めたのだろうか?不安は急激につのります。
とりあえず、いつも通り食事を与えてみることにしました。
幸いにしてトリトンは、いつもとさほど変わらぬ様子で残さずにすべてを食べてくれました。
それから数分後、やっとのこと彼の身に生じた変調を探り当てることに成功したのです。
「尻尾がおかしい!」
嬉しい時はもちろんですが、普段でも床とほぼ水平に持ち上がっているはずの尻尾が垂れ下がっています。横に大きく振ることもありません。いや、できないのです。
トリトンのトレードマークとも言える元気な尻尾がそこには存在していませんでした。
どうしたんだろう?どうして尻尾が振れないんだろう?
心配で心配で、でも仕事を間近に控えていたためすぐに対処することができません。
そこで、私の奥さんにお願いして、その日休診の動物病院に電話をしてもらい指示を仰ぐことにしました。
仕事をしていても気持ちは落ち着かず、頭の中からトリトンのことが一瞬たりとも消えることはありません。
一仕事終えてリビングに戻り、早速奥さんから電話の内容を聞きました。
よほどのことがない限り尻尾を骨折するようなことはないので、少し様子を注意深く観察し、症状に変化がなければ連れてきなさいという内容でした。
その日、トリトンはまったくと言っていいほど元気がありませんでした。そんな彼を見るのは初めてです。
もちろん、尻尾を大きく振って私の体めがけて飛び込んでくることもなく、終日横になっていました。
長くなりましたので続きは次回に持ち越しです。申し訳ありません。
                              つづく
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2011年04月10日

謝罪 1

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皆さん、こんにちは!お久しぶりです。
冬眠に引き続き、春眠に突入してしまったドスコイノブ、ブログの更新がまったくできずに大変申し訳ありませんでした。
前回の記事が震災の二日後と言うことで、あれからもうすぐ一月が経とうとしているんですね。
人間の想像を遥かに超えた今回の大惨事、国民の1人1人がそれぞれに感じることも様々で、また、今後への不安と期待においても各自少なからず心に、そして、胸に抱いていらっしゃることは想像に難くありません。もちろん、普段は何も考えない私のような空っぽの人間でも同様です。
ある意味では、すべての日本人が被災者と言っても過言ではないかもしれません。
しかし、このブログ上では、あえて今回の大震災やそれに関連する事柄にふれることを控えさせていただこうと思います。
「こんな大切な時期なのに、なんていうことを!」
と、お叱りを受けることは必至ですが、自らの日常を一番に考えなければ、そして、早々に取り戻さなければ相棒のトリトンにも迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
いや、実際、すでに私は彼に不安を与えてしまっていたのかもしれません。
今回は、トリトンの近況についてお話しをさせていただき、彼に関わってくださった方々にお詫びを申し上げなければいけません。
私の冬眠の切っ掛けになったトリトンのゲリゲリ事件から約5週間後、3月16日の水曜日、彼は5歳の誕生日を無事に迎えました。
トリトンをわが家に迎え入れた時、彼はまだ2歳2ヶ月、あれからもう3年が経とうとしています。
人間の4倍から5倍の猛スピードで年を重ねてしまう犬にとっての誕生日、決しておめでたいと手放しで喜ぶことはできません。
生きている人間同士であれば、自分の年齢を追い抜いてしまうなどということは決してあり得ないことですが、人間と犬の間では、そのようなあり得ないことが普通に存在するのです。
生後1年間で人に例えると18歳にまで成長する犬達、それからの1年1年を単純に4.5歳で計算すれば、トリトンは人間の36歳になります。
私が現在52歳、5年後、彼は私の年齢を追い抜いてしまうことになります。
そうです、その先は加速をつけるように私をどんどん引き離し、彼は勝手に年をとり、もっとその先は、考えたくもないことですが、私を残して駆け抜けていってしまうのです。
ですから、私は考え方を変えました。
トリトンが毎年無事に迎えてくれる誕生日、この日は、今日まで元気でいてくれたことへの感謝の気持ちをこめた日にしようと…。
                              つづく
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2011年03月13日

