2011年05月06日

訓練日誌 20日目


皆さん、こんにちは!
いきなりで申し訳ありませんが、本題に入らせていただきます。
さあ、訓練も今日で20日目を迎えました。そして5月も一緒に迎えました。
“卒業”という二文字の影もちらついてきました。
いつものように、当時の日記を紹介させていただきますが、この日の日記、よほど暇を持て余していたのでしょうか、ずいぶんと熱っぽい文章になっています。
きっと、外がかなり暑かったのかもしれませんね。いや、違いますね。日記の初めに涼しいとあります。
まあ、細かいことはあちらこちらに置いて本題に入りましょうね。
ではでは、どうぞ!
【5月1日(木) 晴れ
本日は、昨日に比べ、気温も低めで風も気持ちいい。
昨日同様、車で全員Kまで移動し、一人ずつ歩行連取を行なった。
歩行指導中、卒業を間近に身内の不幸で訓練を中断し、今回あらためて歩行指導を受けにきていた女性(仮にYさんとしておこう)も一緒に出かけた。
人が8人、犬が6頭という車内は満員状態、しかし、様々な話題で盛り上がり、みんなで旅にでも出ている錯覚を抱いた。
自分は、最後のスタート、午前中ということもあり、人出もさほど多くはなく、歩行自体は以外にスムーズだった。
この調子を保持し、明日のテストも気持ちよく歩ければと思う。
今日も朝から2回トリトンのツーをビニール袋にきっちりと収めている。堅さも良好なので、彼の体調もまずまずだろう。
さて、午後の練習も無事に終えて帰ってきた。
トリトンにご飯を与え、ワンツーに出し、食堂で1本のたばこを吸い、現在は居室でコーヒーを飲みながらのんびりしている。
本日から、トリトンのフードを自分で作って食べさせるようになった。
100グラムの計量カップに3杯のフードをボールに入れ、水を少量加えて食べさせるというもので、さほど難しいことではない。
しかし、食事の時間になると、トリトンは落ち着きを失い興奮するので、それを抑えながらきっっちりと待たせる必要がある。
すべてのフードをごく短時間で食い終わった後に出すトリトンの大きなゲップは、いつ聞いても笑いがこみ上げてくる。
風呂の順番を待つこの時間を利用し、午後の練習の反省点を記しておこう。
午後は道が込んでおり、Kの出発地点までかなりの時間を要した。
順番が最後の俺、あまりのんびり歩いていてはアイメイトの食事に遅れてしまうと考え、かなりの人込みではあったが、少しスピードを上げて歩いてみた。
しかし、このDコース、午前と午後では周囲の状況がまったく異なり、まるで違うコースを歩いている錯覚に襲われることもある。
それでも、トリトンが上手に人や自転車をよけてくれるので、自然に笑みがこぼれ、なんとも言えないわくわくした感覚が全身を包み込み、体の深い部分が熱くなるのをどうにも止められなかった。
こんな風にジグザグに繁華街を歩ける、白杖では考えられない事実であり、改めてアイメイト歩行を選択した自分の考えが誤りでなかったことを実感した瞬間でもあった。
普段から、犬を上手にコントロールさえして行けたなら、想像以上の働きをしてくれることだろうし、自らの行動範囲も格段に広がることは想像に難くない。
そして、今感じること、俺とトリトンのコンビネーションは結構いけてるのではないだろうか、いやそれ以上に、俺のパートナーとなるべきアイメイト、は彼以外には考えられなくなりつつある自分がここにいる。
歩行指導員がユーザー各自の性格と歩行スタイルを考慮して犬を選択するというが、それらが的確に判断されていることを改めて認識し、その力量に感心させられる今日この頃である。
犬の訓練だけにとどまらず、使用者である盲人のことを第一に考え細かく組まれたこの協会のカリキュラムの素晴らしさに感動すらおぼえる。
さて、本日の疲れを風呂で癒してくることにしよう。
8時から行なわれたミーティングの内容を記しノートパソコンの蓋を閉じることにする。
その内容、今回のコースについてのものが多く、やはり、今までのコースとは異なり、各自かなり苦戦しているようだ。
そんな自分も同じ立場にあるが、ここまでくれば、ある程度犬の能力を信じ、加えて、自分の頭の中に作り上げた地図と照らし合わせながら歩けば何とかなるだろう。
その他、今回は、耳掃除のやり方、薬の投与方法などについて学習した。
まず、耳掃除について簡単に記す。
右手の人差し指にティッシュを巻き、左手で犬の耳を立てるように持つ。
続いて、ティッシュを耳の奥の方に入れて外に向けてこすり上げる。
決して中で指を回したり押し込んではならない。
また、綿棒による耳掃除は、かえって中の方に耳垢を押し込んでしまう恐れがあるので使用しない方が望ましい。
この耳掃除、2週間に一度くらいのペースで行うとよい。
次に薬の投与方法について記す。
錠剤については、じゃんけんのチョキの要領で右手の人差し指と中指の間に薬を挟み、犬の口を開けさせた後、舌の奥の方に滑り込ませて飲ませる。
上あごと下あごを一緒に左手で軽く握るように持ち、犬の鼻の穴めがけて息を吹きかける。
犬が舌先で鼻を舐めるようなしぐさをしたらOK、薬は無事に嚥下されたことになる。
これは、かなり慣れが必要と思われ、指に挟んだ薬を上手に舌の奥の方に入れるのが実に難しい。
粉薬、または、チョコレート状の薬に関しては、フードに混ぜて与えればよい。
液体状の薬について、スポイトで吸い上げてから飲ませる方法だが、犬の上の歯を磨く時のように上あごと下あごを一緒に軽く握るように持ち、上を向かせ、奥歯と唇の間にスポイトの先端を入れて握り部分を何度かシュポシュポしながら薬を入れてやればよい。
短期間の間に様々なことを学習するので、忘れてしまうことが多いが、この日記を振り返り、または、録音ファイルを参照し何度も復習しなければならないだろう。
歯石や爪切りに関しては、評判のよい獣医に一度相談する。麻酔をかけずに行うところを選択した方が望ましいということだ。
歯石については1年に一度のペース、爪切りについては、犬の個犬差にもよるが、歩いている時にカチカチと音がするようならば切った方がよい。
尚、爪切り、歯石除去に関しては、事前にアイメイト協会に連絡しておけばやってくれるとのこと、自宅からさほど、遠くないと言うこともあり、今後お願いすることもあるだろう。
と言うことで、本日も無事に一日を終えることができた。
今日の日記は、少し自分でも熱く語りすぎたような気もするが、それだけ、俺の中に少しの余裕が生じた証拠と良い方向に解釈しておこう。
明日の午前中はテストである。自分自身で全ての責任を負うことなく、トリトンと二人、楽しく歩ければそれでいい。
例え、コース状から外れて迷ったとしても、それ自体が今後の自信につながっていくことだろう。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年05月05日

訓練日誌 19日目


おはようございます。
この大型連休、お金のないわが家は、あまり動かず騒がず、ただひたすらおとなしく過ごしております。
私の代わりに皆さん、たくさんの思い出作りにお励みくださいね。
では、いつものように訓練の続きといきましょうか。
A、B、Cの各コースをなんとかクリアし、いよいよ本日からはDコースの歩行練習です。
このコースは、今日と明日、午前と午後で計4回の練習、それに続いて、明後日の午前中にテストという流れで進行していきます。
いつものように、コースの概略を簡単にご紹介させていただきます。
Dコース、通称「Kコース」と呼ばれているものです。
協会から車で移動し、パーキングに止めます。
スタート地点の進行方向右側にI街道が走っています。
I街道の車の音を右に聞きながら直進し、1本目のストレートコーナーにつけます。
これを渡らずに左折し、直進します。この通りをK通りと言います。
1本目の信号を横断しますが、ここは、T字路になっており、12時、6時、9時の方向に車の流れる音がします。
2本目、3本目のコーナーを過ぎ、4本目のストレートコーナーにつけます。その通りをH通りと言います。
そこを横断せずに左折し、1本、2本目のコーナーを過ぎ、3本目のコーナーで左に曲がります。
直進し、1本、2本、3本、4本目のストレートコーナーにつけます。その通りが行きにも横断したI通りになります。
これを横断し、5本目のストレートコーナーにつけます。この通りがI街道です。
それを横断せずに左折してスタート地点に戻ります。
簡単に言ってしまえば、大きく正方形に歩いてくるコースになりますが、とにかく人、人、人、真っ直ぐ歩くことが困難なほど大勢の人で賑わう繁華街のコースです。
【4月30日(水) 晴れ
本日は、朝から晴れ渡り、気温もかなり上昇しているようだ。
今朝からトリトンのツーの始末を自分で行なっている。
尻尾の付け根付近に右足を置き、ツーが終わったらトリトンを「カム」で自分の横に座らせる。
予め用意してある袋に右手を奥まで入れ、左手は、その袋を伸ばすように引っ張る。
先ほど置いた右足の前方を右手の手掌(手のひら)でツーを探り当てしっかりキャッチする。
次に、先ほどと逆の手背(手の甲)で他にも落ちていないか周辺を探り、見つけたら手を手掌側に変えて先につかんでいたツーに加え残さずに取る。
最後に袋を引っ張っていた左手を向こう側、ツーをつかんでいる右手をこちら側、つまり、袋を裏返し、しっかりと結んで終了。
この作業も何度か繰り返していくうちに慣れてくるだろうし、毎回ツーを手で確認できるのは、犬の健康状態を把握する意味でも大いに役立つ。
さて、午前中の練習である。
今回のコースは、もう一つのクラスも含め全員が一代の車に乗り込み、スタート地点まで移動する。
パーキングに車を止め、順番に一人ずつ歩行練習に行くというもので、残りの者は車内で待つ。
肝心のDコースだが、非常に人が多く、また、繁華街と言うこともあり、様々な方向から様々な音が聞えてくるので、かなり耳にうるさく歩きづらい。
午前と午後の練習の合間には、お待ちかねの昼食タイム。今日はMさんが出勤する日なので、手作りのうまいおかずをご馳走になれる。
午後の練習も、午前中と同じように二クラス全員車に乗り込んでKの繁華街を順番に歩いた。
とにかく、人の多いこと多いこと、人の渦の中におぼれながらという感じでの歩行なので、コーナーの数など頭からすっぽり抜けてしまうこともしばしばだ。
明日一日同じコースを練習し、翌日の午前中にテストとなる。
今までのコースよりも地図上では簡単かもしれないが、自分にとっては最も難関なコースとなるような気がしている。
午後は、気温がかなり上昇し、車内では冷房を入れて丁度良いくらいだった。
練習を終え全員で協会に戻りアイメイトのお楽しみ、ディナータイムである。
その後は入浴、人のディナーと慌ただしく過ぎていく。
本日の夕食の席では、盲人、あるいは、アイメイトを連れている盲人の外出先でのトイレの話でかなり盛り上がった。
俺もそうだが、他の人達にとってもこれは重要な問題で、笑いながらも真剣そのもの、思わぬ話題で会話がはずんだ。
7時45分から1階の廊下を利用し、バスなどにみられる縦置きの椅子探しを行なった。その後は2階に上がってのミーティング、今回の内容も本日歩いたコースの確認と、犬の健康管理についてであった。
自分でできる健康管理として、耳での体温の把握、ツーの堅さを手で確認しながらの管理、下痢や嘔吐に対する処置などについて講習を受けた。
下痢をしてしまったら、その日の食事は抜き、次の日から100グラム、150グラムと増やしていき、通常の300グラムまで50グラムずつ増やしてやることが下痢を治す早道ということだ。可愛そうだからといって少しでもフードをやることで、下痢を長引かせる結果を招く恐れがあるので注意が必要とのこと。
ブラッシング時には、湿疹、皮膚のただれなども慎重に判断しながら行なうことが重要である。
また、いつもと違う犬の状態についても注意深く観察すること。
例えば、毎朝、声をかけた時に尻尾を振っていたのが、そうでない時など何らかの原因があって体調を悪くしている可能性もありうるので、些細なことでも見逃さないように普段から注意することが不可欠だ
明日から5月、順調に進めば、あと10回寝ればお正月、いやいや、卒業である。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年05月04日

訓練日誌 18日目


皆さん、こんにちは。
どんどんどんどん過ぎていく時間、朝を迎え、やがて夜はふけていくの繰り返し、その朝と夜の間に私達は様々なものを見て、感じて、経験して、笑って、泣いて、希望を抱き、落ち込み、食って、出して、それぞれが一生懸命生きています。
いきなり、わけのわからないことを書いて申し訳ありません。
ただ、私がアイメイト協会で訓練を受けた約4週間の日々を思い返す時うまく言葉に言い換えることができないのですが、、冒頭に書いたようなごく当たり前のことの大切さ、それに対する感謝の気持ちなどが自然に溢れだしてくるのです。
あれほど濃密な時間を過ごしたことは今までの52年間を振り返っても見つけ出すことは容易にできず、今でもあの頃を懐かしみながら振り返ることが間々あります。
いけね、いけねえ、続きを書かなくてはいけません。
では、訓練18日目の日記をどうぞ!
【4月29日(火) 晴れ
今日は祭日、天候もそれを祝うかのように良い。
朝食を終え居室で指立て伏せを行なったところだ。
本日は、練習の順番が最後、多分、11時頃Sさんから声がかかるだろう。
テストは午後からで、この順番に関しては練習のそれとは関係がないようだ。
祭日ということで、交通量も多いかもしれない。歩いてみないことには何とも言えないが、あまり緊張しすぎないように歩かなければならない。
そんな俺の態度はすぐにトリトンにも伝わってしまうことになる。
肝心の、トリトンはと言うと、テストもくそも関係なく、いつものようにハウスで伸びている。
午前中の練習を終えて来た。トリトンには水をやり、食堂でたばこも2本吸ってきた。
今回の練習では、指導員はなるべく声をかけないということで、コーナー以外でトリトンが止まることがあり、数のカウントが少し多くなった。
しかし、自分がコーナーであると思った場合、そこがコーナーでなくても賞めてやることが大切とのことだ。
スピードに関しては、少しゆったりしたもので、ちょっとばかり歩きにくかったが、それなりにスムーズな歩行ができたと自分では思っている。
店屋物の昼食をとって、午後からはCコースのテストである。
自分では、このコースが山場と勝手に考えているので、気合いを入れてトリトンと無事に協会に帰ってきたい。
昨夜のミーティングで話されていたブルブルへの対応について少しだけ述べておく。
食堂内でブルブルをしたらチョークで叱り、やってもいいところまで移動したら、耳の中に息をフッと吹きかけたり、チェーンカラーを左右に振って音を鳴らして促す。その時にやってくれたら、「ブルブル、グッド」で賞めてやる。
さて、あれから時は流れ、今は無事にテストを終え、お祝いのたばこを食堂で吸って来たところだ。
今回の歩行は、自分でも満足できるものだった。
スピードも歩調もトリトンと息が合っていたように思う。やはり、緊張感が表面に出ていなかったことが幸いしているのだろうか。
また、さほどのアクシデントもなく、ほぼスムーズにコースを回ってくることができた。
とりあえず、Cコースが終了してかなりホッとしている。
「うまくいったよな、トリトン」
話は全然違うが、2重コートの犬の皮毛を簡単にどっさり取ることのできるファーミネーターという商品をネットで購入した。
想像以上にラブラドールの毛は抜けるもので、特に、今の季節は冬毛から夏毛に変わる換毛期と言われる時期ということ、毎日ブラッシングしていても、その量には驚かされてしまう。
この商品は、協会でもお勧めのものだったので、これから長い付き合いとなるトリトンにとっては必需品と言える。
7時45分から3階のミーティングルームで、昨日に引き続き椅子探しゲームをやるらしい。
その後、各クラスごとにミーティングという流れだろう。
そのミーティングも終えて、ワンツーも終えた。
椅子探しゲームに関しては、トリトンは以外に上手にこなしてくれた。優れた相棒の順応性に拍手。
その後、食堂に場所を移し、今回のCコースでの試験について各自振り返り報告し反省点などを述べ合った。
それに引き続き、明日からのコースについて、口頭と触地図を用いて説明を受けた。
その他、金曜日の午後に予定されている獣医での健康診断、犬の健康管理について、大まかな概要を前もって教えてもらった。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年05月03日