ヨレヨレの一年生 3

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皆さん、こんにちは!
一昨日、3月11日、午後2時46分に発生し、後に「東北地方太平洋沖地震」と命名された想像を絶するほどの揺れ、ものすごく大きかったですね。皆様のお住まいの地域に被害などありませんでしたか?
私も、このように大きな横揺れを経験するのは生まれてこの方初めてで、食器戸棚を抑えつつ、トリトンをテーブルの下でダウンさせ彼に声をかけ続けながら揺れがおさまるのをひたすら待っていました。
ちなみに、私の暮す埼玉南部の震度は5強、宮城県など震源に近いところでは最大震度7ということ、地震の規模も非常に大きなもので、太平洋沿岸では津波も押し寄せ、甚大な被害も出てしまいました。
今後も時間の経過に伴い被害状況の拡大も予想され、余震、それに伴う津波など、しばらくは厳重な注意が必要と思われますが、第一に身の安全、第二に火の取り扱いなどに気をつけていただきたいと節にお願いします。
ブログ上などでは大変不謹慎と承知しておりますが、被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
さて、今回もピアノ教室についての記事の続きになります。
現時点でまだ2回のレッスンしか受けていないので、教わる私、教える先生の双方にとっては手探り状態といったところですが、回を重ねるごとにお互いの間にある薄い壁のようなものも取り払われていくものと感じています。
でも、そう思っているのは私だけなのかも?先生がどのように感じているかは定かではありませんし、厄介な生徒を引き受けてしまったと人生最大の後悔の真ん中にいるかもしれませんね。
けれど、先生は、私のためにテープに録音したものを用意してくれたり、家で練習中、何か困ったことがないかを心配してくれたり、こちらが恐縮するほど親身に接してくれています。
その思いに応えられるよう、少しでも練習し、名ピアニストとして羽ばたけるようがんばらねばと自らに叱咤激励しているのですが、現実にはなかなかうまくいきません。
血統的に音楽センスに恵まれていないのか、始めるのが遅すぎたのか、言い訳じみたことが脳裏から表面に溢れだし、両手の指を金縛り状態にしています。
しかし、逆に一方では、次回までにちゃんとできるようにしなければといった良い意味でのプレッシャーを感じ、その感覚がなんとも言えず心地いいと思う私がいるのも事実です。
ピアノ教室の玄関を入ると、まずトリトンの足をウェットティッシュで清め、絨毯敷きの床に上がらせダウンで待ってもらいます。
私も靴を脱ぎ、1メートルほど離れたところにある下駄箱に丁寧に並べて収めます。
その後、個人レッスン室横に備えられたベンチを探すようトリトンに指示を出します。
「ゴー チェアー」ですね。
無事に彼は椅子を見つけ、その上に顎をのせました。
「チェアー グッド!」
椅子に腰をおろし足もとにトリトンを伏せさせます。
前の人のレッスンが終わるまでしばらくウェイトです。
すると、私達の一連の動作を見ていた女性が声をかけてきました。お子さんのお迎えに見えたお母さんのようです。
盲導犬が仕事をしているところを実際に見るのは初めてのようで、トリトンの無駄のない動きや、呼吸の合った私とトリトンの様子に大変感心されていました。
こんなちょっとしたところからもアイメイトや盲導犬に対する正しい知識を送り出せること、それは、二人で力を合わせてもっと色々な経験を重ねるごとに、そのような人々を一人でも多く増やすことに繋がっていくに違いないと、改めて強く実感しました。
例え、ピアノが上手にならなかったとしても、チャレンジすること自体に大きな意味があること、そこから更に世界が広がっていく様子をこれから先もずっとトリトンと共に見つめ続けていきたいと願うドスコイノブです。
最後になりますが、今回、私達を快く受け入れてくださった音楽教室のスタッフの皆様方に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
「S先生、一生懸命がんばりますので、あまりパパに厳しくしないでね」 by トリトン♪♪
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2011年03月10日