訓練日誌 17日目&“盲導犬の父 塩屋賢一とアイメイトの歩み展へのお誘い


こんにちは!
皆さん、ゴールデンウィークをどのようにお過しでしょうか?
フィーバーしてますか?
「ねえねえ、パパ、パパってばぁ、フィーバーってなんのこと?僕そんな言葉習ってないよ」
「なんだよトリトン、フィーバーも知らないのか、楽しんでるかい?ってな感じの意味だよ」
「それってさあ、かなり死語に近くなってるんじゃないの?」
「うるさいなあ、フィーバーはフィーバーなんだよ。それよりもトリトン、死語なんていう難しい言葉どこで教えてもらったんだよ?」
まあ、とにかく体調を崩さないように休日をお楽しみください。
今回は、初めに5月7日(土)、8日(日) アイメイト後援会主催にて行なわれる
“盲導犬の父 塩屋賢一とアイメイトの歩み展”について簡単にご紹介させていただきます。
昨年の9月に88歳の生涯を閉じられた故・塩屋賢一先生がアイメイトと共に歩んでこられた足跡をたどり、わが国の盲導犬の更なる普及と発展を目指す目的で行なわれます。
当時の貴重な資料や写真のパネル展示やアイメイト使用者などによるギャラリートーク、アイメイト体験歩行など盛りだくさんの内容となっています。
会場:タワーホール船堀 1F展示ホール2
   (都営新宿線 船堀駅徒歩1分)
連絡先やお問い合せなど詳細については
盲導犬の父塩屋賢一:アイメイト後援会HP
アイメイト協会公式ブログ
を参照してください。
日が押し迫ってのご案内、大変申し訳ありませんが、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
では、話を訓練の続きに戻しましょう。
アイメイト協会での訓練も3週目を迎えました。
Cコースの練習も本日と明日の午前を合わせて3回、人車道の区別がない、おまけに、大型のバスなどがひっきりなしに通る中での歩行は、たくさんの恐怖と緊張、そして、少しのスリルを私に与えてくれました。
そんな訓練17日目の日記をどうぞ!
【4月28日(月) 晴れ時々くもり
本日も定時に起床し、体調もまずまず、新しい1週間のスタートとしてはグッドである。
午前中の練習を終え、トリトンに水をやり食堂でたばこを薫らせていたところに、理事長が顔を出し、少し話をすることができた。
ここに来ていつも思うことだが、この協会は、誰一人として権威を周囲に振りかざすような者はおらず、我々に対しても同じ人間として対等に、そして親切に接してくれる。
さて、午前中の練習は、Aさんとのペア歩行だった。
今回のコースは、人車道の区別がないところが多いので、歩く本人はもちろんだが、事故のないようSさんもかなり気を使っていることがうかがえる。
そして、この練習で一つ気がついたことがある。
それは、トリトンがかなり賢い犬であるということ。
Sさんが後ろから「チョーク!」と声を発すると、トリトンはそれを瞬時に察し、真後ろに飛ぶようにしてチョークの衝撃をやわらげることを覚えてしまった。
言い換えれば、悪知恵が働く利口な犬と言えるだろう。
その対処法として、Sさんが自分の肩を叩いた時にチョークする、または、「叱ってください」と台詞を変えるなどで対応することになった。
まだまだ、トリトンが自分の犬になっていないという証拠であり、本来ならば、気を落とすところだが、今回は逆にトリトンの賢さに脱帽である。
そうそう、今日の昼食から席替えをするということである。
先ほど、たばこを吸いに行った時に少し練習したが、まだ1発でチェアーを覚えてはくれていない。
ちまたでは、ゴールデンウィークとのこと、天候にも恵まれ、行楽に向かう者にとっては絶好のコンディションと言えよう。
早いもので、協会に入校してからすでに2週間が過ぎ、3週目に入っている。
今週からは慌ただしくコースも変わり、それに伴い次々に新しいことを習得しなければならない。
電車やバスに乗ったりすることで、公共の人込みの中を歩くことも多くなり、更に日常生活に密着した訓練が俺を待ちかまえているのだ。
また、アイメイトの世話についても習っていないことがたくさんある。
排泄の後始末、シャンプーなど、卒業を無事に迎えられるよう、同期の生徒についていかねばならない、5月10日、トリトンがI市にたたずむ姿が実現するためにも。
厨房のMさんの休みはカレンダー通り、ゴールデンウィークにかかってしまうこのクラスでは店屋物が多くなってしまう。
しかし、12年間という永きにわたり一度も休んでいないというMさん、
毎日結構な人数の食事を一人でまかなっていることからも、休める時にはゆっくり体を労ってもらいたいものである。
そして、連休明けにはまたあの懐かしい味を楽しませて欲しい。
。午後の練習を終えてきた。
今回の歩行、自分では全く満足できるものではなく、スピード、歩調、集中力、全てにおいて欠けていたように思う。
トリトンも、ハーネスのハンドルを通してそんな俺の気持を感じていたのか、いまいち二人のコンビネーションもうまくとれていなかったように思う。
行きのS街道を渡る時も、俺の思い違いで危なく赤信号に突入するところであった。
明日は、このような失敗を犯すことなく、落ち着いて歩かなければならない。、ということを再度肝に命じたい
Sさんが担当した少し前のクラスで、卒業試験前日に身内に不幸があり、やむなく一時的に訓練を中止していた女性がいるが、本日から金曜日まで少しの間だが再訓練をしに入校している。
指導員のSさんにとっては合計4人の生徒を預かることになり、肉体的にも精神的にも尚更きつい日々となる。
昨日の貴重な休みで少しはリフレッシュできただろうか?余計なことかもしれないが心配になる。
現在時刻、9時58分、ミーティングを終えて、乾燥機から洗濯物を取り込み、ついでに食堂でたばこを吸ってきた。
今回のミーティングは二クラス合同で3階に集合、空席を探す、別名“椅子探しゲーム”の練習をした。
自分の番になると、二人いる指導員のどちらかが自分がいた席に座り、こちらは一端部屋の外に出て待機する。
「はい、どうぞ」の合図で再び部屋に入り立ち止まり、一回りトリトンに周囲を見させてから元々指導員が座っていた席を探すよう命じる。
一つしかない空席をアイメイトが上手に探して、その椅子に顎をのせて主人に知らせるのだ
。これは、アイメイトにとっては結構難しいとみえ、一発で空席を探し出すことはなかなかない。
しかし、。これも慣れで、練習を積んでいけば、実際の生活、例えば、電車での空席を探す時に非常に役立つ。
その後、我々のクラスは、2階の食堂に移り、今日のコースの確認と口輪のはめ方を習った。
明日からの食事時には必ずそれを着用させて犬に慣れてもらうようにするという。
また、食堂内で、アイメイトが頚を左右にぶるぶると振ることをやめさせる練習もするそうだ。
ブルブルした時は、「ノー」とチョークし、やってもかまわない場所に移動したのち、「ブルブル、OK」と言ってやらせるようにする。
方法の一つ、耳に息を吹きかけたりすることによってブルブルをするということだが、さあ、トリトンは上手にできるだろうか?
そして、明日のミーティングでも本日同様、空席を探す練習をするようだ。トリトンの練習の成果は如何に。
その他、本日のミーティングで話されたことで重要な点が一つあるので書き残す。
アイメイト歩行では、左側通行を徹底してもらいたいということだ。
人車道の区別のない道で、すぐ右に行けば目的地があったとしても、大回りをさせてでもゼブラのあるところまで行き横断することが重要、その後、左側通行させながら目的地を目指すように歩行すること。
アイメイト歩行の基本として教えていることなのだから当然の話かもしれないが、実際の生活になれば、このような状況が出てこないとも限らないし、犬を崩さない意味でも協会の教えを守っていかなければならない。
さて、明日はCコースのテストだ。リラックスした気持で、しかし、緊張感も持ちながら無事に協会を目指したい。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(5) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年05月02日

訓練日誌 15日目、16日目


どうも、皆さん、こんにちは。
今回も日記をもとに二日分の訓練の様子をご紹介します。
とは言え、訓練16日目は日曜日ということで歩行指導はお休みです。
ところが、この休日、私達にとってはなかなか勉強になることが多く、今回の休日で得たことは、トリトンと生活を始めてから3年を迎える現在でも大変役立っています。
では、日記をどうぞ!
【4月26日(土) くもりのち時々雨
今週の歩行訓練も今日が最後、明日は久しぶりの休みとなる。
昨日から始まったCコースは、歩きにくいところも多々あるが、静かな住宅街も歩けるので、後半は、以外に気持ちいい。道を間違えるかどうかは別として。
今朝は、少し腹の具合を悪くしているので正露丸の世話になっている。
洗濯物を機械に叩き込んできた。午前中の練習が終わったら乾燥機にぶち込むことにしよう。
午前中の練習から帰り、トリトンに水をやり、乾燥機に洗濯物を放り込んできたところだ。
今回の練習では、協会のスタッフとトリトンが大活躍をしてくれた。
協会スタッフが運転する車が急ブレーキをかけながらトリトンの前で止まるというもので、それに対して彼が適切な行動を瞬時にできるか、同時に、ユーザーが犬の動きに逆らわずについていけるかをみるものであり、これは、双方命がけの練習である。
トリトンの動きに自分がきっちり着いていかなければならず、せっかくトリトンが上手に停止したり、後ずさりしても俺が前に出すぎたり、あわててハンドルを離してしまったのでは意味がなく、怪我の原因にもなりかねない。
予め知らされていた練習ではなく、抜き打ち的なものであり、ポーカーフェイスでその場をやり過ごした俺だが、本音は冷や汗ダラダラ、足はガクガクものだった。
協会スタッフだって、ちょっとした運転ミスが事故につながるので、俺と同じように寿命が縮む思いをしているのではなかろうか。
いつでも緊張感をもち、どんな時でもどんな状態でも落ち着いて対応できるよう、ある程度何かが起きる想定で歩く必要性があることを十分学んだ。
午後の訓練を終えて無事に帰ってきた。
雨が降っており、しかも、気温も低めで少し寒かった。
しばらく居室で休んだ後たばこを吸いに食堂に行くと、思いがけない場面に遭遇することができた。
飼育奉仕者の家族がみえており、3月半ばから訓練に入ったという牡のEと言う犬に面会に来ていたのだ。
協会スタッフが連れてきたEと久しぶりに対面した家族は、感激し、、カメラで写したり、体に触れたりして懐かしさを噛みしめていた。
そして、
「立派なアイメイトになって盲人の役に立ってくれよ」と願う言葉をEに向けていた。
Eも久しぶりの対面に声を出しながら興奮し、体を動かしながら喜んでいる様子が見えない俺にもガンガン伝わってきた。
トリトンにも同じように約1年間飼育奉仕をしてくれた家族がいることを改めて実感し、感謝の気持ちと共に、アイメイトとして自分と働く姿を是非見てもらいたいと思った。
午後の練習に出る前の基礎訓練、本日は「ステイ」の重要性について教えてもらった。
はじめのうちは、トリトンの慣れたところ、例えば、ハウスで訓練するが、「ステイ」の時間を少しずつ長くし、主人が戻った時も同じ「ダウン」の姿勢をとらせるようにしていく。
慣れてきたら、どこでも同じようにできるよう訓練をしていかねばならない。
これは、生活の中でかなり高い頻度で使っていくことになり、また、非常に役に立つことでもあるため、家に帰ってからも継続して訓練していきたい。
せっかくいただいた優秀なアイメイト、能力を更に高め、どこに出しても恥ずかしくない、そして、欠かすことのできない大切なパートナーにすることが、トリトンに関わった様々な人々に対する報いではなかろうか。
これからトリトンの食事になる。
今日もいい仕事をしてくれた。興奮しやすく、誰にでも愛想を振りまくトリトンだが、アイメイトとしての能力はかなり高いと感じている。
俺をどこにもぶつけず、慎重に誘導する姿には何とも言えない「ありがとう!」の気持があふれてくる。
風呂に入ってきた。
夕食とミーティング、ワンツーを残して今週も無事に終わる。
来週はCコースとDコースの試験があり、再来週は電車やバスに乗る練習などをする、と思う。
そして、銀座の卒業試験、翌日の幻の試験と続いていくのだろう。
来週の1週間がこの訓練の山場ではなかろうか。健康を害することなく、元気で歩き続けていきたい。
8時からのミーティングではCコースを歩く上での注意点などが話され、他に、アイメイトの歯磨きの仕方を実際に行ないながら教わった。
歯石が蓄積されないよう、毎日行なうことが重要だ。
明日の日曜日、担当指導員のSさんは久しぶりの休みとのことだ。
久しぶりに家に帰り、未来の旦那様と楽しくのんびり貴重な休日を過ごしてもらいたい。
Sさんの代わりを務めてくれるのが、歩行指導員の中で最も厳しいと言われているSHさんとインターンのRさん、この二人が自分たちの面倒を見てくれるということだ。
M子は1時頃面会に来てくれるだろう。もちろん、トリトンに会いに。】
【4月27日(日) くもり
今日は訓練が休み、担当指導員のSさんも朝の犬のワンツーを終えて長い長い勤務時間がやっと終わったようである。
訓練生と共に泊まり込みの指導だけに本当に大変な仕事であると尚更ながら実感する。
Sさんの代りとして、指導員のSHさんという男性、Rさんというインターンの女性が我々の面倒を見てくれる。
本日はアイメイトの後援会の集まりがあり、午後の2時半過ぎまで2階の食堂は使用できない。
その代わりとして、たばこを吸ったり、食事をしたりする部屋は、この協会に初めて訪れた時に案内された1階の会議室ということで、階段を下りきったすぐ右側の部屋である。
朝食後、ブラッシング、ワンツー、そして居室内に掃除機をかけた。
10時半頃、アイメイト同窓会の元気な女性が様々なアイメイトグッズを紹介しに来てくれた。
昼食後、たばこを吸っていたら、本日の担当のSHさんと話をする機会があり、犬のこと、訓練に関することなど様々な話を聞くことができた。
居室に戻ると、すでにM子が来ており、それから3時半過ぎまでトリトンと戯れる時間を過ごした。
M子の膝の上で体を預けて眠るトリトンを愛おしく感じていたに違いないし、今後、トリトンは、多くの人達の人気者になることは想像に難くない。
M子を下まで送って居室に帰ってきたところだ。
もうすぐトリトンの食事の時間、そして、ワンツーという流れだ。
しかし、SHさんの教えは実に厳しい。
犬にかなり厳しいところまで要求し、それをやらせるところは、Sさん以上である。
歩行指導員によって、教え方に若干違いはあるが、皆、きっちり犬に仕事をさせるためのもので、これらは全て一緒に歩行するユーザーにとっては必要不可欠なことなのだろう。
さて、これからは、風呂に入って夕食の時間を迎え、最後にトリトンのワンツータイム、就寝という流れで夜はふけていく
夕食の席でSHさんが、ユーザーとの生活が2週間を過ぎた現在の犬の心理や状態などについて話をしてくれたが、その一つ一つが頷けることばかりで、同席していた訓練生も納得の表情を浮かべていた。
今頃の時期は今までの指導員からユーザーに犬の気持が変わりつつある時期なので、ユーザー自身、指導員に劣らぬ態度と行動で命令し、それに従わない場合は適切に対応し、服従させていくことにより、今後の生活でも犬をコントロールしやすくなるということだ。。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年05月01日