ヨレヨレの一年生 2

前回の記事の続きになります。
ピアノ教室の扉を開けて中に入った私の奥さん、いきなり受付の女性に本名を呼ばれて仰天し、元気よく返事を返したというところまでお話ししました。
お互いに顔見知りということもあり、簡単な近況報告のあと、早速本題について話を進めていったということです。
一体全体誰がピアノを習おうとしているのか?
50過ぎのおじさん、しかも全然目が見えないのにどうやって教えればいいのか?
おまけに、盲導犬同伴?
今までに経験したことのない新入生ならぬ珍入生をどのように受け入れるかについて、きっと、受付の女性も少々戸惑ったことと推察します。
それに対して私の奥さんが私や盲導犬についての大凡の説明をし、教室のシステムやレッスンにかかる費用などの具体的な内容について教えてもらいました。
帰宅した私の奥さんから報告を受けた私、どのコースが最も金銭的にお得かを計算する作業からとりかかりました。なにしろ、稼ぎが悪いので、この問題は最も重要なポイントになります。
この時点で、ピアノ教室に通うことがすでに決定事項として私の気持ちを高ぶらせていたことは言うまでもありません。
年間40回、月に3〜4回程度のレッスン、仕事が休みの夜という具体的な要望をまとめ、早速次の定休日に申し込みに行くことにしました。
時は静かに流れ、その日が訪れました。午後の早い時間に出陣を予定していたわが家に一本の電話が…。
なんと、その相手は先日私の奥さんに話しをしてくれたピアノ教室の受付の女性からのものでした。
その内容は、実際レッスンを担当する先生が、直接私から話を聞きたいということでした。
教えてもらう立場の私にしてみれば願ってもないことであり、実にありがたいこと、一方、教える側としてもどのようにレッスンを進行していけばよいのかを見極める上で両者が話し合う機会が必要と判断したのでしょう。
約束の時間に間に合うよう私達はピアノ教室を目指して家を出ました。
申込書への記入や建物内の構造を覚えるため、私の奥さんも同行します。
私の担当になる先生、この教室で20年もの永きにわたって教え続けていらっしゃるという女性で、高校生になる女の子のお母さんです。
でもでも、そんな大きなお子さんがいるとは思えぬほど若々しく、声から想像する私のうけた印象は、めちゃ可愛い元気なお姉さんというものでした。
それに、とっても優しそう!怖い先生だったらどうしようと一抹の不安を抱いていた私の危惧は杞憂に終わり、瞬く間に心の中は晴れ渡っていました。
しかも、大の犬好き、先生のお宅にもトイプードルの女の子がいるとのこと、もちろんトリトンのことも快く迎え入れてくれたのです。
今までどのようにピアノを練習してきたのか、どのような教材を使用していくかなどを話し合い、1週間後からお世話になることを決め、正式に申込の手続きを済ませ教室をあとにしました。
家から六つのコーナーを過ぎて5、6メートル進んだ右のドア、トリトンにとっては朝飯前の仕事、一発で私をその場に誘導する彼の姿をみていると、本当にすべてを理解しているように思えてなりません。
このようにしてまた一つ“トリトンと歩む道”に新たな宝物が増えました。
                              つづく
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2011年03月07日

ヨレヨレの一年生 1


皆さん、こんにちは!
ハーックション!すいません、ちょっと鼻をかませていただきます。あっ、目も痒いのでかかせてもらいます。なんだか背中も痒くなりました。あぁ、とどかないなあ、そ、そこそこ…
埼玉に越してきて早くも27年が経ちました。その間に2度ほど市内を移動したものの、すっかり腰を落ち着けてしまったドスコイノブです。
この土地に住居を構えたばかりの翌日の朝、突然私に襲いかかるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、体のだるさ…
季節は春、まさに花粉の活動が全盛期の絶頂にあるただ中、一瞬にして私は花粉症患者になりました。
しかし、その当時は今のように花粉症もポピュラーなものではなく、認識の乏しい私は引っ越しで疲れて風邪をひいてしまったものと思い込んでいた者です。
まあ、言ってみれば私は時代の先端を突き進んでいたことになりますね。
それからというもの、厳しい寒さから抜けだしたあとの穏やかな春を迎える喜びを素直に受け入れることができなくなってしまい、症状にある程度の差はあるものの、毎年のように悩まされ、ティッシュの箱を空にしまくっています。
皆さんは大丈夫ですか?気をつけてくださいね。
さて、前置きが長くなりました。そろそろ表題についてお話ししなくてはいけませんね。
以前の記事にも書かせていただきましたが、私の奥さんが若かりし頃、約300年ほど前に購入し使用していたアップライトピアノを仕事場に移動し自己流で少しずつ練習してきました。
でも、基本もなにもわかっていない全くの素人の私ですから、ほとんど上達せず、いつまでも足踏みを続けているというのが現状です。これではいつまでも前に進めないことになります。
新年早々のブログ内で今年の抱負を述べていますが、
Happy New Year 2011
この度、重い腰をあげ実際に行動にうつすことを決意しました。
まず、買い物ついでにピアノ教室に顔を出し、少し話を聞いてきてくれないかという私の一生のお願いを奥さんに託しました。
その教室は、私の奥さんがいつも通っている激安スーパーのほぼ向かい側にありますので、ロングロングアゴーからその存在は知っていました。
でも、今ではピアノを習わせるような幼い子供もいない私達、まさか、そのような場所に話しを聞きにいくことになるとは私の奥さんも想像していなかったことでしょうね。
さあ、ピアノ教室のドアを恐る恐る開けて中に入った私の奥さんは、いきなり
「○○さん、!」と受付の女性に名前を呼ばれたそうです
彼女は仰天し
「はい!」と子供のように元気よく返事を返したそうです。
なんと、その受付の女性は私の奥さんの知り合いだったんです。
次男と同級生の女の子のお母さんで、保育園時代から面識があったということです。
                              つづく
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2011年03月05日

おはようございます!

「冬の眠りから覚めると季節は冬だった」 by ドスコイノブ
うーん、なかなか素晴らしい。やっぱり、人間、休養は必要だなあと、いきなりわけのわからないことをしみじみ考えているトリトンのパパです。
皆様、お久しぶりです。お元気ですか?
3月だから起きてよとトリトンが言うので目を覚ました私ですが、笑っちゃうくらい寒いじゃありませんか。
「トリトンの嘘つき!」
彼に毒づきながら再び寝ようと試みる私めがけて、トリトンの肉球パンチが飛んできました。
仕方なく布団から這い出し、両手を上に挙げて大きな伸びを数回繰り返し周囲を見渡してみると、想像通り何も見えませんでした(笑)
でも、静かに伸ばした手の先に触れるトリトンの何とも言えない温もりを感じ、やっぱ、これだよなあ!と彼を引き寄せ全身を荒々しく撫でまくりました。
トリトンの初めての下痢下痢騒動から早くも3週間が過ぎ、現在は以前のように元気な“ツー”を披露してくれるまで回復し、とりあえず一安心の日々を過ごしております。
皆様にもご心配をおかけしました。この場をお借りして御礼申し上げます。
さて、少しずつ記事の続きをブログ上に掲載したいと希望しておりますが、以前のような頻度での更新は難しいと予想しております。
それには二つの理由があります。
その一つめが、国語力の急激な低下です。多分、これは、幼少時代からの勉強不足が原因していると思われ、書きたいこと、思っていることを文字に変換する能力に限界を感じ始めています。
『後悔先に立たず』
昔の人は本当にいいことを言ったものです。今度人に生まれ変われたら、生後2ヶ月から国語の勉強を始めようと心に誓いたいと思っています。
そして、二つめの言い訳、次回の記事に掲載させていただきますが、実は私、3月1日から一年生になりました。
「ピカピカ」にはほど遠い私ですが落第しないようにがんばる所存でおります。
もしかすると、お気づきの方もおられるかと思いますが、時間をそちらにある程度費やさなければならず、もちろん、少ない仕事もこなす必要もあり、ブログに傾ける時間が減少してしまうことは想像に難くありません。
大変申し訳ありませんが、わがままなドスコイノブをお許し願えれば幸いです。
季節の変わり目、そして、例年よりも多いと言われている花粉、今まで平気だった人も今年は発症の恐れもあります。
お体ご自愛のほど健康な日々を満喫していただきたいと、ここ埼玉の澄み切った青空の下から皆様に向けてお祈り申し上げます。

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2011年02月10日

冬眠宣言

皆さん、こんにちは。お元気でお過しでしょうか?
ここ数日暖かい日が訪れたかと思えば、いきなり初雪に見舞われたり、今夜から明日にかけては再び雪の予報…
乾ききった空気にすっぽりと覆われていた地域にとっては待ちに待った救いの水と言ったところでしょうか。
まだまだ次の季節の出番は許さないという今の季節の粘り強さを感じる今日この頃です。
さて、表題の件についてお話しさせていただきます。
実は、トリトンが下痢をしてしまいました。
食事時にはふさわしくない単語をいきなりぶつけてしまい大変申し訳ありません。
本日で3日目、“ツー”の状態も徐々に戻りつつある現在ですが、トリトンを迎え入れて2年9ヶ月目にして初めて体験する今回の病変に対し、私自身、かなり戸惑い、同時に落ち込んでおります。
詳細については割愛させていただきますが、未だに何が原因していたのかがわかりません。
下痢をしてしまったと書きましたが、これは適切な表現ではありません。下痢をさせてしまったという方が正解です。
いくら原因をつかめないとは言え、このような状態にさせたことはユーザーに全責任があります。
このブログ内ではずいぶんと偉そうなことばかり書いてまいりましたが、実際のところ、自分の相棒の健康管理もろくにできていないという情けない有様。
頭を冷やすには絶好の季節、しばらくの間、自らを戒め、反省の日々を冬眠という形で過ごそうと決意した次第です。
幸いにして、楽しみに待ってくれるような読者も皆無に等しいこのぶろぐ、誰にも迷惑を及ぼす心配もありません。
記事が中途半端になりますが、眠りから覚め次第、少しずつ息を吹き返す所存でおりますので、ブックマークから削除する作業を進めないよう心よりお願い申し上げます。
では、皆様、下痢などなさらないようご自愛ください。
「おやすみなさぁぁい!」
posted by ドスコイノブ at 17:16| Comment(8) | TrackBack(0) | トリトンとの日々