訓練日誌 14日目


皆さん、お変わりありませんか?
今日から5月、“風薫る”と表現されるように一年の中でも最も過ごしやすく、グッドな陽気に恵まれる日々がしばらく続きます。
ここは一つ、そんな風の薫りを味わうべく、皆さんもお宅の周囲を散策されてみてはいかがでしょうか。
さあ、それでは訓練の続きの様子をどうぞ。
昨日までのBコースとはひとまずお別れ、本日から4日間にわたるCコースの歩行指導が始まりました。
このコース、日記の中にも書かれていると思いますが、かなり手ごわそうです。
今までの二つのコースと大きく異なる点が三つほどあります。
その一つ目、今までは必ず歩道上を歩いていましたが、今回のCコース、人車道の区別がない道の歩行が加わります。
それは、交通量の多いバス通りであり、逆に、閑静な住宅街の道であり、私達の耳に送り込まれる情報は多岐に渡ります。
空気の流れや体に感じる圧迫感などを上手に駆使しながらの歩行が必要となってきます。
二つ目、人車道の区別がない道ということで、いつでも左側にアイメイトを寄せて歩くことが重要になります。
A、B、両コースト異なる点の三つ目、段差のないコーナーがたくさん登場します。
今までは、歩道から車道に下りる時、車道から歩道に上がる時、必ず足先で段差を感じることが可能で、確実にコーナーの数を認識することができました。
今回のCコースでは、そのように足で確認できるコーナーがないところがたくさん出てきます。
曲がり角であることが空気の流れによって認識できる場合もありますが、それができないことの方が多いと言っていいでしょう。
ここで重要になるのが、アイメイト自身によるコーナーの判断、そして、その判断に対するユーザーの対応です。
簡単に言ってしまえば、どれだけアイメイトを信じて歩けるかどうか、停止した場所がコーナーであればもちろん、もしも違ったとしても私達ユーザーは、
「コーナー グッド!(そうか、ここがコーナーなんだね、よく止まってくれたね、ありがとう!偉いぞ)」
と心から賞めてあげることができるかどうかにあります。
それでは、いつものように下記にCコースの概要をご紹介します。
出発地点まではアイメイト協会の車で移動します。
車から降り、その進行方向に向かって歩き出しますが、人車道の区別のない道です。
1本目を左、1本、2本目を右に曲がり直進します。
1本目のバス通りを左に曲がり、1本、2本目がS街道になるのでそれを横断します。
そこから6本目、つまり、左折してからは合計で8本目でF街道に出ます。
F街道は横断せずに左に曲がり歩道上を直進します。
1本目の段差のあるダウンコーナーを左に曲がり、人車道の区別がない住宅街の道を直進します。
1本、2本、3本、4本、5本のコーナーを過ぎ、6本目のS街道のコーナーにつけてから右折、
1本目の信号のある交差点を渡り直進し、1本目を少し過ぎた右側の協会に戻ります。
以上です。
では、いつものように日記を掲載し本日は失礼します。
【4月25日(金) くもりのち晴れ
朝を迎えている。天気がどうなのかわからないが、雨は降っていないようだ。
今日から新しいコースのスタートである。4日間をかけて地図を頭の中に入れ、手がかり、耳がかりを見つけてうまく通り過ぎ、次のコースに到達したい。
今日の練習は順番が最後なので10時くらいのスタートになるだろう。
午前の練習を終えてトリトンに水をやり、食堂でMさんに煎れてもらったお茶を飲みながら、たばこを2本吸ってきた。
今回初めて車にトリトンと乗車したが、その注意点を下記に記す。
まず、車に乗る際はドアを探させて開ける。
座席の位置と車の屋根の部分を確認してから、犬を「スィット」「ウェイト」で待たせ、まず人が先に乗り込み座る。
右手にリードの先端、左手はナス管の部分を持ってもう一度「ウェイト」を命じ、その後、「カム」の指示で車内に呼び寄せ「ダウン」させる。
この時大切なことは、ゆったりした気持で「カム」と声をかけ、同時に足もとに視符を出すことで、慌てているような言い方は、犬の動きを雑なものにしてしまい、タクシーなどでは、運転手の方をめがけて行ってしまったりすることもあるそうだ。
降りる時は、リードを右手に持ちながら自分が先に降りる。その後、「カム」と呼んで座らせる。
今回のコースの最大のテーマは、左に寄せながら歩くことが重要と言う点にある。
F街道の車の流れを右側に聞きながら1本目のコーナーまでかなり長い直線を歩くことになる。
この道を利用して、スピードのコントロールを犬に命じて練習するとよい。
「ハップアップ」の指示に応じたならば、「ハップアップ、グッド」で賞めるが、「イージー」の際には「グッド」を使用しないこと。
「グッド」という言葉は犬の精神状態を高めることになるので、気持の中でほめてやればよいとのこと。
「イージー」を命じる際には、ハーネスのハンドルを後ろに平行に少しきつく引くようにする。言葉は柔らかめに行動はきつめということだ。
歩いた感想だが、やはり、バス通りを歩く際の恐怖感である。
トリトンが停止するところが必ずしもコーナーとは限らないので、カウントの誤りが出てくるかもしれないが、F街道、S街道の車の流れが大きな手がかりとなるだろう。
今日は天候にも恵まれ、気温も丁度良い中での歩行、気分的には爽快であった。
これから昼食、午後の練習へと移っていく。
なるべく早く、このコースのポイントや注意点を頭に入れ、気持に余裕を持たせながら歩いていきたい。
昼食後、犬のコートの採寸にボランティアの人が来てくれた。
トリトンの体長や体高を測定し、生地の色や柄などを説明してもらいながら注文を済ませた。
レインコートは紺のチェック、ダスターコートがえんじの無地、青の柄物を各1枚ずつ依頼した。
卒業までにはレインコートが出来上がってくると言うことである。
午後の練習を終え、トリトンの食事があり、排泄、たばこと流れるような時間が過ぎていった。
今夜は、ミーティングは休みで、音楽の勉強の時間があると言う。
ボランティアの人が訪れるということで、生徒達に音楽を楽しんでもらいたいという趣旨からのものである。
夕食を終えて音楽を楽しむ会に出向いた。
音楽を楽しむ集いでは、80歳を超えるご主人とその奥さんが訪れ、一人一人にキーボードの手ほどきなどをしてくれた。
さあ、これからトリトンのワンツー、しかし、ここで奇妙なことが起こった。
運動場で「ワンツー」を無事に済ませたまではよかったが、その帰り、急にトリトンは立ち止まり動かなくなってしまった。
チョークをしても効果なし、その直後、いきなり、俺の前から後ろの方に飛び退くような行動に出た。その後も前方を何かがいるように怯えてなかなか前へ進もうとしてくれない。
指導員のSさんは、何かに怯えているようだが、何もないと教えてくれ、少しずつトリトンを前方に何とか進めることができた。
その後は普段と何ら変わるような行動は見せなかったが、動物にしかわからないような異変を感じていたのだろうか?
居室に戻ってしばらくの間、トリトンと遊んで気持を和らげる努力をしたが効果はあったのだろうか?とにかく、今夜もゆっくり眠ってもらいたい。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年04月30日

訓練日誌 13日目


皆さん、こんにちは。
早いもので4月も今日でおしまい、一年の3分の1が過ぎてしまいます。
明日から5月、なんか、このブログ内では当時の訓練日誌の日付と実際のそれがかみ合っていないので非常に読みづらい状態に陥っておりますが、どうぞお許しください(m_m)
アイメイト協会での歩行訓練も2週目を過ぎ、不慣れな生活にも大分慣れ、トリトンと私との距離も、少しずつ近づいているように感じます。
コースとしては二つ目、いよいよ、本日はBコースのテストです。
そんな私の当時の奮闘ぶりを引き続きご覧になっていただければと思います。
【4月24日(木) 曇りのち雨
いきなり朝から妙な行動をとってしまった。
6時半からのワンツーを何を勘違いしたのか、食堂に行ってしまった。
ドアは開いているし、「おはようございます!」と丁寧に言葉を発しても誰も相手にしてくれない。
これは、ちょっとおかしいなと思っているうちにトリトンがバックをして、まるで、「ここじゃないよ」と言っているようにそして、「こっちじゃないの?」と教えるかのようにさっさと歩き始めてしまった。
そのうちこちらも思いだし、一人で苦笑いしてしまった情けない早朝の出来事である。
朝食後は午前の歩行訓練で、Bコースとしては最後の練習になる。
こんかいのコースは、実践的でもあり、意外と歩いていても面白い道だった。明日からの難所と言われているCコースが今から恐ろしい。
とにかく本日を事故のないように安全に歩いてこなければ。協会や担当指導員に迷惑をかけるわけにはいかない。
午前の練習に出る前に写真を撮った。
理事長がカメラマンとなり、高い台の上にトリトンを載せ、その横に俺が並んで肩を組んでいるものが1枚、もう1枚は、クラスの記念写真で協会玄関前において撮影してもらった。
午前の練習を終えてきた。
トリトンとの歩行、今回はかなりいい感じで協会まで戻ってくることができた。
今日は雨降りということで、傘をさして自転車に乗っている人々が多いとみえ、途中、一度かなりの衝撃で右肩にぶつかったが、その際、トリトンにチョークをすることもできた。本来ならば、ぶつかってきた本人をぶちのめしてやりたいのだが、グッと抑えてトリトンに向き直るので、少しばかりタイミングが遅れてしまった。
チョークの強さも足りないようだし、今後の課題となっていくだろう。
帰りの踏切は、早朝ということもあり遮断機が下りていることが多く、上がってもすぐに警報が鳴ってしまう中、「ハップアップ」の指示に瞬時に反応し、気持ちよく急いで渡ることができた。
今回の練習をテスト結果にしてもらいたいぐらいの満足できる歩行となった。
午後のテストでも、同じように二人で無事に、そして、快適に歩けたらと念願している。
協会に戻ってからは、トリトンと自分の濡れた体を拭いて居室に移動した。
この協会には、近い将来の歩行指導員を目指すインターンが数名働いている。
女性が非常に多く、みんな二十代前半と若い。自分の子供達と同じ世代の子が明るく楽しそうに毎日を送っている姿は、何とも見ていてすがすがしい。
みんなが揃って立派な歩行指導員になり、自分の2頭目のアイメイトの指導員になってくれることが今から楽しみだ。
午後は再三記しているように、Bコースのテストである。
もう一つのクラスの2名と計5人で順番に歩く。
隣のクラスのNさんがトップ、2番目がEさん、そして3番目から自分のクラスとなり、そのトップが俺で、Hさん、Aさんと続く。
雨は上がっているものの、急に風も強くなっており、音の変化に注意しながらの歩行となるが、気持ちよくトリトンと二人で、無事に協会に戻ってきたい。
午後のテストを終え、掃除機を借りて居室内を少しばかり綺麗にした。
その後、たばこを2本ほど吸わせてもらい、もちろん、その前にトリトンにも水を与えた。
ところで、肝心のテストだが、午前中のような歩行はできなかったように思う。
対向してきた自転車と接触し、その際、タイミングが少しずれてのチョークとなってしまった。
また、トリトンの動きが午前中とは異なり、いつもすんなり進むところを躊躇したり、途中で停止したことも数回あった。
しかし、前方に障害物があったための行動かもしれず、何とも言えないが、体を低くして伸びをしているようなしぐさも見受けられた。
エスカレーターの乗降も少しタイミングがずれてしまったように思う。
駅の下りの階段でも自分の右側の手すりに体が接触しながら降り、注意すべきかどうか考えながら何もせずに降りきってしまった。これも反省点の一つになるだろう。
しかし、それ以外はなかなか快調に歩けたのではと思っている。
明日からは、Cコースでの歩行が始まる。今までの注意点を念頭におきながら、新しい気持でトリトンとがんばっていきたい。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年04月29日

訓練日誌 11日目、12日目


皆さん、おはようございます。
本日からゴールデンウィークのスタート、皆様におかれましても色々と予定を立て、この長いお休みを過ごされるものと思います。
怪我や病気をしないように、十分お気をつけくださいね。
さあ、今回は訓練11日目と12日目の二日間の様子を日記を中心にご紹介させていただきます。
皆さんにとっては、この訓練日誌、毎回同じようなことの連続でかなり飽きていらっしゃることでしょうね。
「卒業テストの銀座歩行について早く書けよ!」
そんな声があちらこちらから聞えてくるような気がします。
はいっ、わかりました、それじゃ、本日はその銀座歩行について書かせていただきます。
なーんちゃってね、嘘です(笑)
物事、順番が大切、私のペースでゆっくりやらせてもらいます。
では、本題に入ることにしましょう。
今回のBコースですが、S線のH駅がコース内に含まれています。実は、埼玉の家に帰る際に利用する駅なので、私にとってはかなり実践的な練習となり、歩行指導を受けていても自然と気合いが入ります。
完璧にBコースを歩ければ、アイメイト協会を脱走してトリトンと一緒に家に帰れるわけです(^0^))☆爆笑☆((^Q^)v
冗談はさておき、当時の日記の中から重要な事柄を抜粋してご紹介させていただきます。
【4月22日(火) 晴れ
朝から気温が上がり、今日は暑くなりそうだ。
午前中の練習は、とりあえず上着を身につけていくが、午後は半袖一枚で十分だろう。
いつもと同じ日課をこなし、午前中の練習の順番待ちをしている。今日は、3人の中で一番最後なので10時過ぎの出発になるだろう。
午前の練習をしてきた。
今回も昨日と同一のコースだが、歩く度に周囲の状況が変化し、トリトンの動きにも同じように変化がみられる。
こんかいの練習での注意点を下記に示す。
快適に歩いている間は「ゴー、ゴー」と連発せず、黙って歩くか、「グッド、グッド」と声をかけながらの方がよいということ。
信号の見極めをもっと注意深く行ない、時間がかかっても安全と思われる時以外は横断しないこと。
エスカレーターに乗り込む際は、確実に右足でコーナーを確認し、その後、「ゴー」の指示を出し、犬が乗り込んだことを確認し追従すること。これは、人だけが先に乗ってしまい、犬が残されるような状況を防止するためである。
午後は、初めての試みであるペア歩行が控えている。
一人が先に進みコーナーに着いた時点で停止、後から来るもう一人を待つ。
後から来た人がコーナーに着いたら、今度は後から来た人が先に進むという繰り返しでコースを回ってくるというものだ。
少し歩きづらいところがあり、集中力が欠け、何本目のコーナーかをうっかり忘れてしまうことも多い。
相手の歩く速さなども参考にできるので利点も大きい。
ペア歩行を行なう意義の最も重要な部分は、犬がもう一頭の犬に感心を示さないでユーザーの指示通り歩けるかということにある。
練習を終えて居室に戻りトリトンと遊んでいたら、興奮しすぎて、「ワン!」と鳴いた。
歩行中、トリトンの足を誤って踏んでしまった時、食堂で誰かが尻尾を踏んでしまった時以外、自ら発する鳴き声を聞いたのは初めてである。
本来、鳴き声を発することのないアイメイト、俺同様、澄み切った実に綺麗なこえだった。】
【4月23日(水) 晴れ時々くもり
本日も天候に恵まれ、外での歩行訓練には絶好のコンディションと言える。
午前の練習を終えて、食堂でたばこを2本吸ってきた。
厨房のMさんが忙しく立ち働く合間、わざわざお茶を煎れてくれ、色々と話しかけてくれた。
食堂に来てたばこを吸う人は、話をする機会が多いので、吸わない人に比べると印象が深いという。
協会の建物が新しくなってから働き始め、今年で12年目を迎えるそうだ。
午前10時に出勤し、午後3時までの勤務時間となっているが、仕事が終わり次第帰ってもかまわないということ。その間に昼食と夕食の支度を十数人分手早く一人で作るのだから、これは一つの職人技と言っても過言ではなかろう。
午前の練習に行く前に洗濯機に洗濯物をぶち込み、今は乾燥機の中でグルグル回っていることだろう。
4台の洗濯機と乾燥機が備えられているが、結構使用頻度が高いとみえて、セットで空いていることは少なく、取りに行く時も間違えないように気をつけなければならない。
午前の練習では、特に目立った失敗もなく、ある程度快調に歩けたのではないかと思う。
午後の練習を終えてきた。
行きの途中、歩道上で立ち話をしているおばちゃん達の一人に俺の肩がぶつかり、咄嗟に対応できなかったが、このような場合、まず、犬を先に叱ってから、その後、人に謝るようにした方がよいと指導を受けた。
犬は、あとになって叱られたとしても、何のことを叱られているのかわからないため、即座の対応が望ましい。
このように、練習中ある程度のアクシデントを経験しておくと後に役立つと思われ、できれば、今後もたくさんのそのような状況に遭遇しておきたいと感じる。
その他は、まずまずの歩行ができ、帰りの速さのテンポもなかなか良く、この調子でトリトンとの関係がスムーズにうち解けていければと思う。トリトンは俺のことをどのように感じているかは不明だが、自分としては、少しずつではあるが、気持が通い合ってきているような錯覚さえ抱く今日この頃だ。
明日の午前中もう1回歩行指導を受け、午後は、Bコースのテスト、本番ではどのような状況が自分を待っているのか、また、それに対して柔軟に対応できるようにできれば幸いである。
様々な情報から、次回からのCコースは難所と言われている。今が調子よくても、そのまま気持ちよく進むとは限らないと覚悟しておかねばなるまい。
8時からのミーティング、それに続いてトリトンのワンツーで今日の日程も無事終了する。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年04月28日

訓練日誌 10日目


皆さん、お元気ですか?そうですか、それは良かった!
金がなくても、頭が良くなくても、仕事がなくても元気が一番、おっとっと、誰のこと?自分のブログで自らを慰めても仕方ありませんね。失礼いたしました。
さあ、本日からBコースを歩く練習がスタートします。
せっかくAコースを完璧に覚えたのに、また新しい道のメンタルマップを作り上げていかなければなりません。
日常生活で体験するだろう場面を想定した協会の緻密なプログラムを日々こなさなければ、いざ二人だけになった時、困るのは私達です。
ここは一つ気持ちを新たに引き締めて、ただ前を見て進まなければいけません。
それでは、Bコースをご紹介しましょう。
比較的詳しく書いてしまいましたが、実際の歩行となると、道順を覚えたからと言っても、そんなに簡単に歩けるものではありません。
例えば、内輪差を考慮した交差点などでは、少しずれ込んだ位置にゼブラが設けられていますし、足で段差を確認しづらいコーナー、交通量の少ない信号の判断など地図上だけでは表せない重要なポイントがたくさんあるのです。
このBコースも、合計6回、信号のある横断歩道を渡らなければならず、慎重にその変わり目を捕らえて横断することが重要です。
協会の正面玄関を出て、S街道を走る車の音を左に聞きながら右に進みます。
1本目、2本目、3本目のコーナーを過ぎ、4本目のストレートコーナーにつけます。この交差点がF町3丁目の交差点、左右に走る道をK通りと言います。
そのストレートコーナーを渡らずに右に進み、1本めのコーナーを過ぎ、2本目のストレートコーナーにつけます。
左右に走る道がF街道、それを渡らずにバックし、ライトコーナーにつけ、K街道を横断します。
渡りきったら、左に進み、1本目のストレートコーナーにつけ、S街道を横断します。
そのまま直進し、2本目の信号のあるコーナーを渡り、3本目、4本目と進み、5本目のアップコーナーにつけます。
右に進み、前方に現われるエスカレーターを上ります。これがS線のH駅と言うことになります。
登り切ったら左に進み、つまり駅を歩道橋の要領で向こう側にコの字型に渡ります。
階段を下り、直進し、始めのストレートコーナーにつけます。
それを渡らずに左に進み踏切を横断し、1本目のコーナーにつけます。これが行きの5本目のコーナーに当たります。
直進し、2本目、3本目を過ぎ、4本目の信号を渡り5本目のF町3丁目のストレートコーナーにつけS街道を横断します。
渡りきったらすぐにライトコーナーにつけK通りを横断します。
1本、2本、3本のコーナーを過ぎて協会に到着です。
【4月21日(月) 晴れ
朝から穏やかな天候に恵まれている。風も弱く、外を歩くのには絶好のコンディションだ。
そして、今日から新しいコースがスタートしている。
その前に、基礎訓練でまた新たな項目が登場したことを記しておく。
落ちたものを拾って出させるもの、フェッチとアウトの指示だ。
まず、シットをさせた状態から右手にダンベルを握り、フェッチの言葉と同時に少し前方に落とす。
犬は、それを取りに行くのでカムとよ呼ぶ。
シットをさせた状態で左手で犬の後ろから口の方に回して取ってきたものを確認し、フェッチ、グッとでほめる。アウトを命じながら右手で離したものを受け取る。アウト、グッドでまたほめる。
この時、重要な点は、右手のリードを持ったままダンベルを持つことである。また、取ってきたものの確認は、犬の顔の前からするのではなく、必ず、顔の後ろから手を回すことだ。前から持って行ったのでは犬は、命令を待たずに離してしまうことを覚えてしまうからだという。
歩行練習は、前にも記したように、H駅まで行き、エスカレーターと階段を利用して向こう側に渡り踏切を横断して、来た道を戻ってくると言うものである。
エスカレーターの乗り方は、ブリッジの指示で止まった時に、右足で前方を確認し、その始まり部分を認識後、「ゴー」の声符と共に犬と一緒に乗り込む。
犬の前足と同じところに自分の右足を乗せ、エスカレーターの終わり部分を判断し、「ゴー」の声符と共に前方にスムーズに降りていく。
踏切では、アップコーナー部分で犬が止まるのでよく賞めてやる。途中で警報機が鳴ってもあわてずに渡りきることが重要である
「左に寄って」という指示も習った。
これは、左側通行の犬が右側に寄って来ている状態の時に指示するが、例えば、後ろから来た人が自分達の左側を追い越していったり、前方からの自転車や歩行者が左側を通過した場合、明らかに左に余裕があるということなのでこの指示を出すことになる。
もちろん、即座に指示にに応じてくれた時は、「寄って、グッド」で賞める。
こんかいのコースは、コーナーが非常に分かりにくい箇所も多いが、犬を信じて歩くことも重要となる。
午後の練習を終えて、たばこを2本吸い、Mさんが煎れてくれたお茶を飲みながら休息した。
その後、、館内の階段の上り下りの練習をして居室に戻った。
トリトンの食事まではまだ1時間もあるのに、今日は、腹が減っているのか、先ほどから廊下の様子をうかがったり、鳴き声を出したり落ち着きがない。
「ノー」の声をかけて戒めているが、状態に変化はみられない。
将来、決められた時間に食事を与えられない場合もあるだろうし、その時のためにも、ある程度の我慢を覚えてもらう必要がある。
午後の練習は、コーナーの数を間違えたり、信号の判断を誤ったり正直最悪の結果だった。
。午前中がうまくいったからといって、午後もそういくとは問屋が卸さないようだ。
「歩き方自体は力も抜けてきて良い形になっていますが、緊張感だけは保って歩行してください」とのSさんからの注意をそのまま受け入れ、しかし、トリトンと楽しみながら歩いていきたい。
さて、明日も朝が早い。今日は、この辺で日記を閉じることにする。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | トリトンとの日々

2011年04月27日

訓練日誌 9日目


皆さん、こんにちは。
アイメイト協会に泊まり込んでの歩行指導も1週間を過ぎ、本日は初めてのお休みです。
訓練がないので、“訓練日誌”と表現するのは的が外れているかもしれませんが、トリトンのワンツーや食事に休みがあるはずもなく、しかも、私やSさん以外の人間が居室に顔を出すことで、トリトンがどのような反応を見せるのかを観察すること、それに応じた適切な対応が自分にできるのかを経験するのも、ある意味一つの訓練とみなすことができるのではないでしょうか。
日記にも書いていますが、前日入校した生徒は本日も歩行指導を受けています。
と言うことは、Sさんも休日を返上し働き続けていることになります。
一つのクラスを担当する歩行指導員、3人から4人の生徒に対してそれぞれに気を配り、しかも、午前と午後、6〜8往復同じコースを歩き続け歩行指導することになります。
並外れた体力、精神力を有していなければ、そして、その仕事に誇りを持ち続けていなければ務まらない激務と言えるでしょう。
表面に出るようなことはあまりない仕事かもしれませんが、わが国に数少ない貴重な存在として、もっと多くの人々に認識してもらえたらと常日頃感じている私です。
それでは、いつものように日記を掲載し失礼いたします。
【4月20日(日) くもりのち晴れ(強風)
6時半の起床、トリトンの排泄、人の朝食を摂り、洗面を済ませ現在に至る。
今日は、練習が休みなので、少しゆっくりできるだろう。
それに比べ、昨日から入校している生徒達は今日も練習があり、それを指導するSさんは無休状態で働きづめということになる。
風が強いのだろうか?時折、窓がガタガタと音を鳴らしている。気温も少し低いように感じるが…
M子達が来る面会時間前に居室に掃除機をかけておかなければならない。一日でトリトンの毛はあちらこちらに飛散し、掃除をしてもあまり意味がないように感じるが、やらないよりはましだろう。
でも、この協会では、毎日のようにフロアに掃除機をかけ、モップでフロアを磨いている。だから、これだけのたくさんの犬がいるところとは思えぬほど匂いはほとんど感じられない。
9時頃から排泄とブラッシングを行ない、居室に戻ってから掃除機をかけた。
ハウスのタオルも今朝取り替えてくれたので実に気持ちいい。でも、トリトンにとっては、自分の匂いが消えてしまったので、鼻をクンクンクンクン言わせ、自らを探しているようだった。
1時のワンツーを済ませ2階の居室に上がろうとしていたところに、ちょうどM子が協会に到着したので、一緒に居室に戻り、しばらくは荷物の受け渡しなどをした
初めて対面するトリトンにM子は大喜び、デジカメや携帯で多くの写真を撮ったりして、普段は静かな居室が一気に賑やかになった。
そうこうしているうちに兄夫婦が面会に訪れてくれた。
3時45分頃まで居室で他愛のない話で過ごしたが、その内容は、ほとんど犬に関するもので占められ、とても和やかな時間を過ごすことができた。
トリトンがいることで、周囲の雰囲気さえもが変わるようで、大切な家族が増えたという実感を抱いた。
慌ただしさの中、4時にトリトンのご飯をあげ、ワンツーに行かせて、今度は人の入浴タイムである。
入浴後、食堂でたばこを2本吸い、現在は居室でくつろいでいる。
後は、夕食を残すのみだろうか?もしかしたら、ミーティングはあるかもしれない。
今日からは二クラスが一緒のテーブルを囲んでの食事である。
なので、いつもと椅子の場所が異なり、人も犬も少し戸惑いながら席について食事を摂った。
さあ、8時50分のワンツーまでゆっくりできる。
明日からは、また厳しい歩行訓練の日々、そろそろ俺もトリトンもエンジン全開で歩き倒そうと思う今日この頃である。】
posted by ドスコイノブ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | トリトンとの日々